総合評価・・・★★★
※アウディA4は2月15日にモデルチェンジ(フル?ビッグマイナー?)しました。 本投稿内容は、2月15日以前に先代モデルを試乗した際のものです Photo (C) Yahoo!Japan Autos 憧れは憧れのまま永遠に・・・ いままで「えーよん」と呼んでいたけど、「えーふぉー」と呼ぶのが正しいと初めて知った。数年前に浦和に住んでいたときに、近所の輸入車専門中古車屋の店頭に飾ってあった先代モデルに一目ぼれし、現行モデルが出たときに更に惚れて以来、このクルマが実は本命。理由は一にも二にもデザイン。ただ・・・・。A4は今年、フルモデルチェンジに近いビッグマイナーチェンジをする。と言うことは、現行モデルは今買ったら買った直後に旧モデルになってしまう。じゃあ、次の新モデルを買うか?と言うと、それはNo。次期モデルはベンツやBMWに対向して押し出しを強くしようと、グリルを「下品」な大口にしてしまう。あのデザインは大キライ。アウディの良さは控えめで上品で端正なデザインでしょうが。なんでベンツやBMみたいに下品にしちゃうんだろう?最早、オレッチにとって「カッコイイA4」は現行モデルでお終い。じゃあ、やっぱり現行買うか?と言うと、こいつはアッという間に旧モデル・・・・ 【概要】どんなお店? スバルと大違い。こちらはクルマだけでなく、店舗も高級だなぁ。使ってる什器がまず違う。カタログやちょっとした飾り小物のディスプレイにもデザイン的気配りが行き届いている。なんか、「アウディを所有するということは素晴らしい体験になる」と店全体でアピールしている感じ。クルマだけでなく、アウディというブランドを売っている感じというか。バッグやアパレルのブランド物と同じ世界ですな。とってもフレンドリーな営業サンが声をかけてくれる。お店に行く前は「敷居高そう」とちょっと気後れしたものの、実際行ってみればそうでもないな。だけど、ショールームでお値段1000万円也のA8とご対面したときは流石にビビった。 【車内&荷室空間】乗ってみると? (デザイン)……★★★★★ A4、やっぱりデザインはダントツで一番いい。マイチェン後のボディ全同色化でちょっと野暮ったくなった印象はあるものの、面も線もクッキリとバランス良く纏まっていて、美しい、とさえ感じる。斜め後ろから見たときのサイドの彫刻的なラインは見てて惚れ惚れする。フロント・マスクのデザインは現マイカーに似ているところもあって、それも「○」。フロントのオーバーハングはやっぱり長い。ま、全体のバランスは良いから目を瞑る。今やこのクラスのクルマでフロント・オーバーハングが短いのってBMWかスカイラインぐらいか?それにしてもA4はちょっと重たそうに見える。レガシィがサメやイルカなら、A4はシャチかクジラって感じ。しげしげと見ていると、なんか重たそう重たそう、というイメージが強まってきた。実際車重も結構あるんだよね。最新モデルは車体下部までボディー同色だけど、下部が黒く塗られていたマイチェン前のモデルの方が好みだから、走行距離の短い中古車で探したほうが良いかなぁ~、とも思ったけど、やっぱり買うなら新車がいい。マイチェン前モデルの程度の良い在庫車ってあるのかな?流石に無いか。 (インパネ+装備)……★★★ あれ?噂に聞くほど高級感&美しさは感じないぞ・・・・。原因はレガシィ。A4も確かにイイと思うけど、最初に見たレガシィが思いのほか良かったので、A4はちょっと損をした感じ。レガシィが鷹揚で大らかな感じなのに対し、A4は細細と一杯ボタンがあってせせこましい感じ。ちょっと古臭くも感じた。細部の仕上げは確かにキッチリしていて品質の良さは感じるけれど。A4にもアイボリーカラーの設定があるけど、レガシィの方が開放感があって新鮮で良かった。 (前席)……★★★ 狭い・・・。レガシィとはクラス(車体の大きさ)が違うのかな?ハンドルのアウディマークがどーんとある部分、エアバッグが入ってるからなのかどうか分からんけれど、やたらデカイ印象。着座位置はそんなに高さを感じなかった。イイ感じ。ノーズ方向の車体の見切りも結構分かりやすい。こちらも稜線が高くて、囲まれ感がいい感じの安心感にはなってる。けど、やっぱり狭い。座り心地は不満無し。感動も無し。 (後席)……★★ 狭い・・・。身長180cmのオレッチは長時間乗っていたいとは思わないね。ワゴンなのにヘッドスペースも狭いし。後席の稜線も高くて、ちょっと窮屈で「閉所感」アリ。座り心地は同上。 (荷室)……★★ 荷室は思った以上に狭い。ま、デザイン優先のクルマだからしょうがないんだろうけど。 【ドライブフィール】運転すると? (エンジン+トランスミッション)……★★ A4に対する憧れが曇っちゃった・・・。加速は、噂に聞いて勝手に想像していたほどではないけれど、なんか見た目どおり、やっぱり重い。エンジンが思いのほか安っぽく煩いので減点。これで400万円のクルマ?ドイツ車は日本車みたいにカタログスペックではなくて、実用トルク重視!スタートダッシュなんて下品!フラットトルクでジワっと加速するのがイイんだい!なんて売り文句をよく見るけど、そういう問題かな・・・・?。発進加速が鈍いのは単にエンジンが非力だからでは?アクセルペダルを踏んだら踏んだ量だけ加速するリニアリティさがまずあって、その上でアクセスぺダルが重く設定されているのなら「操作感覚が重厚」と言えると思うけど、そんな感じじゃなかった。それとも、これがCVTの特性なのかな?これで都内はストレス溜まるんじゃないかなぁ~。少なくとも、キビキビと走る、という印象では決して無かった。高速ならいいのかな?けど首都高や東名はダメだろうな。東北道とか関越道とか、空いている地方の高速ならイイかも。あんまりそんなところ走らないけど。2リッター4気筒の2.0ではなくて、パワフルな1.8Tだったら何かしら感じるところはあったかもしれないけれど、1.8Tはお値段が高すぎて最初から検討外だし。まぁ、ある程度覚悟していたので、温情で★2つ。 (乗り心地+ハンドリング)……★★★★ まぁ、レガシィと同じくらい良かった。適度に重くて、ニュートラル(って言うのかな?)付近の遊びもなくて、しっかりまっすぐ走る感じ。カーブを曲がり終えて直線に加速するときも、FFだけど変なトルクステアは無かった。ま、パワーが無いからかもしれないけど。レガシィの方が「重いけど素直」「一体感」で良い印象だった。良いか悪いかで言えば勿論良いのだけれど、レガシィの後では全然感動するものはなかった。 【商談】さて、買おうとすると? (オプション)……★★★★★ サイドエアバッグは標準。荷室の仕切りネットもOK。サンルーフは狭いけど、余計なオプションが勝手についてきたりしない。各オプションの値段も適度でGOOD。ここら辺はユーザの趣味嗜好に柔軟に対応していて、流石一流メーカーといった感じ。素晴らしい。 (値引きとか条件)……★★★ 営業サンは頑張ってくれて、というかアウディはそういうものらしいけど、結構大きな値引きが出てきてビックリ。レガシィ(の標準価格)と変わらないじゃん!とちょっとドキドキする。でもやっぱり高いよな。いくらクルマ好きの自分でも、今、クルマに400万円以上は出す気になれない。それと、現在は家から少し離れた月極駐車場を借りている身なので、400万円クラスの高級車はキケンかな?という気もする。ちなみにアウディの営業サンは口ぶりから相当レガシィを意識している様子だった。自分もレガシィと比較して話したりしたので、営業サンも必死にA4の高級感やドイツ車の造りの良さをアピール。でもちょっとインパクトが薄かったかな。バリュー・フォー・マネーはレガシィと互角か、ややA4不利な感じ。確かにどこを取ってもレガシィよりA4の方が内装は高級で質が良いと感じられたものの、そのためのエクストラコストを支払うだけの価値があるのかな?と考えてしまった。ホイールハウスの内張りをアピールされた時は(A4は布生地が張ってある)、営業サンにすれば、国産車との質の違いをアピールしたつもりだったのだろうけれど、自分としては、なんか無駄にコストをかけているような気もして、高級車の「高級」とは何なんだろう、と逆の方向に考えさせられてしまった。
by oretch
| 2005-02-17 17:31
| バイクとクルマ
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