やっと映像を見ることができた。やっぱり生で見たかった・・・(泣)
素晴らしいレースだった。開幕戦からこれだけヒートアップした勝負が見られて幸せ。 きっと今シーズン全体で、スペインのような熱い戦いが繰り広げられるんだろう。 これだからWGPファンはやめられないんだよ。 で、問題の最終ラップ最終コーナーを確認した感想を中心として今頃レビュー。 レース・アクシデント ですね。 良い悪いとか責任が有る無いで言えば、ロッシが「悪い」し「責任有り」。実際、ロッシもそれを認めて、ポルトガルGPのプレスカンファレンスで謝罪したとか。 でもあれは、言ってみれば「業務上過失」ってやつであって、意図的なものではなかったでしょう。ジベルノウは可哀想ではあるけれど、あれはやっぱりアクシデントの範疇なんだろうな。 確かにロッシのアプローチラインは無理があったし、明らかにオーバースピードだったと思うけど、コントロールを失っていたわけじゃない。一方ジベルノウも、レコードラインよりずっとイン側にラインを取っていたから、インを空けすぎていたという一部のファンの指摘は正しいとは思わない。 あの接触は、それぞれがそれぞれの置かれた状況で最大限の努力をした結果、ラインがクロスするポイントにたまたま同じタイミングで達してしまったことによる偶然のアクシデント、という解釈が妥当だと思う。ロッシにとっては幸運で、ジベルノウにとっては不運な結果になってしまったけど。 あとコンマ1秒でもどちらかが早く、或いは遅くクロス・ポイントに達していれば、2人は接触することも無くキレイにラインがクロスして、全く逆の結果に終わっていただろう。 セテ陣営が抗議しなかったのも、そう解釈したからだと思う。 一部のファンからは、ロッシが来ているのにジベルノウが不用意にコーナーに入ったからだとか、最終コーナーまでに十分なマージンを築けなかったのが悪いとか、まるでジベルノウの方に原因があったような意見が出ているけれど、そうした見方には全く賛成できない。 バイクって、後方の様子を正確に把握するのが本当に難しい乗り物。確かに音とかで気配を感じ取ることはできる。だけど、あのレース展開の果ての最後の勝負どころなんだから、ただでさえ大盛り上がりすることで有名なスペインの観客はマシンの爆音をかき消すほどの大歓声をあげていただろうから、いくらGPライダーと言えども、恐らく音で気配を感じ取ることは無理だったんじゃないか。 十分なマージンを築けなかったって意見などはもう論外。だって、これはレースだよ? 後続に十分なマージンを築けなかったことが落ち度なんて言ってたら、ガチンコの熱いレースなんて成り立たないって。まして相手はロッシなんだから。前を走っているっていうだけでジベルノウは免罪でしょ。 ジベルノウのファンからすれば納得いかないだろうけれど、やっぱりこれもレース。 接触は不運なアクシデント。 ジベルノウには次のレースでスパッとロッシをブっちぎって、ファンの溜飲を下げさせてやってくれい! ・・・・なんて言っても、今さら無駄なんだけどさ・・・・ マリーシア 「諸君らの愛してくれたセテ・ジベルノウは弾き出された!……何故だ!?」 「坊やだからさ・・・」 とロッシが言ったか言わなかったか知らないけれど。 免罪とは言ったものの、ジベルノウってやっぱ「いいとこの素直なお坊ちゃん」なんだよな~、と、ちょっと物足りなさも感じたなぁ。 1998年のフランスGPで、原田とロッシが「お先にどうぞ」「いえ、そちらこそお先にどうそ」「いやいや、そちらこそお先にどうぞ」って感じでなんとも可笑しな譲り合いを演じたことがあった。そうした原田との頭脳と体力を要する高度なバトルを通して、ロッシがレースの駆け引きやら戦略といったものを急速に学んでいったように、ジベルノウもロッシから学ぶべきは学び、そろそろ「いいとこの素直なお坊ちゃん」から脱却しないとね。じゃないと、いつまでたってもロッシに勝てないと思うぞ。 リーガ・エスパニョーラの国の人であるジベルノウには今更釈迦に説法かもしれないけど、サッカーには「マリーシア」という言葉がある。ポルトガル語で「ズル賢い」という意味。 ロッシのような強大な敵を倒すには、クリーンでフェアなファイトだけでは難しい。勿論、ルールは守らなければいけないし、ましてサッカーで言うところの「削る」ような真似は絶対にしてはいけないんだけど、レース戦略といった面でもう少しズル賢いやり方を覚えてもいいんじゃないかな? もっとも、GP界で一番「マリーシア」なのは他でもないロッシなんだけどね♪ ま、それだけ学び甲斐があるってことで。 今年もやっぱり なんだかんだ色々あったスペインGPだけど、ロッシとジベルノウの2人が揃ってレース後に口にしたのは、スペインGPがとてもレベルの高いレースだったということ。見てる方もそれがよく分かった。最後のアクシデントは残念だったけど、そこまでは本当にレベルの高い、素晴らしいレースだった。 ただ、トップの2人に限定した話だけど・・・ 他のライダーにはもう少し2人についていってもらいたかったな。まぁ、ビアッジはグリッド後方からのスタートで結果はイマイチだったけど、タイム的にはトップ2人と遜色無かったから、この3人までかな。いいレースをしてたのは。 ホンダでの初レースで表彰台に立ったメランドリは今後に期待させるけど、メランドリが目立ったってことは、裏を返せば他のライダーがイマイチだったってこと。是非次戦からの発奮を期待したい。(もう終わってるけど・・・) 日本勢では中野王子が頑張った!マシンのポテンシャル差の出にくいコースだったということもあると思うけど、最後まであのポジションを守りきったのは立派。去年の茂木表彰台よりエライと思う。 タマヤンは・・・・。まぁ、まだ初戦だし・・・ ということで、観客のブーイングに最高に嬉しそうな笑顔で返すところがグレートな「極悪ドクター」((c)moyozoサン)が昨年に続いて今シーズンも開幕戦を制した。 Photo (C) REUTERS/Marcelo Del Pozo 今年もやっぱりロッシ中心にWGPはまわっていきそうだけど、 田中HRC監督「今年はどういう戦いになるのかと思っていたが、去年と何も変わっていないことを実感する1日だった。ライバルはロッシだけ。」(ホンダWEBサイトより) いいねぇいいねぇ!こうでなくっちゃね! 稀代の天才ヴァレンティーノ・ロッシ vs 2輪界の巨人ホンダ軍団の大バトル。 最後に笑うのはどっちか? やっぱ今年もWGPサイコー! ロッシのヘルメットには今年も「74」が・・・
by oretch
| 2005-04-20 17:34
| MotoGP
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