2005年 04月 26日
【F1】第3戦 サンマリノGP レビュー
SAN MARINO GP

Final Result

[1] 5 Fernando Alonso (ESP) / Renault R25 / MI   1:27'41.921
[2] 1 Michael Schumacher (GER) / Ferrari F2005 / BS  +0.215
[3] 3 Jenson Button (GBR) / B.A.R. Honda 007 / MI  +10.481 WD
[3] 10 Alexander Wurz (AUT) / McLaren Mercedes MP4/20 / MI  +27.554
[4] 11 Jacque Villeneuve (CAN) / Sauber Petronas C24 / MI   +1'04.442
[5] 4 Takuma Sato (JPN) / B.A.R. Honda 007 / MI  +34.783 WD
[5] 16 Jarno Trulli (ITA) / Toyota TF105 / MI  +1'10.258
[6] 8 Nick Heidferd (GER) / Williams BMW FW27 / MI  +1'11.282
[7] 7 Mark Webber (AUS) / Williams BMW FW27 / MI  +1'23.015
[8] 15 Vitantonio Liuzzi (ITA) / Red Bull RB1 / MI  +1'23.482

Pole Position

9 K.Raikkonen (FIN) / McLaren Mercedes MP4/20 / MI  2'42.880
 ※ Best Time : 9 K.Raikkonen (FIN) / McLaren / MI  1'19.886

Fastest Lap

1 M.Schumacher (GER) / Ferrari F2005 / BS  1'21.858

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Photo (C) Giampiero Sposito/Reuters


ラスト10周大バトルに大満足

なんといっても今回のサンマリノGPは面白かった!
昨年のモナコGPのトゥルーリとバトンの初優勝をかけた大バトル以来、久々に午前1時過ぎても興奮できた。F1でもまだまだ面白いレースができるじゃないか!
と言っても年に1回か2回だけなんだけどね。サンマリノで終わりじゃなければいいんだけど。

ルノー4連勝、アロンソ3連勝

プレビューで波乱の予感と書いたけど、結果は波乱があったとも言えるし無かったとも言える・・・?
PPはマクラーレンのライコネン。グッド・スタートから飛び出してぐんぐん後続を引き離したもののリタイア。これは波乱。
で、勝ったのは結局アロンソ+ルノー。ルノーは開幕4連勝。アロンソも3連勝。今シーズンの流れからすると順当っちゃ順当。
それにしてもルノーが止まらない。アロンソも止まらない。
オフシーズンのテストで絶好調だったとは言え、本番でもここまで強いとは思わなかった。それにアロンソがこんなに巧いドライバーだとは思わなかった。ビックリ。
ラスト10周の大バトルの間、この顔のデカい若きスペイン人は完全にレースをコントロールしていた。ラップタイムで2秒近く早いペースを刻めるはずのシューマッハーの鼻面を完璧に押さえ込んだ。しかも、バックマーカーとの距離を計算しながらだって言うんだからたいしたもんだ。
イモラがエライ抜きにくいコースであることや、エンジン・パワーが格段にアップしたルノーR25のポテンシャルにも助けられたとは言え、あのシューマッハーに煽られまくりながら最後までノーミスで抑えきったメンタルの強さには感服。
どこぞの2輪に乗ってる坊ちゃんにも見習ってもらいたいもんだ。

さて、開幕4連勝をキメたルノー。3連勝をキメたアロンソ。
このままタイトル獲得までいっちゃうのか?

過去、ドライバーの3連勝記録は20回ある。3連勝以上も合わせると35回と結構多い。3連勝くらいだとチャンピオンになる確率はそれほど高くない。特に年間GP数が多くなった近年だけを見ると結構確率は低くなる。
ただ、過去に3連勝を記録したことのあるドライバーは、全員チャンピオンになっている。確率は100%。3連勝した年にチャンピオンになったとは限らないが、アロンソがチャンピオンになるための資格を1つゲットしたことは間違いない。
ちなみに4連勝記録は過去9回。記録したドライバーは全員、その年のチャンピオンになっている。

一方、同一コンストラクターによる開幕4連勝以上の記録は6度ある。うち、タイトルを逃したのは1994年のベネトンのみ。チャンピオンの確率は6回中5回で83.3%と高率。
次も勝って5連勝となると、いよいよ・・・?

王者フェラーリ復活

ルノーとアロンソの連勝は確かにスバラシイ。だけどサンマリノで真に最速だったのは、アロンソ+ルノーではなくて、皇帝シューマッハー+フェラーリだったのは疑いようが無い。
あれよあれよと順位を上げて、第1スティントを終えた頃にはもう3位。更にバトンをブチ抜いて、第3スティントに出た時にアロンソの真後ろにつけた時はビックリした。
ギョエエエエェェェ~!シューはえーーー!フェラーリはえーーー!ブリヂストンすげーーー!
ラップタイムで他より約2秒速いってどういうことでしょ?
いくら皇帝様がイモラを超得意にしているとは言え速さの次元が明らかに違っていた。
最後はアロンソに抑えきられちゃったし、ルビーニョはからっきしだったから完全復活とまでは言い切れないものがあるけれど、少なくとも開幕3戦の不振からは脱出したと見てもいいんじゃないかい?

アロンソとルノーとのポイント差は大きいけど、まだ残り15戦もある。
過去、開幕4戦で未勝利ながらコンストラクターズ・タイトルを獲った記録は3度ある。そのうち2つがフェラーリ(1964年、1975年)で、もう一つは1994年のウィリアムズ。その1994年、開幕4連勝を飾りながらウィリアムズに逆転タイトルを掻っ攫われたのはルノーの前身であるベネトン。しかも当時ベネトンを率いていたのは、現在もルノーを率いるフラビオ・ブリアトーレその人。
ブリアトーレとルノーにとってはちょっと不吉な記録だねぇ・・・

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Photo (C) REUTERS/Giampiero Sposito


その他の復活さんたち

まずライコネンがPP取ったマクラーレン。ライコネンが予選1回目に出したタイムは、昨年バトンが出したPPタイムにコンマ133に迫る好タイム。久々にレースを走ったブルツも4位3位入賞。速さは取り戻した。あとは信頼性ですな。
BARもダブル入賞。表彰台には赤、青、白の去年馴染んだ彩が戻ってきた。バーレーンGP後のテストの成果が早くも出た。バトンと優勝したアロンソとの差は約10秒。でも実際にはまだもう少し差がありそう。
#バトンのマシンがレース後の車検で最低重量不足。失格処分の可能性あり。


ドライバーではヴィルヌーブが6位4位入賞。これで首の皮だけでなくて骨もつながったかな?

一方開幕3戦の勝ち組、トヨタ、レッドブルは一歩後退。本格的な戦いの場、ヨーロッパに戻って来て、トップチームとの実力差が少し出たかな?
トヨタはトゥルーリが予選5位、決勝7位5位と健闘したものの、5位BARタクマ(のちに失格)からも30秒以上の差をつけられた。ラルフのペナルティでミソもついちゃったし。
レッドブルも連続ポイント獲得が3でストップ。クルサードは出来高制契約だから、ポイントだけでなくマネーもゲットできず。残念。

で、フィジコはどうした?


サンマリノGPを見た限り、

ルノー>フェラーリ>>マクラーレン>BAR>ウィリアムズ=トヨタ=レッドブル>>その他

って感じかな?

次はアロンソの地元スペイン。
絶好調アロンソ+ルノーがさらに連勝記録を伸ばすのか?
サンマリノで大復活した皇帝様+フェラーリがルノーの連勝を止めるのか?
今年のF1は面白いぞちくしょう。


Point Standings

Driver

[ 1] 5 Fernando Alonso (ESP) / Renault 36pts.
[ 2] 16 Jarno Trulli (ITA) / Toyota 20pts
[ 3] 6 Giancarlo Fisichella (ITA) / Renault 10pts
[ 4] 1 Michael Schumacher (GER) / Ferrari 10pts
[ 5] 8 Nick Heidferd (GER) / Williams 9pts
[ 6] 17 Ralf Schumacher (GER) / Toyota 9pts
[ 7] 14 David Coulthard (GBR) / Red Bull 9pts
[ 8] 9 Mark Webber (AUS) / Williams 9pts.
[ 9] 2 Rubens Barrichello (BRA) / Ferrari 8pts
[10] 10 Juan Pablo Montoya (COL) / McLaren 8pts
[ -] 4 Takuma Sato (JPN) / B.A.R. 0pt.

Constructor

[ 1] Renault / Mild Seven Renault F1 Team  46pts.
[ 2] Toyota / Panasonc Toyota Racing  29pts.
[ 3] McLaren / West McLaren Mercedes  25pts.
[ 4] Ferrari / Scuderia Ferrari Marlboro  18pts.
[ 5] Williams / BMW Williams F1 Team  18pts.
[ 6] Red Bull / Red Bull Racing  13pts.
[ 7] B.A.R. / Lucky Strike B.A.R. Honda  10pts.
[ 7] Sauber / Sauber Petronas  7pts.
[ -] B.A.R. / Lucky Strike B.A.R. Honda  0pt.

※B.A.R.の失格/レース結果除外により追記修正





ドライバーの連勝記録(3連勝以上)

1952 A.Ascari / Ferrari / 6連勝(BEL~ITA) ★
1953 A.Ascari / Ferrari / 3連勝(ARG,NED,BEL)※ ★
1954 J-M.Fangio / Ferrari / 3連勝(ARG,NED,BEL)※ ★
     同 3連勝(GER,SUI,ITA)
1957 J-M.Fangio / Maserati / 3連勝(ARG,MON,FRA)※ ★
1960 J.Brabham / Cooper / 5連勝(NED~POR) ★
1963 J.Clark / Lotus / 4連勝(BEL~GBR) ★
1965 J.Clark / Lotus / 5連勝(BEL~GER) ★
1966 J.Brabham / Brabham / 4連勝(FRA~GER) ★
1969 J.Stewart / Matra / 3連勝(NED,FRA,GBR) ★
1970 J.Rindt / Lotsu / 4連勝(NED~GER) ★
1971 J.Stewart / Tyrrell / 3連勝(FRA,GBR,GER) ★
1975 N.Lauda / Ferrari / 3連勝(MON,BEL,SWE) ★
1979 A.Jones / Williams / 3連勝(GER,AUT,NED)
1988 A.Senna / McLaren / 4連勝(GBR~BEL) ★
1989 A.Senna / McLaren / 3連勝(SMR,MON,MEX) 
1990 A.Prost / Ferrari / 3連勝(MEX,FRA,GBR) 
1991 A.Senna / McLaren / 4連勝(USA~MON) ★
     N.Mansell / Williams / 3連勝(FRA,GBR,GER) 
1992 N.Mansell / Williams / 5連勝(RSA~SMR) ★
     同 3連勝(FRA,GBR,GER)
1993 A.Prost / Williams / 4連勝(CAN~GER) ★
     D.Hill / Williams / 3連勝(HUN,BEL,ITA)
1994 M.Schumacher / Benetton / 4連勝(BRA~MON) ★
     D.Hill / Williams / 3連勝(BEL,ITA,POR)
1995 M.Schumacher / Benetton / 3連勝(EUR,PAC,JPN) ★
1996 D.Hill / Williams / 3連勝(AUS,BRA,ARG) ★
1998 M.Schumacher/ Ferrari / 3連勝(CAN,FRA,GBR)
2000 M.Schumacher / Ferrari / 3連勝(AUS,BRA,SMR) ★
     同 4連勝(ITA~MAS)
2002 M.Schumacher / Ferrari / 4連勝(BRA~AUT) ★
     同 3連勝(GBR,FRA,GER)
2003 M.Schumacher / Ferrari / 3連勝(SMR,ESP,AUT) ★
2004 M.Schumacher / Ferrari / 5連勝(AUS~ESP) ★
     同 7連勝(EUR~HUN)

 ★その年のドライバーズ・チャンピオン
 ※アメリカGPとして組み込まれていたインディ500は除外

近年はシューマッハ+フェラーリの強さが際立つ。特に昨年の7連勝は圧巻。デーモン・ヒルは1993年、1994年と2年連続3連勝をマークしたけど、結局チャンピオンを取れたのは3回目にマークした1996年。苦労したねぇ。ミカ・ハッキネンが一度も3連勝以上をマークしていなかったのが意外。


3連勝をマークしたことのあるドライバー

# 1 Alberto Ascari (ITA) : 1952年,1953年王者
# 2 Juan-Manuel Fangio (ARG) : 1951年、1954~1957年王者
# 3 Jack Brabham (AUS) : 1959年、1960年、1966年王者
# 4 Jim Clark (GBR) : 1963年、1965年王者
# 5 Jackie Stewart (GBR) : 1969年、1971年、1973年王者
# 6 Jochen Rindt (AUT) : 1970年王者(泣)
# 7 Niki Lauda (AUT) : 1975年、1977年、1984年王者
# 8 Alan Jones (AUS) : 1980年王者
# 9 Ayrton Senna (BRA) : 1988年、1990年、1991年王者
#10 Alain Prost (FRA) : 1985年、1986年、1989年、1993年王者
#11 Nigel Mansell (GBR) : 1992年王者
#12 Damon Hill (GBR) : 1996年王者
#13 Michael Schumacher (GER) : 1994年、1995年、2000~2004年王者
#14 Fernando Alonso (ESP) : ?年王者

全員チャンピオンドライバー。3連勝を記録した14人目のドライバーとなったアロンソは、果たしてこのジンクスを踏襲できるのか?


同一コンストラクターによる開幕4連勝以上の記録

1988 マクラーレン : 開幕11連勝(BRA~BEL) ★
1991 マクラーレン : 開幕4連勝(USA~MON) ★
1992 ウィリアムズ : 開幕5連勝(RSA~SMR) ★
1994 ベネトン : 開幕4連勝(BRA~MON)
1996 ウィリアムズ : 開幕5連勝(AUS~SMR) ★
2004 フェラーリ : 開幕4連勝(AUS~SMR) ★

 ★その年のコンストラクターズ・チャンピオン

1998年のマクラーレンは凄すぎ。この年は16戦15勝と圧倒的。取りこぼしたイタリアGPも、ラスト数周のところでシュレッサーと接触してリタイアするまでセナがブッチぎりでトップを走っていた。


開幕4戦で1勝もできなかったチャンピオン・コンストラクター

1964 フェラーリ : シーズン初優勝は第6戦西ドイツGP
1975 フェラーリ : シーズン初優勝は第5戦モナコGP
1994 ウィリアムズ : シーズン初優勝は第5戦スペインGP

3回のうち2回はフェラーリ。しかも残りの1回である1994年はルノーの前身ベネトンが開幕4連勝。
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by oretch | 2005-04-26 18:41 | F1

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