フランスGPの予選をライブタイミング観戦しようとネットに入ったら、
突然飛び込んできた「ロッシF1転向」のニュース。 あ~ぁ、またかよ。しつけぇなぁ~。 と、半ば飽きれながら記事を読んでみたら、あ~らビックリ! ネタの出元はヤマハ関係者でやんの! 「二輪の世界ロードレース選手権(WGP)モトGPの王者バレンティーノ・ロッシ(イタリア、ヤマハ)が2007年からF1に転向する意向にある。ヤマハのチーム代表がスポーツ紙に明らかにした。ヤマハとの契約が今季末で切れるロッシは、06年まで契約を延長することにしたが、07年からはF1チームからのオファーがあれば、転向を検討するとしている。」(ロイター)あちこちのニュースサイトやらブログやらでチェックしてみると、このニュースは突如世界を駆け巡ったらしい。これまではF1関係者からのラブコールがネタ元だったのに対し、今回のネタ元はヤマハ。ちょっと心拍数があがった。 でも結局、今回もやっぱりガセだったみたい。ハァァ~・・・。 ネタ元とされたヤマハの監督、ダビデ・ブリビオ自身がロッシ転向発言を完全否定。 BBC Sport : Yamaha play down Rossi F1 talk先走るのもええかげんにせぇやっ! 事実関係が明確になったことで一安心。 ・・・とは言っていられないかも。 ラリー大好きロッシは昨年もWGPシーズン終了後にモンツァ・ラリーに出場。その時のマシンはトヨタ・カローラWRCなんだけど、自動車雑誌「ベストカー」(2005/5/26号)によると、そのラリーの時の模様がトヨタF1ファンクラブ向け機関誌「ONE AIM」に掲載されているらしい。 同誌の指摘するように、現在ロッシの所属するヤマハはトヨタと資本提携関係にある。そういえば昨年、ヤマハとトヨタの関係を背景に、ロッシがトヨタF1をテストドライブするなんて噂が立ったことがあった。ヤマハ時代の中野王子がトヨタ・カローラのCMに出演していたこともある。 昨年に続き今年も利益が1兆円を越え、世界ナンバー1の座に一直線の巨人トヨタ。定評の手堅いクルマづくりは、トヨタのマーケティング戦略の巧みさの証拠。F1を始めたのはマーケティングの一貫と言って憚らないトヨタ幹部もいる。 世界で最も人気のある天才レーサー、ヴァレンティーノ・ロッシ。そのロッシとあれやこれやのコネを持っておいて、マーケティングの鬼トヨタがロッシを放っておくとは思えない気がしてきた。トヨタ機関誌のロッシ記事は、まさにその兆候なんじゃないか? 「200x年、トヨタWRC復帰。ドライバーには2輪王者ロッシを起用。」 F1転向フェラーリ入りなんかより、こっちの方があるんじゃないかぁ~? いまや自動車業界最強のトヨタと言えども死角がないわけじゃない。一つは自動車の本場ヨーロッパ市場の攻略がイマイチ伸び悩んでいる点。もう一つは、自動車離れが言われて久しい若年層市場の開拓。 ロッシなら、これらの課題を解決する起爆剤にうってつけだもんなぁ~。 1兆円って、毎年100億円ドブに捨てても100年かかる。F1トップチームの年間コストは200~250億円。WRCはぐっと下がって、多くても50億円程度と言われている。 最近はF1界のみならずWRC界もコスト削減に躍起になってるけど、年間50億程度の出費なんて、トヨタにしたら屁でもないだろうな。
by oretch
| 2005-05-14 23:26
| MotoGP
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