2005年 05月 30日
【F1】第7戦 ヨーロッパGP 結果/レビュー
Final Result

Classification

[1] 5 Fernando Alonso (ESP) / Renault R25 / MI  1:31'46.648
[2] 8 Nick Heidfeld (GER) / Williams BMW FW27 / MI  +16.657
[3] 2 Rubens Barrichello (BRA) / Ferrari F2005 / BS  +18.549
[4] 14 David Coulthard (GBR) / Red Bull Cosworth RB1 / MI  +31.588
[5] 1 Michael Schumacher (GER) / Ferrari F2005 / BS  +50.445
[6] 6 Giancarlo Fisichella (ITA) / Renault R25 / MI  +51.932
[7] 10 Juan P Montoya (COL) / McLaren Mercedes MP4-20 / MI +58.173
[8] 16 Jarno Trulli (ITA) / Toyota TF105 / MI  +1'11.091

Pole Position

8 N.Heidfeld (GER) / Williams BMW FW27 / MI  1'30.081

Fastest Lap

5 Fernando Alonso (ESP) / Renault R25 / MI  1:30.711

Notes
  • N.Heidfeldが初のPP獲得。歴代61位タイ。
  • F.Alonsoが5勝目。G.Farina、J.Surtees、K.Rosbergらと並ぶ歴代36位タイ。
  • R.Barrichelloが59回目の表彰台獲得。N.Mansellと並ぶ歴代6位タイ。


http://it.sports.yahoo.com/050529/21/8fy3.html
[Photo : crash.net]


この結果が今シーズンのチャンピオンシップの行方を決定づけてしまったのかな?

マクラーレンの本気

まさかこんな結末が待っているとは。
レースはスタートで飛び出したライコネンがトップに立ち、それをアロンソ、ハイドフェルトが追いかけるという展開に。序盤から逃げたトップのライコネンは、中盤にピットインのタイミングが交錯して多少順位が前後するものの、終盤には後続との間に余裕のマージンを築くことに成功。ラスト9周で2位アロンソとの差は約8秒。誰もが、ライコネンがこのままスペインGPから続く3連勝をキメると思った。
ライコネンMP4/20の激しく振動するボロボロの右前タイヤがTV画面に映し出されるまでは・・・

終盤、ヴィルヌーブを抜こうとした時にできたフラットスポットが原因だった。ライコネンの状況を察知したルノー・ピットから8秒後方を走るアロンソにプッシュの指示が出る。アロンソも左フロントがボロボロになりながら、激しくライコネンを追撃。ペースを落としたくても落とせないライコネンは必死の遁走。
結局、断末魔をあげたのはライコネンの右フロント・サスペンションだった。最終ラップ1コーナー進入時に、振動に痛めつけられたサスペンションが限界を超えて大破。ライコネンのMP4/20はコントロールを失ってコース上を滑走し、タイヤバリアに激突。
アロンソがサンマリノ以来の今季4勝目を掠め取った。

http://it.sports.yahoo.com/050529/1/8fqf.html
[Photo : AP FOTO]


恐らくライコンネンもマクラーレン・ピットも、タイヤやサスペンションが最後までもつ確信はなかったんじゃないかな?
これまでのマクラーレンなら、あくまでチャンピオンシップを優先して、レースの優勝を捨てる決断をしたはず。タイヤ交換したとしても、ピットワークがうまくいけば4位5ポイントは獲得できていたはず。
なのに、今回はギャンブルに出た。なぜだろう?

多分、マクラーレンは「ここで勝たなきゃチャンピオンは獲れない」と判断したんだろう。伊達にこれまで何度もチャンピオンを獲得してきたわけじゃない。チャンピオンを獲るためには何が必要か分かっていたということなんだろう。チャンピオンシップを左右する潮目はこのレースだと見極めて、ギャンブルに打って出る決断をしたんだろうな。
結局ギャンブルには負けたけど、むしろ「マクラーレン恐るべし・・・」と唸ってしまった。

それにしても、すんげーハラハラした。F1でこんなにハラハラドキドキしたのって久しぶり。サンマリノのアロンソとシューマッハのバトルも凄かったけど、
それとは別の種類のハラハラだった。あのセナとマンセルのモナコでの大バトルの時のような感じ。

#ってことは、オレってライコネンのファンだったのか?

ところで、同じ最終ラップの大逆転劇でも、MotoGPのスペインGPの時とはなんか違う。ライダーとマシンのガチンコ総力戦で決着をつけたMotoGPと、道具の信頼性が勝負に決着をつけたF1。今回明暗を分けたタイヤが同じミシュラン製だっただけに、なんだかせっかくの好勝負に水を差された感じ。
いや、タイヤじゃなくて改定されたレギュレーションのせいかな?

とてつもなく大きな10ポイント

アロンソとライコネンの2人のポイント差は、12戦を残して32点差に拡大した。これでライコネンも自力チャンピオンの可能性が消滅。僅か7戦終了時点で、自力チャンピオンの可能性があるのはポイントリーダーのアロンソ一人だけに絞られてしまった。これは、シューマッハー+フェラーリが記録的な強さを発揮した2002年並みのハイペース。2002年とはポイント制度も残りレース数も異なるけど、あの年に匹敵するほどアロンソ+ルノーの独走状態が際立たっていることには違いない。

http://it.sports.yahoo.com/050529/1/8fq5.html
[Photo : AP FOTO]


チャンピオンシップが全戦の合計ポイントで争われるように変更された1991年以降の14年間で、逆転チャンピオン(一時でもポイント首位を他のドライバーに譲ったことのあるチャンピオン)は延べ6人いる(93年プロスト、95年シュー、97年ジャック、99年ハッキネン、00年、03年シュー)。決して少なくはない。でも、その中でポイントリーダーから一時的に最も大きく離された03年のシューマッハーでも、その差は16点だった。しかもそれは開幕から僅か3戦目でのこと。有効ポイント制だった頃ならともかく、現在のポイント制でシーズンも3分の1を過ぎた時点の32点差というのはあまりにも大きい。

とは言え、今季はまだ12戦も残っているのも事実。ここまで順調だったアロンソ+ルノーがこの先もリタイア無しで乗り切れるとは限らない。ライコネン+マクラーレンがこれから怒涛の連勝でプレッシャーをかければ、アロンソ+ルノーが焦って自滅する可能性も無くは無い。今回は不運だったけど、内容を見たら依然としてライコネン+マクラーレンのパフォーマンスはライバルを上回っていた。
まだ諦めるな、ライコ!

#ライコネンのファンと言うより、オレはアロンソが嫌いなだけかも・・・

でもなんか、ヨーロッパGPのマクラーレンのギャンブル失敗が、後年、アロンソとルノーの初タイトル獲得を加速させた要因として語られる日が来そうだなぁ・・・

シューマッハ時代が終わる日

結局地元でも復活できず。
スタート直後のウェーバーが引きおこした大混乱に巻き込まれた不運があったとは言え、それはスターティング・グリッドが後方だったがため。スターティング・グリッドが後方だったから、スタート直後の混乱に巻き込まれて順位を挽回できなかった、なんて、まるでザウバーとかレッドブルあたりの戦評だよ。つまりはシューマッハ+フェラーリも、現時点では「普通」の存在になっちまったってことだ。
次戦は目下3連勝中と得意とするカナダGP。ここで巻き返せないようなら、8度目の王座は黄信号から赤信号に変わっちゃうよ。頑張れシュー。

いや、頑張らなければいけないのはブリヂストンか?
今季このままズルズルと負け続けたら、来季はホントにコントロール・タイヤ(ミシュランのワンメーク)になっちゃうかもよ。

BARは復活したのか?ほか

今レースから予選方式が変更されて、土曜日の一発勝負に戻った。っけ!結局戻すことになってやがんの。だれが合算タイムだって言い出したんだっけ?ま、もうどうでもいいけどサ。

復活BARはとにかくまともにクルマが走って良かった。エンジンに5週間も火が入ってなかったら、普通のクルマだってなんかトラブルが出そうなもんだ。予選方式が変更された影響で後方グリッドに沈むは、琢磨はスタート直後のクラッシュに巻き込まれるはで踏んだり蹴ったりだったけど、2台揃って無事完走。次から頑張れ。

ハイドフェルトもようやく運が回ってきた。初のPPゲット&連続2位表彰台。思えば、もともとライコネンやアロンソよりも評価は高かった。2001年にザウバーでライコネンとチームメイトだったときは、常にライコネンを上回るパフォーマンスを証明していた。(もっとも、01年のライコネンはF1デビューしたての新人だったけど)
今GPではチームメイトでエース格のウェーバーを予選、決勝とも負かして絶好調。アロンソの影に隠れちゃってるけど、苦労人ハイドフェルトもようやくブレイクするか?

http://uk.sports.yahoo.com/050527/23/b5dd.html
[Photo : crash.net]


次戦はアメリカ大陸2連戦の初戦、カナダGP。
アロンソが勝ってチャンピオン獲得まで更に加速するのか?ライコネンが再び待ったをかけるのか?それとも過去3年連勝中のシューが遅らばせながらの復活劇を見せてくれるのか?


Point Standings

Driver

[ 1] 5 Fernando Alonso (ESP) / Renault 59pts.
[ 2] 9 Kimi Raikkonen (FIN) / McLaren 27pts.(-32)
[ 3] 16 Jarno Trulli (ITA) / Toyota 27pts.
[ 4] 8 Nick Heidfeld (GER) / Williams 25pts.
[ 5] 7 Mark Webber (AUS) / Williams 18pts.
[ 6] 6 Giancarlo Fisichella (ITA) / Renault 17pts.
[ 7] 17 Ralf Schumacher (GER) / Toyota 17pts.
[ 8] 1 Michael Schumacher (GER) / Ferrari 16pts.(-43)
[ 9] 10 Juan Pablo Montoya (COL) / McLaren 16pts.
[10] 2 Rubens Barirchello (BRA) / Ferrari 15pts.
[ -] 4 Takuma Sato (JPN) / B.A.R. 0pt.

Constructor

[ 1] Renault / Mild Seven Renault F1 Team  76pts.
[ 2] McLaren / West McLaren Mercedes  53pts.(-23)
[ 3] Toyota / Panasonc Toyota Racing  44pts.(-32)
[ 4] Williams / BMW Williams F1 Team  43pts.(-33)
[ 5] Ferrari / Scuderia Ferrari Marlboro  31pts.(-45)
[ 6] Red Bull / Red Bull Racing  19pts.(-57)
[ 7] Sauber / Sauber Petronas  7pts.(-69)
[ -] B.A.R. / Lucky Strike B.A.R. Honda  0pt.




これくらい頑丈なタイヤ履いてたら良かったのにね

http://uk.sports.yahoo.com/050529/23/b6ti.html
[Photo : crash.net]

[PR]
by oretch | 2005-05-30 23:50 | F1

<< 誕生日 【F1】第7戦 ヨーロッパGP... >>