2005年 09月 06日
【F1】第15戦 イタリアGP 結果/レビュー
Final Result

Classification (58Laps)

[1] 10 Juan Pablo Montoya (COL) / McLaren MP4-20 / MI +1:14'28.659
[2]  5 Fernando Alonso (ESP) / Renault R25 / MI  +2.479
[3]  6 Giancarlo Fisichella (ITA) / Renault R25 / MI  +17.975
[4]  9 Kimi Raikkonen (FIN) / McLaren MP4-20 / MI  +22.775
[5] 16 Jarno Trulli (ITA) / Toyota TF105 / MI  +33.786
[6] 17 Ralf Schumacher (GER) / Toyota TF105 / MI  +43.925
[7] 8 Antonio Pizzonia (BRA) / Williams BMW / MI  +44.643
[8]  3 Jenson Button (GBR) / B.A.R. 007 / MI  +1'03.635

Race Leader

 Lap 1  10 J-P.Montoya / McLaren

Pole Position

10 Juan Publo Montoya (COL) / McLaren Mercedes MP4-20 / MI 1'21.054
※ 9 Kimi Raikkonen (Time 1'20.878)はエンジン交換により10グリッド降格

Fastest Lap

9 Kimi Raikkonen (FIN) / McLaren Mercedes MP4-20 / MI 1'21.504

Notes
  • J-P.Montoyaが2年ぶり、通算12回目のPPを獲得。D.Coulthard、G.Bergerと並ぶ歴代23位タイに。
  • McLarenが今季6回目、通算121回目のPPを獲得。現在歴代3位。歴代2位のWilliamsの記録「125」まであと「4」。
  • J-P.Montoyaが今季2回目、通算6回目の優勝。J.Rindt('70年王者)、R.Schumacherら6人と並ぶ歴代32位タイに。
  • J-P.Montoyaが今季初、通算3回目のポール・トゥ・ウィン。J.Rindt('70年王者)、K.Raikkonenら3人と並ぶ歴代26位タイに。
  • McLarenが今季Renaultと並ぶ7回目、通算145回目の優勝。現在歴代2位。歴代1位のFerrariの記録「183」まであと「38」。
  • J-P.Montoyoaが今季4回目、通算27回目の表彰台獲得。チームの創設者、B.McLarenと並ぶ歴代25位タイに。
  • F.Alonsoが今季11回目、通算19回目の表彰台獲得。M.Andrettie('78年王者)、D.Gurneyら3人と並ぶ歴代41位タイに。
  • G.Fisichellaが今季2回目、通算12回目の表彰台獲得。S.Johanssonと並ぶ歴代57位タイに。
  • K.Raikkonenが今季7回目、通算13回目のFLを記録。A.Ascari('52、'53年王者)、A.Jones('80年王者)、J-P.Montoyaと並ぶ歴代19位タイに。
  • McLarenが6戦連続となる今季9回目、通算123回目のFLを記録。現在歴代3位。歴代2位のWilliamsの記録「128」まであと「5」。
  • 1961年オランダGP以来、44年、654戦振りに出走全台が完走。

※記録は全て1950年代のアメリカGP(インディ500)含む。
※Renaultの記録は買収前のBenetton時代を含まない。
※FLはファステストラップのこと。

http://it.sports.yahoo.com/050905/21/ails.html
今回も“勝利の2位”フィニッシュ。次戦ベルギーで王手をかけた。
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]


ライコネンをやっぱり襲ったバッドラック。そしてアロンソが天王山を制する。

今シーズンの分岐点

第14戦トルコGP終了時点でのアロンソとライコネンのポイント差は「24」。最短だと、第16戦ベルギーGPでアロンソの初戴冠が決まる。それを阻止するには、ライコネンはイタリアGPでアロンソに5点以上の差をつけて勝つ必要があった。シーズン後半のマクラーレンのスピードからすれば、困難ではあっても不可能ではなかったはず。

が、結局その目論見は果たせず。
大事な大事な一戦で、今シーズンのライコネンとマクラーレンを象徴するように、たて続きにバッドラックに見舞われちまった・・・。

まず一つ目のバッドラックは、今シーズンのマクラーレンの最大の弱点の「信頼性」。
フリープラクティスでエンジンに不調を感じたライコネンは痛恨のエンジン交換。只一人20秒台に突入するスーパーラップを叩き出したものの10グリッド降格。
いきなり試練に立たされる。

http://it.sports.yahoo.com/050905/21/aipb.html
グリッド上のライコネン。エンジン交換で10グリッド罰退。
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]


11番グリッドからスタートして中団に埋もれたライコネンは、まずは毎年'何か'がある1コーナーを無事乗り切った。さぁここからライコネンの猛烈な追いかけるぞ見られるぞ、と世界中のファンが期待した。が、レース序盤、思わぬ足止めに会ってしまう。
二つ目のバッドラック、“ヴィルヌーヴ”だ。
最速のはずのMP4/20は、高速モンツァに合わせてダウンフォースをギリギリに削ったうえ、1ストップ作戦で燃料を多めに積んだためにマシンが重くなってしまった。そのため、ストレートではスピードを稼げず、思い切ったブレーキングもできない。ただでさえそんな苦しい状況なのに、最初にひっかかった相手がよりにもよってジャック・ヴィルヌーヴ。ライコネンは14周にわたって鼻先を抑え込まれてしまった。その間、2位を走るアロンソはファステストを出しながら逃げに逃げて、ジャックがピットに入ってようやくライコネンの前がクリアになった頃には、実に20秒以上の差がついてしまっていた。
周回遅れでもないのに青旗を振られたとジャックはご立腹だったみたいだけど、この時ばかりはジャック贔屓のオレも流石に「邪魔だってば・・・」。

それでもめげないライコネン。マシンもようやく軽くなり、ファステストを連発しながら猛然と見えないアロンソを追い上げる。2ストップ作戦のアロンソが19周目にピットイン。コースに復帰したところに丁度ライコネンがやってきた。世界が期待していた両雄の直接対決。

http://it.sports.yahoo.com/050905/21/ais4.html
レース中盤、王座を争うライコとアロンソが競り合う。
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]


だけど、勝つ必要の無いアロンソは無理してライコネンと勝負はしない。アロンソをパスしたライコネンは再びファステストを連発しながら、今度は僚友モン吉を追いかける。
レースもようやく半分に差し掛かかり、モン吉の背中が見えてきたところでようやくピットインするライコネン。コースに戻った時にはアロンソ、トゥルーリに抜かれて4番手になるものの、ここまでの追い上げペースを見る限りアロンソは十分射程圏内。こりゃいけるかも、と期待が高まる。

が、三つ目のバッドラックで止めを刺される。タイヤトラブルだ。
左リアタイヤのトレッドが剥がれて飛び散るほどのトラブルが発生。タイヤ交換のためのピットストップで20秒の浪費を余儀なくされる。コースに復帰した時には12番手。苦労して苦労して追い上げてきたのに、結局振り出しに戻ってしまった。
万事休す。
今シーズンはレギュレーション改定の影響で何かとタイヤが話題になったが、結局シーズンの行方を決定付ける天王山のレースも最後はタイヤがその決着を付けるカタチになってしまった。

http://it.sports.yahoo.com/050904/21/ahoc.html
今回もタイヤが勝敗を決した。タイヤも重要なパーツではあるけど・・・(写真はモン吉車)
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]


結局レースはモン吉が制するものの、アロンソはトルコに続いて“勝利の2位”をゲット。4位に入るのが精一杯だったライコネンは、ポイント差を縮めるどころか、逆に更に3点差をつけられてしまった。
まぁ、終盤にライコと同じタイヤトラブルに見舞われたモン吉が、なんとかトップを死守してフィニッシュしたことは、ライコにとっては今GPでの唯一の幸運だったかもしれない。

http://it.sports.yahoo.com/050905/21/airx.html
モントーヤのフィニッシュシーン
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]


とは言え、2人のポイント差は「24」から「27」に拡大。残り4戦。次のベルギーGPでアロンソがライコに4点差以上つけることに成功したら、アロンソのチャンピオンが決定する。

苦しい・・・。非常に苦しいぞライコネン。

ホントは別にライコネンのことも好きって訳じゃないんだけど、ここまで散々バッドラックに見舞われても、なお諦めないその姿勢には流石に感銘を受けた。8対2、いや9.5対0.5くらいの割合でもうアロンソのチャンピオンは決まったようなものだけど、でもその0.5の奇跡の大逆転を見てみたいぞライコネン!

時代の分岐点

5年間に渡ってF1界を支配したシューマッハ王が、遂に玉座を明渡し、退位することが決まった。
熱狂的なティフォシが集うフェラーリの地元イタリアGPでまさかのノーポイント・フィニッシュ。ポイント首位アロンソとの差が4戦を残して「48」点に達し、6年連続チャンピオン獲得の可能性が完全に潰えた。

http://it.sports.yahoo.com/050903/2/agon.html
遂に終わりを迎えたシューマッハ王朝。
[Photo : Yahoo!ITALIA / ansaweb]


今回こそ、今回こそ、と毎戦のように皇帝の復活を信じるティフォシ達に期待されつつ、ミシュラン勢がボイコットをしたアメリカGPを除き、結局1度も浮上することができないままここまで来てしまった。

強すぎた王者の凋落はいつも同じ寂しさが伴う。かつては動くシケイン程度にしか認知していなかった中堅チームと必死に競り合いながら周回する'落ちぶれた'その姿は、依然と変わらぬ鮮やかさを保つカラーリングとあまりにも対照的で物悲しい。

フェラーリは既に今シーズンの開発はストップし、来季に向けて動き出している。
跳ね馬復活はあるのか?

http://it.sports.yahoo.com/050903/21/agua.html
抜群の信頼性を誇るフェラーリ・エンジン。近年のF1をリードしたその功績は称えられていい。
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]


こっちも踏んだり蹴ったり

セカンド・ロー4番グリッドをゲットして、昨季の再現を思わせる快走を見せていた琢磨。
予定通りの1回目のピットインも無難にクリアしてコース復帰。表彰台も狙えるんじゃねーの?と期待したのも束の間、なぜか翌周またもピットイン。
1回目のストップの時に給油リグのトラブルでガソリンが入っていなかったってなんじゃそりゃ?
しかも、結局は1回目のストップの時もちゃんとガソリンが入っていたらしく、もう一度余計に給油したもんだから琢磨のマシンはガソリン満タン状態に。マシンが極端に重くなったもんだから、もう後のレースは無茶苦茶。結局16位フィニッシュになってしまった。

福井社長はかつて、「強いフェラーリに勝つことに意味がある」と力強い発言をしていたけども、もはや強いフェラーリはいなくなり、結局弱いフェラーリにすら勝てないダメダメぶり。
「琢磨は残りのレースで結果を出すことが必要だ」とフライ代表は言うけれど、そんなエラそうなコト言ってる暇があったら、まずはまともにレースさせてやれや!


Point Standings

Driver

[ 1]  5 Fernando Alonso (ESP) / Renault 103pts.
[ 2]  9 Kimi Raikkonen (FIN) / McLaren 76pts.(-27)
[ 3]  1 Michael Schumacher (GER) / Ferrari 55pts.
[ 4] 10 Juan Pablo Montoya (COL) / McLaren 50pts.
[ 5] 16 Jarno Trulli (ITA) / Toyota 43pts.
[ 6]  6 Giancarlo Fisichella (ITA) / Renault 41pts.
[ 7] 17 Ralf Schumacher (GER) / Toyota 35pts.
[ 8]  2 Rubens Barirchello (BRA) / Ferrari 31pts.
[ 9]  8 Nick Heidfeld (GER) / Williams 28pts.
[10]  3 Jenson Button (GBR) / B.A.R. 24pts.
[23]  4 Takuma Sato (JPN) / B.A.R. 1pt.

Constructor

[ 1] Renault / Mild Seven Renault F1 Team  144pts.
[ 2] McLaren / West McLaren Mercedes  136pts.(-8)
[ 3] Ferrari / Scuderia Ferrari Marlboro  86pts.(-58)
[ 4] Toyota / Panasonc Toyota Racing  78pts.(-66)
[ 5] Williams / BMW Williams F1 Team  54pts.
[ 6] Red Bull / Red Bull Racing  27pts.
[ 7] B.A.R. / Lucky Strike B.A.R. Honda  25pts.
[ 8] Sauber / Sauber Petronas  14pts.
[ 9] Jordan / Jordan  11pts.
[10] Minardi / Minardi  7pts.




http://it.sports.yahoo.com/050904/21/ahwx.html
肩を並べて歩きながら仲良さそうに談笑するモン吉とラルフ。
・・・、え?
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]


http://it.sports.yahoo.com/050903/2/agvv.html
モンテゼモロは自らの王朝凋落に何を想う?
「ロッシ、欲っしぃーなー」
[Photo : Yahoo!ITALIA / Ansaweb]


http://it.sports.yahoo.com/050903/21/aguo.html
合わせる顔が無くて落ち込んでるハウグ。
「キミ、メンゴ・・・」。
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]


http://it.sports.yahoo.com/050904/21/ahtf.html
「なぁタク、なんか俺達やばくね?」。
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]


http://it.sports.yahoo.com/050904/21/ai3n.html
こんなのってアリなんだっけ?
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]


http://it.sports.yahoo.com/050905/21/aim7.html
久しぶりの表彰台でシャンパンをあおるシルエットのフィジコ。かっこいい。
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]


http://it.sports.yahoo.com/050124/21/5wa0.html
ん?なんか違う・・・。あ!角が無い!
[Photo : Yahoo!ITALIA / crash.net]

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by oretch | 2005-09-06 21:51 | F1

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