2005年 10月 26日
【F1】第19戦(最終戦) 中国GP レビュー
青か銀か。今季のF1の新の王者を決める一大決戦を制したのは青だった。

b0039141_2326164.jpg
ルノー完全制覇達成。チームのエースとボスが抱き合って勝利を喜ぶ。
[Photo (C) Ansaweb / Yahoo! ]


新の王者はこのオレ様だ

コンストラクターズ・タイトルをかけた決戦となった最終戦中国GP。首位ルノーと2位マクラーレンの差は僅か2点。おそらくこのレースを制したチームが、今シーズンも制することになる。

でもこの一台決戦の勝負は、既に予選で決着していたのかも知れない。

b0039141_23262785.jpg

決戦スタート。その直後に今シーズン最大のヤマ場が訪れた。
[Photo (C) crash.net / Yahoo! ]


PPは新チャンピオンのアロンソ。2番グリッドはフィジコ。ルノーがフロントローを独占する。
一方マクラーレンはライコネンが3番グリッドでモン吉が5番グリッド。悪くは無いけど不利であることには違いない。
勝負はスタート直後。誰もがそう予感していた。そしてその予感は見事的中する。




決勝スタート。
マクラーレンの2台が素晴らしいスタートを切る。モン吉は4番グリッドのバトンを軽々とパスして早くもライコに並びかける。PPのアロンソも完璧なスタートを切り、1コーナーに真っ先に突進する。が、フィジコは若干遅れたようだ。横に並んだ2台の銀色のマシンが、前を走る2台の青いマシンに襲いかかる。
そしてその直後、このレース最大にして今シーズン最大のヤマ場が訪れた。

フィジコがまずマシンを左に振り、脇から抜こうとしたライコネンを牽制。ライコネンが失速する。すかさず元いたコース中央にマシンを戻し、コース真ん中から出し抜こうとしたモン吉の頭を抑える。モン吉も失速する。
そしてフィジコはポジションを譲ることなく、アロンソに続いて1コーナーに飛び込んだ。

b0039141_23281449.jpg

フィジコはまずマシンを左に寄せてライコネンを牽制すると・・・
[Photo (C) crash.net / Yahoo! ]


b0039141_23282845.jpg

すかさずセンターにマシンを戻してモン吉の頭も抑えた。
[Photo (C) Associated Press / Yahoo! ]


b0039141_23283967.jpg

フィジコの完璧なブロックにマクラーレンは沈黙。勝負アリ。
[Photo (C) crash.net / Yahoo! ]


その後は2位フィジコがマクラーレン2台を抑えている間に、トップのアロンソがファステストを連発しながら逃げに逃げて、いくら最速MP4/20とライコネンといえども、もはや追いつくことは不可能なほどの大量リードを築くことに成功する。
タイトル獲得のためにはルノーに先着することが絶対条件だったマクラーレンだけど、スタート後僅か数秒の勝負に敗れ、結果、今シーズンそのものも失うことになった。

さらに18周目には、モン吉がコース上に飛び出した側溝の蓋を踏むアクシデントに見舞われてリタイア。マクラーレンは完全に息の根を止められた。

b0039141_2329328.jpg

モン吉のリタイアでマクラーレン万事休す。
[Photo (C) crash.net / Yahoo! ]


b0039141_2329157.jpg

モン吉のアクシデントでSC導入。レースは荒れたけど、アロンソは完璧だった。
[Photo (C) Associated Press / Yahoo! ]


その後レースは、モン吉のアクシデントに続きもう一度セーフティ・カーが導入されるなど荒れた展開になったが、アロンソは一度もトップを譲ることなく完璧なレースを演じてポール・トゥ・フィニッシュ。
走っているのは1台のみとなったマクラーレンはもはや逆転不可能となったため、この瞬間、ルノーの初のコンストラクターズタイトル獲得が確定した。
アロンソは見事な優勝で、シーズン完全制覇に華を添えた。

b0039141_23293865.jpg

シーズン完全制覇を完全勝利で仕上げた。
[Photo (C) Associated Press / Yahoo! ]


フィジコはSC導入時のピットインの際、意図的にピットレーンでペースを落としたとしてペナルティを受け4位に終わったけど、スタート直後のあの一瞬で既に完璧な仕事をやり遂げていたので、そんな失態もチャラだろう。

b0039141_23301473.jpg

最終戦で新王者に相応しい完璧なレースを見せたアロンソ。
[Photo (C) REUTERS / Yahoo! ]


シーズン後半を振り返ってみると、主役は間違いなくライコネンとマクラーレンだった。MP4/20はまさに最速で、ライコネンのドライビングも見事だった。
一方アロンソは、シーズン前半に築いた大量ポイントリードを守ることに注力したステディな走りに徹し、ライコネンの派手な猛反撃の前に次第に目立たなくなっていた。そして「最速はライコネンとマクラーレン」という印象ばかりがどんどん強まっていった。

アロンソにすればきっと歯痒い思いをずっとしていたんだろうな。
チャンピオンはシーズン全体の総合ポイントで決まる。後半いくらライコネンが勝ったって、ポイントではずっと自分より下だ。チャンピオンに一番近いのはオレだ。ライコネンじゃない。
そんな想いをしながら、最後に笑うのは自分だと信じて、忍耐強く最後までクレバーで着実なレース運びに徹し続けた。

だから最後の最後に、新チャンピオンが誰かを世界中に思い知らせることができて、きっと快心の思いだったに違いない。世界は間違いなく、新チャンピオンが誰かを改めて知った。

b0039141_2331195.jpg

チャンピオンはライコネンじゃない。このオレだ。思い知ったか!
[Photo (C) crash.net / Yahoo! ]


アロンソとルノーはドライバーズとコンストラクターズのダブルタイトルを獲得。今シーズンを完全制覇した。アロンソの時にアグレッシブだけど常にシュアなドライビングと、シェイプされたボディで抜群に機敏な運動性能を発揮したルノーR25。
いや、ほんとに見事なシーズンでした。
チームボス、フラビオ・ブリアトーレ談
「ルノーとチーム全体にとって素晴らしい勝利だ。ドライバーズ・タイトルが確定してからは、コンストラクターズを最重要課題として取り組んできた。この週末、レースを支配したことにより、フェルナンドと共にチームとしてやってきたことが正しかったと証明された。(中略)今日の午後、フィジコ(フィジケラ)は見事な走りを見せた。日本GP後、批判も聞かれたが、今日のパフォーマンスは見事なものだった。フェルナンドはいつものように素晴らしかった。私はこのルノーをドリームチームだと思っている」

はいはい。異論はございません。

アロンソ&ルノー、おめでとさんでした!

b0039141_0244182.jpg

We are the champion♪
[Photo (C) crash.net / Yahoo! ]


b0039141_025409.jpg

今シーズンを最後まで盛り上げてくれた青と銀の2台。
[Photo (C) crash.net / Yahoo! ]


最後の最後までダメだった

まずはモン吉。
まぁ、確かに運が悪かったんだけど、結局最後まで足を引っ張りやがったなぁ。
シーズン前半は謎(?)の怪我で不出場。ライコとチームがタイトル争いで苦戦してるところにようやく復帰して期待されたものの、トルコ、ベルギーとポカやらかして。
まぁでもマクラーレン初年度なんだから仕方がないか。来年こそはしっかりせいや。

続いて今季とうとう“退位”した皇帝シューマッハ。
史上最高のチャンピオンと言えども、やっぱり走らないクルマじゃ勝てないんだよな、F1は。かつては勝利への執着心の強さと(オレはちょっと疑問だけど)精神力の強靭さからターミネータ呼ばわりされたほどなのに、勝てない状況じゃやっぱり集中力を維持するのって難しいんだろうねぇ。
だからか、去年もそうだけど、なぜか中国ではピリっとしない前王者。レコノサンスラップであろうことかミナルディと接触するという信じられないような大失態を演じてピットスタートする羽目に。さらにカーティケヤンのクラッシュでセーフティカーが入って隊列組んで走ってる時に何故か1人でスピンしてリタイア。もう散々。
今季はレギュレーション変更が思い切りマイナスに働いて逆境に陥ったけど、来季も大きなレギュレーション変更があって、再び地殻変動が起こっても不思議じゃない。
再び浮上することができるのか?それともこのままフェードアウトしてしまうのか?
来季が勝負どころだねぇ。

b0039141_0364482.jpg

らしくないミスを連発してドタバタを演じたシュー。王者の忍耐力も限界か?
[Photo (C) crash.net / Yahoo! ]


最後に琢磨。
え~と・・・・。
短い間だったけど、夢を見させてくれてありがとう・・・(涙)



#今ごろレビューかよっ! >オレ
[PR]
by oretch | 2005-10-26 23:43 | F1

<< 今度はシューマッハが2輪に転向? 超音速ツアー >>