2005年 10月 28日
【F1】レギュレーション変更 その1
FIA世界モータースポーツ評議会で、06年以降のF1のレギュレーションが変更された。

変更ポイントをいくつかチェックしてみる。
まず、ノックアウト制が導入されることになった予選方式。

  • 最初の15分間のラップタイムで下位5台が足切り。足切りされた5台はこの時のタイムで16~20番グリッドに。残った15台のタイムはリセット。
  • 次の15分間で下位5台がさらに足切り。この5台は11~15番グリッドに。残り10台のタイムはリセット。
  • 最後の20分間で残り10台だけでタイムアタックし、PP~10番グリッドまで決定する。
  • もし22台参加なら、最初と次の15分間でそれぞれ6台が足切り。
  • もし24台参加なら、最初と次の15分間でそれぞれ6台が足切りされ、最後の20分間は残り12台でタイムアタック。
  • 予選セッション最初の40分間は自由に燃料補給OK。最後の20分間は決勝も見越して燃料を搭載してタイムアタックし、途中の燃料補給は不可。
  • 予選セッションから決勝レーススタートまでマシンはパルクフェルメで保管され、燃料補給もタイヤ交換も不可。
  • パルクフェルメを出た後は、途中で足切りされたクルマについては決勝レース前のピットレーンオープンまで自由に燃料補給OK。最後の20分間のセッションに走行したクルマは、そのセッション開始時と同量までなら燃料補給OK。





参加台数を24台まで考慮しているということは、やっぱり来年、11番目のチーム参戦があるのかなぁ?

ま、それはいいとして、なんか燃料供給ルールが分かり難いけど、要はこういうこと。
上位10台は決勝を見越して予選時に燃料搭載量を決めなければいけないけど、下位10台は決勝レース直前まで燃料搭載量を好きに変えても良いというわけだ。つまり、予選下位10台は、他チームの動向を睨んでフレキシブルなピットストップ作戦を選択できるようになるということ。

でもさぁ、こうなるとワザと予選11位以下になろうとするチームも出てくるんじゃないかな?
勿論グリッドは前方であるにこしたことはないけど、燃料で縛りをかけられながら予選5列目に並ぶよりも、臨機応変にピットストップ作戦を変えられる予選6列目の方が有利になる場合もあるんじゃないかな?

というか、一番いいのは、単に以前のような「1時間好きなようにフルアタック」方式に戻せばいいと思うんだけど。
上位5列目までに縛りをかける一方で下位5列に作戦の自由度を与えることで、決勝レースの展開を面白くしようという意図なのかも知れないけど、思いつくのはそのくらい。
その他に、このノックアウト制のメリットって何なんだろう?

それとも燃料補給に関するレギュレーションのオレッチの解釈が間違ってるのかな?

次にタイヤの新レギュレーション

  • 各ドライバーは1イベントで7セットのドライタイヤを使用可能。
  • ただし、予選と決勝レースではタイヤは同一仕様であること。
  • 決勝レース中のタイヤ交換はいつでも自由にOK。

7セットも使えるんだったら、金曜日と予選と決勝で別々のセットを使ったとしても多分間に合う。だから実質的な縛りは、予選の最終セッションと決勝が同一仕様であることぐらい。
だったら、タイヤがもう1、2セット増えたところでコスト的にはたいしたこと無いんだから、タイヤの面から見ても、以前の予選方式に戻してしまえばいいだろうに。

さらに評議会は08年以降の話題についても言及してる。

  • CDG(Centreline Downwash Generating )ウィングの導入。
  • スリックタイヤの復活。
  • タイヤのワンメイク化。

F1テクニカル・ワーキング・グループの80%(8チーム?)が賛成した場合は、07年からこれらのルールが導入されるらしい。タイヤのワンメイク化でちょっと揉めそうだから、まぁ施行されるのは結局08年からだろうね。
スリックタイヤの復活は賛成。やっぱりレースはスリックだよね。
でもCDGウィングはちょっとヤダなぁ。
だってカッコ悪いんだもの・・・。

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これがCDGウィング(装着マシン)だ!カッコ悪・・・
[Picture (C) FIA]


オレッチ的に「一番F1がカッコ悪かった時期」である80年代前半の“段付き”ウィングと、90年代後半に流行りかけたけど「カッコ悪い」という理由(「危険」という理由も)ですぐに禁止された“X-ウィング”に匹敵するほどカッコ悪いと思うんだけど。
まぁ、なんでも初めて見る異質なものには違和感を感じるものだから、これも実物に見慣れてくれば、それなりにカッコ良く見えてくるのかなぁ?

CDGウィング導入の理由は、

  1. みんなオーバーテイク・シーンをもっと見たいと思っている。
  2. AMDのシミュレーションによると、オーバーテイクを困難にしている理由の一つは、
    後続車のスリップストリーム(ドラフティング)効果を減らしている現在のウィングデザイン。
  3. だから後続車がスリップストリームに入りやすいように、ウィングの真ん中を割る。


b0039141_16165432.jpg

上が現行。下がCDGウィング。マシン後方の空気の流れへの影響が少なくなるらしい
[Picture (C) FIA ]


ということらしいんだけど、ホントかね?
後方の空気の流れは、ウィングよりもディフューザーの影響の方が大きいんじゃないの?
と思ったら、1枚目の絵を見るとディフューザーも形状が変わってる。ということはマシン下面の空気の流れも変わるから、マシン全体でのダウンフォースも相当影響を受けるだろうねぇ。

まぁね、もちろんオーバーテイク・シーンが増えるのは大賛成ですよ。今季の鈴鹿なんて最高に面白かったもの。でも、レースの面白さとマシンのカッコ良さが並立できるようもう少し知恵を絞って欲しいなぁ。

ところで、ダウンフォースの総量規制案はどうなったの?
あのアイデアは面白いと思ったんだけどなぁ。
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by oretch | 2005-10-28 18:45 | F1

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