2006年 03月 09日
【MotoGP】カタルーニャ公式テスト レビューその1
3月3日から始まったMotoGPクラス・テストのクライマックスは、BMWのニューカー、Z4Mロードスターが商品に懸かったBMWアワード・セッション。
滑り出しは殆どのライダーが様子見だったようだけど、残り時間が少なくなっていくに従って、結構盛り上がった。

オレッチはセッション開始前からPC前にスタンバイ。セッションの45分間、Live Timingを噛り付くように見ましたよ。

で、セッション経過の様子をこまめに書き留めておいたので、その時のメモをもとにレビュー。







BMWアワード・セッションは予想通り静かに始まった。

中堅どころのライダー達がまずはコースイン。
Live Timingのタイムボードは、ポツ、ポツ、といったペースで動き出した。
セッション経過時間 : ライダー タイム(以下、同じ)
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10分20秒 : #10 ロバーツ 2'17.226
10分29秒 : #77 エリソン 2'10.408

開始10分過ぎ、それまでトップだったプニエに替わってロバーツが首位に浮上する。
そしてその20秒後には、ヤマハのエリソンが首位を奪取する。
12分45秒 : #77 エリソン 2'06.726 タイム更新
14分50秒 : #77 エリソン 2'04.895 タイム更新

開始15分が過ぎても、トップは依然エリソン。少しずつタイムを削っている。

ホプキンスやエドワーズ、ロッシあたりがこの下に続いているが、ホンダ、ドゥカティ勢は依然として様子見なのか、ゆっくりと流しているようなタイムばかりで、上位に上がってくる気配が無い。
唯一マルコメが上位タイムを出しているけど、トップを伺うほどではない。
ペドロサにいたっては順位表示はずっと「NC」のまま。コースインする気配すら感じられない。
16分53秒 : #77 エリソン 2'03.019 タイム更新

エリソンがさらにタイムを削る。なかなか張り切っているようだ。

でも、やけにタイムが遅い。
カタルーニャ・サーキットは普段は1分40秒台が出るはず。
なのに2分4秒台のエリソンを誰も上回ることができない。

ここでようやく気が付いた。コース・コンディションがウェットだろうということに。

当然ドライだと思い込んでたんだけど、道理でLive Timingの画面から、いつもの“緊迫感”と言うか“迫力”と言うか、そういったものが全然感じられなかったわけだ。

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[Photo (C) crash.net / Yahoo!ITALIA]


ウェット・コンディションということになれば、トップライダー達はリスクを避けるから、Live Timingの上位にはいつもとは違ったライダーの名前が刻まれる可能性が高い。
ドライ・コンディションでロッシらトップ連中がタイム出し合戦するのも楽しいけど、こういう展開もまた一興。
そう思い直してLive Timingを見ると、俄然面白くなってきた。
18分55秒 : #77 エリソン 2'02.971 タイム更新

エリソンがまたタイムアップ。ダンロップのウェットはなかなかイケてるみたいね。

セッションが始まってから20分。
それまでコース上にいたライダー達もピットに戻った様子で、トップにエリソンの名前を残したまま、Live Timing上のタイムボードは開始直後のようにまた静かになった。



5分ほど静かな時間が流れたあと、再びタイムボードが賑わってくる。
様子見だったペドロサも残り時間20分を切る頃になってようやくコースインした。

依然としてトップはエリソンのままながら、2位争いをマルコメとホプキンスが演じ、4位にはロッシが上がってきた。
以下、チェカ、エドワーズ、カピロッシ、バーミューレン、中野と続き、いよいよトップ連中のエンジンがかかってきたようだ。

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[Photo (C) crash.net / Yahoo!ITALIA]

27分45秒 : #21 ホプキンス 2'02.540

ホプキンスが2分2秒台にタイムアップ。久しぶりに首位が交代した。
ウェット・コンディションで彩度の落ちたサーキットの風景の中を、リズラの鮮やかなスカイブルーカラーが駆け抜けていく絵を想像する。

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[Photo (C) crash.net / Yahoo!ITALIA]


その1分後、ロッシがマルコメを交わして2位に浮上する。
トップのホプキンスとは僅か0.03秒差。でもトップスピードは20km/hぐらい遅い。
ということは、それだけコーナリングが巧いということだろう。
やっぱり今年もBMW狙ってるのかな?

そしてここから、ホプキンスとロッシの首位争いが始まった。
29分47秒 : #21 ホプキンス 2'01.684 タイム更新

ホプキンスが更にタイムアップ。2分1秒台に突入。
30分35秒 : #46 ロッシ 2'00.844

ロッシが0秒台にタイムを入れて、初めてトップに浮上する。

31分47秒 : #21 ホプキンス 2'00.621

ホプキンスが1秒以上タイムを縮めてロッシから首位を奪還。
32分34秒 : #46 ロッシ 1'.59.360

ロッシが遂に1分台に突入。再び首位に立つ。

ホプキンスがタイムを上げれば、ロッシもタイムを上げてくる。
さらにホプキンスがタイムを削っても、50秒後にはロッシが再びタイムを削ってくる。
2人がタイムコントロールを通過するタイミングが違うおかげもあって、なかなか面白い展開だ。

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[Photo (C) Associated Press / Yahoo!ITALIA]



セッション開始から35分が経過。
残り10分を切った時点で、唯一人1分台を刻んだロッシがトップ。
ロバーツが2位に浮上して首位を伺い、以下、エドワーズ、ホプキンス、マルコメらが続く。

残り8分。
ロッシの周回数が2分ほど前から止まったままだ。
恐らくピットに入って様子を見ているんだろう。
このまま逃げ切れればそれで良し。たとえ逆転されても、再びコースインしてすぐさま再逆転すればいい。
恐らくそんなところだろう。さすが王者。余裕だな。

残り5分。
1位ロッシ、2位ロバーツ、3位エドワーズ、4位ホプキンス、5位マルコメ。
依然として1分台のタイムはロッシ一人。
このままロッシが04年に続いて2台目のBMWを手に入れるのか?
42分50秒 : #5 エドワーズ 1'58.336

エドワーズが一気にタイムアップして58秒台に突入。トップを奪取する。

Live Timing上に記されたエドワーズの最高速は269.12km/h。
スズキやホンダ勢より30km/h以上遅い。
ウェット・コンディションということを考えると、それだけYZR-M1のスタビリティやドライバビリティが高いということだろう。

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[Photo (C) crash.net / Yahoo!ITALIA]


さて、エドワーズに首位を奪われたとなると、次はロッシが動くはず。
残り時間はあと2分。逆転するにはギリギリだ。
ロッシはコースインしたのだろうか?
1周して帰ってくるまでLive Timing上にはコース上の動きが反映されない。
だからロッシが今どこにいるのか分らない。
恐らく逆転に向けてコースインしたはず。
最後にロッシのスーパーラップが炸裂するか?
44分47秒 : #5 エドワーズ 1'.57.102 タイム更新

エドワーズが更にタイムを削って57秒台に突入。
セッション残り時間は10秒ちょっと。絶妙のタイミングだ。
逆転するにはセッション・タイムアップまでの残り10秒の間に、タイムコントロールを通過しなくてはならない。

恐らく最後の1ラップでの再逆転を狙って、今頃ロッシは最終コーナーあたりにいるはずだ。
路面に溜まった雨水を飛沫にかえながら、猛然と最終コーナーを立ち上がってくる黄色いマシンが目に浮かぶ。

さぁ来い!ロッシ!
渾身のラストアタックを見せてくれ!

残り5秒。

4秒。

3。

2。

1。
"TIME UP"


・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?



結局ロッシのラスト・アタックは無かった。
ロッシが残り9分となったところで転倒したことを知ったのは、Live Timingを閉じて、公式サイトのウィンドウに戻った時のことだった。

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[Photo (C) Associated Press / Yahoo!ITALIA]


ロッシ以外にも、チェカやロバーツらがコースアウトや転倒を喫したみたいね。

ラスト10秒でタイムアタックに入ったヘイデンが、最後の最後に58秒台を叩き出して2位に浮上するものの、結局エドワーズを逆転するにはいたらず。
結果、エドワーズが初めてBMWをゲットした。

おめでとう、エド!

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[Photo (C) motogp.com]


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[Photo (C) crash.net / Yahoo!ITALIA]


BMW M Award Qualifying Session Times -2006/03/06

[Pos] Name (Nat) Team       Time Gap2Top
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[ 1]  5 C.Edwards (USA) Camel Yamaha 1'57.102
[ 2] 69 N.Hayden (USA) Repsol Honda 1'58.921 +1.819
[ 3] 46 V.Rossi (ITA) Camel Yamaha 1'59.360 +2.258
[ 4] 77 J.Elison (GBR) Yamaha Tech3 1'59.619 +2.517
[ 5] 71 C.Vermeulen (AUS) Suzuki MotoGP 2'00.001 +2.899
[ 6] 33 M.Melandri (ITA) Fortuna Honda 2'00.218 +3.116
[ 7] 10 K.Roberts (USA) Team Roberts 2'00.225 +3.123
[ 8]  7 C.Checa (ESP) Yamaha Tech3 2'00.551 +3.449
[ 9] 21 J.Hopkins (USA) Suzuki MotoGP 2'00.621 +3.519
[10] 17 R.Puniet (FRA) Kawasaki Racing 2'01.249 +4.147
[11] 56 S.Nakano (JPN) Kawasaki Racing 2'02.177 +5.075
[13]  6 M.Tamada (JPN) JIR Honda 2'02.197 +5.095
[14] 65 L.Capirossi (ITA) Ducati Marlboro 2'05.073 +7.971
[15] 24 T.Elias (ESP) Fortuna Honda 2'05.961 +8.859
[16] 15 S.Gibernau (ESP) Ducati Marlboro 2'06.724 +9.622
[17] 30 J.L.Cardoso (ESP) Ducati d'Antin 2'06.846 +9.744
[18] 26 D.Pedrosa (ESP) Repsol Honda 2'07.326 +10.224
[19]  - V.Guareschi (ITA) Ducati Marlboro 5'13.977 +3'16.875
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by oretch | 2006-03-09 23:31 | MotoGP

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