2006年 03月 25日
【MotoGP】第1戦 スペインGP プレビュー
遂に今日からWGP開幕!

ヘレス・サーキット概要

正式名称は「Circuito de Jerez」。全長4,423m。WGP初開催は1987年。ここ数年、スペインでは年に3回もGPが開催されているけど、ヘレスはその中で最も歴史が古く、今年で20周年を迎える。
かつては敷地内の丘に、地元の名産品、シェリー酒の瓶を模った巨大なモニュメント(ブランドは確か「TioPepe」だったと思う)が聳え立っていたけど、今はもう無くなっちゃたんだっけ?
ヘレスで開幕戦が開催されるようになったのは昨年からだけど、それ以前は太平洋ラウンドの後のヨーロッパラウンドの開幕戦として長く開催されてきたので、ヘレスという名前はGPファンにとって新しいものを期待させるような特別な響きがある。

ヘレスではエキサイティングなレースが展開される確率が高い。1989年はトップ独走中のシュワンツが単独クラッシュしてローソンがホンダ移籍後初優勝を飾った。1996年は最終ラップに興奮した観客がコースに雪崩れ込んで大混乱を起こし、地元の英雄クリビーレがドゥーハンに大逆転で敗北を喫した。そして昨年は最終ラップの最終コーナーでロッシとジベルノウが接触し、大きな禍根を残したのはまだ記憶に新しいところ。

コースレイアウトは、流れるように中高速コーナーが連続したあと、短いストレートとその最後にヘアピンが待ち受けるはなかなかテクニカルなレイアウト。コーナーの連続区間ではフロントの安定性が、ヘアピンの立ち上がりではリアのトラクションが大事。大きなトラクションのかかるコーナーに右ターンが多いことから、タイヤのライフマネジメントも重要。セッティング難しそう。

コース脇には、1993年にこの地で他界した故若井伸之のためのフラミンゴのモニュメントが今も立っている。

Adress : Carretera de Arcos, Apartado de Correos 1709, Jerez, Spain
URL : http://www.circuitodejerez.com/
GoogleMaps : 36.709356,-6.032739






Previous Data

2005 Resault

[ 1] 46 Valentino Rossi (ITA) / Yamaha / Gauloises  45'43.156
[ 2] 15 Sete Gibernau (ESP) / Honda / Telefonica  +8.631
[ 3] 33 Marco Melandri (ITA) / Honda / Telefonica  +18.460
[ 4] 4 Alex Barros (BRA) / Honda / Camel Pons  +26.938
[ 5] 56 Shinya Nakano (JPN) / Kawasaki / Kawasaki  +27.659
[ 6] 12 Troy Bayliss (AUS) / Honda / Camel Pons  +28.509
[ 7] 3 Max Biaggi (ITA) / Honda / Repsol  +30.618
[ 8] 6 Makoto Tamada (JPN) / Honda / Konica Minolta  +36.887
[ 9] 5 Colin Edwards (USA) / Yamaha / Gauloises  +37.608
[10] 7 Carlos Checa (ESP) / Ducati / Marlboro  +39.678
[11] 66 Alex Hofmann (GER) / Kawasaki / Kawasaki  +42.283
[12] 24 Toni Elias (ESP) / Yamaha / Fortuna  55.457
[13] 65 Loris Capirossi (ITA) / Ducati / Marlboro  +1'02.372
[14] 21 John Hopkins (USA) / Suzuki / Suzuki  +1'19.346
[15] 44 Roberto Rolfo (ITA) / Ducati / D'antin Pramac  +1'33.607

Pole Position : 46 V.Rossi (ITA) / Yamaha / Gauloises 1'39.419
Fastest Lap : 46 V.Rossi (ITA) / Yamaha / Gauloises 1'40.596

昨年の決勝レース・レビュー
  【MotoGP】第1戦 スペインGP レビュー (2005/04/20)
  【MotoGP】スペインGPで起きたこと (2005/04/13)


過去5年間の優勝/PP/FL
Winner

 2001 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2002 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2003 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2004 Sete Gibernau (ESP) Honda
 2005 Valentino Rossi (ITA) Yamaha ★

Pole Position

 2001 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2002 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2003 Loris Capirossi (ITA) Ducati
 2004 Sete Gibernau (ESP) Honda ★
 2005 Valentino Rossi (ITA) Yamaha ★

Fastest Lap

 2001 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2002 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2003 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2004 Sete Gibernau (ESP) Honda
 2005 Valentino Rossi (ITA) Yamaha ★

 ※ ★印はその年のチャンピオン

有力ライダー別過去5年間の成績
5 Colin Edwards (USA) : NE - NE - 14th - 7th - 9th
6 Makoto Tamada (JPN) : NE - NE - 6th - NC - 8th
7 Carlos Checa (ESP) : 14th - NC - NC - 6th - 10th
15 Sete Gibernau (SPA) : 10th - 9th - NC - 1st - 2nd
21 John Hopkins (USA) : NE - NE - 7th - 15th - 14th
33 Marco Melandri (ITA) : NE - NE - 17th - NC - 3rd
46 Valentino Rossi (ITA) : 1st - 1st - 1st - 4th - 1st
56 Shinya Nakano (JPN) : 4th - 17th - 8th - 9th - 5th
65 Loris Capirossi (ITA) : 8th - 4th - NC - 12th - 13th
69 Nicky Hayden (USA) : NE - NE - NC - 5th - NC

※NEはNoエントリー。NCはリタイア。

データ分析と独断予想

過去5年間の成績を見てみればロッシが圧倒的に強いことは自明の理。優勝候補は誰かと聞けば、100人が100人ともロッシと答えるだろう。
でも、ついこの間行われたばかりのテストでの様子を見ると、必ずしもそうは言えないかもしれない。

ヘレス合同テスト@2006/03/17~19
[ 1] 65 L.Capirossi - Ducati 1'39.411
[ 2] 15 S.Gibernau - Ducati 1'39.663
[ 3] 56 S.Nakano - Kawasaki 1'39.776
[ 4] 26 D.Pedrosa - Honda 1'40.416
[ 5] 17 R.Puniet - Kawasaki 1'40.468
[ 6] 69 N.Hayden - Honda 1'40.570
[ 7] 5 C.Edwards - Yamaha 1'40.732
[ 8] 24 T.Elias - Honda 1'40.732
[ 9] 71 C.Vermeulen - Suzuki 1'40.750
[10] 46 V.Rossi - Yamaha 1'40.907
[11] 7 C.Checa - Yamaha 1'41.134
[12] 21 J.Hopkins - Suzuki 1'41.208
[13] 33 M.Melandri - Honda 1'41.208
[14] 6 M.Tamda - Honda 1'41.380
[15] 10 K.Roberts - KR 1'41.673
[16] 30 C.Cardoso - Ducati 1'41.761
[17] 66 A.Hofmann - Ducati 1'42.034
[18] 77 J.Elison - Yamaha 1'42.686

ヘレス大得意のはずのロッシがなんと10番手タイムに低迷。メディアによって伝わってくる内容が微妙に違うんだけども、どうやらヤマハはチャタリングだかバイブレーションだかの問題が発生して、これが解決できずに困っているらしい。
開幕までの僅かな期間で果たしてどこまで解決できるか?

まぁそうは言っても、多少の問題があってもそこは己の力で乗り越えられるのがロッシだし、逆境にあればあるほど、それこそ昨年のクライマックス・シーンで見せたような獰猛なほどの執念を燃やして挑んでくるだろうから、ロッシが優勝争いに必ず絡んでくることは間違いない。
とは言え、さすがに独走優勝は無いだろうから、1年前のように大バトルへの期待が高まる。
となると問題は、ロッシと絡むのはいったい誰か? ということになる。

ライダー達のヘレスの得意度を調べてみよう。
結果は次の通り。左から過去5年間の勝率、表彰台獲得率、獲得平均ポイント。( )内は全サーキットを通じたそのライダー毎の平均。

ライダー別ヘレス・サーキットの得意度(2001年-2005年)

  5 C.Edwards : 0.0%(0.0%) - 0.0%(7.3%) - 6.0点(8.0点)
  6 M.Tamada : 0.0%(2.5%) - 0.0%(7.5%) - 6.0点(6.5点)
  7 C.Checa   : 0.0%(0.0%) - 0.0%(12.3%) - 3.6点(8.5点)
 15 S.Gibernau : 20.0%(9.2%) - 40.0%(32.3%) - 11.6点(10.5点)
 33 M.Melandri : 0.0%(2.6%) - 33.3%(12.8%) - 5.3点(7.3点)
 46 V.Rossi    : 80.0%(63.1%) - 80.0%(87.7%) - 22.6点(21.3点)
 56 S.Nakano  : 0.0%(0.0%) - 0.0%(3.1%) - 7.8点(6.4点)
 65 L.Capirossi : 0.0%(4.8%) - 0.0%(28.6%) - 5.6点(10.0点)
 69 N.Hayden  : 0.0%(0.0%) - 0.0%(17.5%) - 3.7点(8.2点)

 ※エントリー年数の過半数以上出走していないGPは除外して計算

合同テストの結果とも重ねて最有力なのはやっぱりジベルノウ。それと今季は打倒ロッシの期待高まるマルコメの2人だね。やっぱし。
過去5年間でヘレスの表彰台に立ったことがあるのはこの3人しかいないわけだし、何と言っても、ジベルノウは一昨年は優勝し、昨年はロッシとデッドヒートを繰り広げた元祖ライバル。そしてマルコメは昨季終盤ロッシにガチで連勝した新ライバル。シーズン開幕からいきなりチャンピオン争いの本命達の大バトルが観られそうだ。

それと忘れてならないのはカピとペドロサと我らが中野。

今オフのテストでは、例年と比べて軒並みタイムが低調だった。各地で行われたテストでことごとく昨年のタイムを更新できない状態が続いていた。そんな中でようやく新レコードタイム(非公式)を出したのが先日のヘレス合同テストで1番手タイムを出したカピロッシだった。
予選用タイヤだからとかなんとか言う話があったとしても、“ライダー好調&ブリヂストンもヘレスにベスト・マッチング”ということには間違いないのだから、カピロッシも優勝争いに絡んでくると見ておいた方が良さそうだ。

ペドロサもMotoGPクラス初レースだからと侮ってはいけない。なぜならヘレスは母国GPであるばかりでなく、合同テストでも、カピに1秒差をつけられたとはいえホンダ勢トップの4番手タイムを出している。そして何より250ccクラス時代に2戦2勝した大得意コース。
最高峰クラスデビューで即優勝という例も無いわけじゃない。98年日本GPでビアッジがデビュー・ウィンを飾ったのは記憶に新しいところ。“250cc王者が満を持してステップアップ。不動の王者は不安要素有り”というシチュエーションも似ている(ドゥーハンの場合は不安要素と言うか、単にいつもスロー・スターターだっただけなんだけどね)。ビアッジにできてペドロサにできないはずはない、とまでは言わないけども、可能性は決して小さくはないと思う。母国GPでデビュー・ウィンなんて、次代のスター候補としてコレ以上に優るストーリーは無いしね。実際、ロッシもペドロサを相当警戒しているようだし。
ただ、ホンダ陣営はRC211Vの開発が思うように進んでいないという情報もあるから、それがネックになるかもしれないが。

そしてそして、もしかしたらもしかするんじゃないかと期待させられちゃうのが我らが中野だ。好調ドゥカと同じブリヂストンを履いているということもあって、合同テストでは2日目に堂々のトップタイムをマーク。全日総合でも好調ドゥカの2人に次ぐ3番手タイムだった。ロングラン・テストでも昨年の決勝タイムを優に上回る結果を出しているとも伝えられる。しかもしかも、中野は昨年のレースで年間自己ベストの5位入賞を果たしている。ヘレスは得意なのだ。

ということで、開幕戦だけにいつもより興奮してズラズラと長く書いた独断予想の結果はと言うと・・・

PPから飛び出して逃げるジベルノウとカピロッシをロッシとマルコメが追い、さらにその後をペドロサ、中野が追うという展開でレースは進行。
ジベルノウは最後まで逃げ切って優勝。見事昨年のリベンジを達成。
カピロッシは終盤タイヤがタレて後退。ロッシが2位に滑り込む。
マルコメは表彰台に届かず4位で、ペドロサはデビューレースを5位フィニッシュ。
中野は昨年より後退して6位に終わるものの、トップとのタイム差は昨年よりも大幅に縮める。

って感じでどう?
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by oretch | 2006-03-25 10:03 | MotoGP

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