2006年 03月 30日
【MotoGP】第1戦 スペインGP レビュー その1
1年前は最終ラップの最終コーナーにクライマックスが待っていた。
でも今年はいきなり波乱で始まった。
そして知ったのは、世代交代の波は想像していたよりもずっと大きかったこと。

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2006年シーズン開幕!!
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恒例の集合写真
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波乱の幕開け

開幕戦のPPは、テストで絶好調だったドゥカティのカピロッシが獲得した。2位は今季からドゥカティに加わったジベルノウ。ドゥカティが1-2。イタリアン・メーカーの予選1-2はいったい何十年ぶりだろう?
3位には中野。ブリヂストンがフロント・ローを独占した。4位にヘイデン。5位には今季一番の注目株、ペドロサ。2台のレプソル・ホンダの隣には6位エリアス。2列目はホンダの若手が占めた。7位マルコメ、8位プニエときて、そして9位にようやくロッシ。
開幕前のテストで見つかったバイブレーションの問題は、結局解決できていなかった。

今となっては、この予選結果が決勝の展開をとーっても強く示唆していたわけだ。
当たり前か。予選とはそういうものなんだから。

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記念すべき2006年開幕戦のPPはテストで絶好調だったカピ
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決勝スタート。さぁ2006年シーズンが始まった。
ドゥカの2台が好スタート。中野は少し遅れたか。マルコメ、エリアスのグレシーニの2台もまずまずのスタート。1コーナーに19台のMotoGPマシンが殺到する。

あぁ、ほら、ロッシがもうそんなところにいる。ジベルノウのすぐ後ろ。もうヘイデンの前に出てる。流石ロッシ。3列目スタートのはずだったのに。
さて、ドゥカが逃げていられるのも何周目までかな?

TV画面が上空の中継ヘリからの画像に切り替わった。横に縦に連なって1コーナーへ突入していくマシン群。今年はやけに赤色が多いなぁ・・・・、なんてことを考えた次の瞬間だった。
黄色がパッと目に飛び込んできた。

え? 誰? 黄色? え? ま、まさか・・・


ロ、ロッシだぁぁああああ!!


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ロッシがスルスルと前に出てきて、グレシーニの2台の間に割って入る。
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あっと言う間にジベルノウのすぐ後ろ。4位までジャンプアップ。
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と、思った次の瞬間、斜め後ろから「ドン!」。
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ロッシがマシンから転げ落ちた!!
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コース上で二転三転!
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コース脇に立ち上がった頃、ライバル達はすでに2コーナーへ。
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遠ざかる犯人に向かって「ざけんなあ!!」と、怒りのジェスチャー。
このままリタイアするのか・・・・
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・・・と、思いきや、マシンはどうやらまだ動きそう!
慌ててマシンを起こすロッシ。
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マシンの状態をチェックしながら再スタート。
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エリアスに追突されたロッシは転倒。コースのアウトサイドへと転がるロッシの脇を後続車がすり抜ける。低速での転倒だったので、幸いにもマシンはまだ動く。コースマーシャルに手伝ってもらいながらマシンを引き起こし、ロッシは再びコースインした。

その後ロッシは最後まで走りきるが、ペダルがもげて、ブレーキレバーも折れちゃったマシンでは、いくらロッシと言えども1分近いギャップを覆せるはずもなく、結局14位でレースを終える。

いきなり主役脱落の大波乱。
1年前のジベルノウとの激闘がまだ鮮明に記憶に残っているだけに、まさかこんな幕開けになるとは想像もしていなかった。恐らく世界中が色んな意味で悲鳴をあげただろう。


でも、波乱はこれだけじゃなかった。


レースは2周目に突入。トップはカピロッシ。コンマ2秒差で2位マルコメ。そして3位ジベルノウ。
赤いマシン3台の後ろにヘイデン。やや離れて中野、ストーナーが続く。

3周目。カピロッシがトップをキープ。マルコメがテール・トゥ・ノーズで続く。
ヘイデンは少し離された。ストーナーが中野をかわしている。

え? なんか足りなくない?

カピ、マルコメ、ヘイデン、ストーナー、中野・・・・

カピ、マルコメ、ヘイデン、ストーナー、中野・・・・

あ。


ジ、ジベが居ねぇぇぇええええ!!

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スタート前はあれだけ気合入ってたのに(?)
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原因はマシントラブル。近年、マシンの信頼性が格段に向上しているにもかかわらずマシントラブル。せっかく心機一転、チームを移籍したのに昨シーズン最終戦に続いて連続マシントラブル・リタイア。

あぁ、まだロッシの呪いは解けていなかったのね。
「オレ様がこんな目にあったんだから貴様も道連れじゃあ!」とロッシが言ったかどうかは分からないけど、たぶんロッシの呪いの効き目に間違いない。

なんて哀れなジベルノウ 。・゜・(つД`)・゜・。

でも、レースを観てる我々の方だってちょっと哀れだ。オフの数ヶ月を悶々と過ごし、ようやくシーズンが開幕したと思ったら、僅か2周あまりで1年前に世界中を熱狂させた主役の2人がトップ争いから消えちまったのだから。

カピは速い。マルコメもヘイデンも頑張っている。でもさ、やっぱりロッシとジベルノウの2人が抜けちゃったらガッカリだよ。クリープの入っていないコーヒーというか、モビルスーツが赤くないシャーというか何というか・・・。
なんかレースに迫真性というか、緊迫感が無くなってしまったような気がした。


でも、そんな危惧は実際は無用。



レビューその2、「乱世に救世主現る」へ続く・・・・



明日(てかもう今日)出張で早いんだった・・・
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by oretch | 2006-03-30 03:12 | MotoGP

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