2006年 04月 21日
【MotoGP】第2戦 カタールGP レビュー
え~と、決勝やったのいつだったっけ? orz

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砂漠に浮かぶGPが今年もやってきた
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ストーナー快走するもロッシがまず今季1勝目。

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最高峰クラス・デビュー2戦目でPPゲット!まさに驚異のルーキー。
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予選でPPを獲得したのはルーキーのストーナー。
ストーナー「今回は、フライトの欠航で大変な思いをしてサーキットに到着した。疲れているし、体調も良くはない。」(ホンダ)

なんて言ってたのに、最高峰クラス・デビュー2戦目にして早くもPPをゲット。若いとは言ってもやっぱりオージー。オージーにはパワフルなマシンがよく似合う。

予選2位は開幕戦で勝ったカピロッシ。以下、3位エリアス、4位ヘイデン、5位ペドロサ。王者ロッシはバイブレーションの問題が未解決ながら6位につけた。トップのストーナーとはコンマ4秒差。ロッシにはこれくらいのハンディがちょうどいい。

果たして決勝は、ロッシがハンディを見事跳ね除けて主役の座を取り返することに成功した。



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スタート!上位陣はまずまずのスタート。
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決勝スタート。PPのストーナーがトップをキープしながら1コーナーに飛び込む。カピ、ヘイデン、ロッシらも無難にスタートを決めて、ルーキー・ストーナーを追う。スタートに失敗したのはエリアスとペドロサ。後方集団に飲み込まれてしまった。

1周目を終えてトップはストーナー。コンマ5秒弱後ろにヘイデン。さらに1秒ほど間隔を空けてロッシ、カピロッシが続く。さすがロッシ。早くもこのポジションにつけている。

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ヘイデン、カピ、ロッシと続く。ペドロサは中団に飲み込まれて見えない。
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2周目、3周目とヘイデンが少しずつストーナーとの差を縮めるが、ストーナーも新人とは思えないシュアな走りでトップを快走。4周目、5周目には逆にヘイデンとの差を広げる。その間にロッシとカピロッシがヘイデンとの差を縮め、ロッシが6周目にヘイデンをパス。2位に浮上してストーナー追撃体制に入る。カピロッシもヘイデンのすぐ後ろにピタリとつける。

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ヘイデンの追い詰めるロッシ。ヘイデンをパスすると、すかさすストーナーを追う。
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ロッシはトップを逃げるストーナーとのギャップを、6周目終わりに0.937秒、7周目0.371秒、8周目0.123秒と確実に削り取っていく。そして9周目の最終コーナーでストーナーの背中にピッタリと張り付くと、0.055秒差でスタート&フィニッシュラインを通り過ぎた直後、遂にストーナーをかわしてトップに立つ。ロッシがレースをリードするのは、昨年のオーストラリアGP以来、実に4戦ぶり。

MotoGPクラス2戦目とは思えないシュアな走りで頑張ったストーナーの健闘もここまで。翌周はなんとか2位をキープしたものの、ロッシを逃がしてなるものかと目が釣りあがる(<想像)ヘイデンとカピロッシに次々と襲い掛かられて、13周目終わり時点で4位に後退した。

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トップに立ったロッシ。追うヘイデン。ストーナーは後退。
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トップに立つには立ったロッシだが、思いのほかペースが上がらない。今度はヘイデンが、カピロッシを振り払いつつジワジワとロッシとのギャップを削っていく。ロッシとヘイデンの差は13周目終わりで0.497秒、14周目0.441秒、15周目0.209秒、そして16周目には0.111秒にまで縮まった。完全にテール・トゥ・ノーズの状態に。しばらくロッシに押さえ込まれたものの、19周目突入直後、ストレート・エンドでロッシをパス。ホンダのエースとして今季初めてトップに浮上する。

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トップに立ったヘイデン。ロッシはピタリとマーク。そして・・・
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でも、ヘイデンのレースリードも僅か1ラップで終わってしまう。YZR-M1のバイブレーションは、グリップレベルの高いタイヤとのマッチングの問題から発生していた。レースが進み、タイヤが磨耗してグリップレベルが落ちるに従いこの問題も自然と解消。レース終盤にはロッシはYZR-M1に対する信頼を取り戻していた。ヘイデンにパスされた直後、ロッシは後ろを振り返って後方のカピロッシとの距離を確認。十分にギャップがあることを確認すると、1周に渡ってヘイデンの状態をじっくり観察。そして20周目のストレートエンドで狙い澄ましたように襲い掛かり、難なくトップ奪回に成功する。

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トップを奪回してラストスパート。やっぱりロッシは強かった。
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ロッシはそのままスパートをかけて今季初優勝。90年代の伝説の王者、M・ドゥーハンに並ぶ最高峰クラス通算54勝目を達成した。2位には最後まで頑張ったヘイデン。カピロッシが3位。4位にはラスト2周でストーナーをかわしたジベルノウが滑り込んだ。

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最高峰54勝目、GP通算80勝目。
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ヘイデンも頑張った

バイブレーション問題を抱えながら不安なまま迎えた開幕戦は、まさかの転倒の末に14位フィニッシュと最悪のスタート。一方で警戒していたルーキーのペドロサが2位に入り、カタールでは今度はストーナーがPPゲット。生意気にもルーキーどもが我が物顔で話題を振りまいていやがる。ロッシとすれば“この世界の主役は誰か”、早いとこ新人君たちに教育しておきたいところだっただろうから、今回の優勝は快心の勝利だったに違いない。

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トップを奪回してラストスパート。やっぱりロッシは強かった。
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ロッシ「素晴らしいレースだった。かなりハードだったけど、楽しかったんだ。YZR-M1も今日は絶好調。周回が進んでグリップが落ちてくると振動もなくなった。だから終盤はすごく速くなったんだ。またファステストラップを3周めで出しているので、YZR-M1の実力を証明できたと思う。」(ヤマハ)

やっぱりマシンは不安だったんだろうな。でも今回無事に完走してみて、レースではそれほど問題ではないことが分かったわけだ。
ロッシにはトラブルの一つや二つぐらい抱え込んでくれてるのが丁度いいんだけどねぇ。
ロッシ「この勝利は、ポイント獲得の面で重要な意味を持つが、それ以上にメンタル面での意義が大きい。ヘレスは悪夢だったが、ここで目が覚めた。ジェレミーはじめ頑張ってくれたスタッフ全員に感謝している」(ヤマハ)

あ~あ、もう覚醒しちゃったよ。やっぱり今シーズンもロッシが勝ちまくるのかなぁ?

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いやいや、前回のペドロサに続いて今回はヘイデンがよく頑張った!
そうそうロッシの思い通りにはシーズンは展開しなさそうだぞ。
ヘイデン「今日は、表彰台に立つためのバトルではなく、勝つためのバトルだったから、すごく楽しかった。とにかく全力で、バレンティーノをプッシュした。今日は勝てなかったが、最終ラップに差を詰めることが出来た。」
「いまのスタッフとは2年目のシーズンになるが、一緒に素晴らしい仕事が出来ている。みんなが一生懸命にやってくれたおかげで、前進することが出来た。ニューバイクの方が明らかにいいし、新しい方向性を見つけることが出来た。」(ホンダ)

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よく頑張った!ロッシに負けてなかったぞ! いや負けたんだけどさ。
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開幕戦で後輩ペドロサの後塵を拝したけども、今回ロッシと真っ向勝負できて自信復活したみたい。昨シーズンは、中盤ぐらいまではついていけるんだけど終盤に突き放されてばっかりだった。でも今回は、まぁ最後は確かに突き放されたものの、終盤にもこれまでになく粘り強い走りができてた。
こっちもいよいよ覚醒か?
ヘイデン「これで6戦連続表彰台だが、早く、勝ちたいね」(ホンダ)
おう!こっちだって待ってるぞ!早くロッシに勝て!


今年のルーキーはたいしたもんだ

ストーナーはまだ20歳と5ヶ月ちょっと。我が神スペンサー様に次いで史上2番目の若さでのPPゲット。
ストーナー「PPを取るのは何年もかかると思っていたのに、2戦目で取ることが出来た。チームが完璧な仕事をしてくれた。」
「タイムがすごく接近していたので、全力でアタックした。トップをキープ出来るなんて思ってもいなかった。6位以内に入れればと思っていただけに、本当に嬉しい。」(ホンダ)

いや~、さすがにストーナーのPPゲットはマジでびっくりした。予選はLiveTiming観戦してたけど、セッション途中でストーナーがトップに立った時は、それはそれで「たいしたもんだ」と感心したけど、まさか最後までそのポジションに留まり続けるとは思わなんだ。

ロッシがドゥーハンの記録に並んだそのレースで、ドゥーハンそっくりのメットを被り、ドゥーハンがGPデビューした時と同じゼッケンナンバーをつけた同郷の後輩が初PPを獲得した、っていうのも、オールドファンには何だか感慨深いものがある。

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(写真はスペインGPでのもの)
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それに決勝でも序盤の快走は素晴らしかった。
ストーナー「スタートはすごく良かったし、気持ち良く走ることが出来た。自分の走りに集中することも出来た。しかし、燃料が軽くなっていくにつれて、走りやすくなるはずなのに、今日は、最後までリアのグリップに苦しんだ。それでペースをキープできなかった。体調も100%ではなかった。もう少しいい結果を出せると思っていた。オフのテストにあまり多く参加できなかったことも理由のひとつ。カゼも引いていたので、10周した頃に、足がつり始めてしまった。ロッシに抜かれたときには驚かなかった。抜かれるのは、時間の問題だと思っていた。終盤は、カピロッシとジベルノーといいレースが出来たと思う」(ホンダ)

いや~、相当無理してたのね。でも全然そんな風には見えんかった。足をつりながらもあれだけの走りができたなんて。こりゃ大物になるぞ、きっと。

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レース序盤の快走は世界に大いにアピールした。今季勝っちゃったりして。
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開幕戦を沸かせたペドロサはスタートで大失敗。
ペドロサ「たられば……になってしまうが、もし、スタートが良ければ、4位以内にはなれたと思う。スタートでクラッチにトラブルを抱えていて、昨日の予選のニッキーのようにウイリーしてしまい、遅れてしまった。」
「今日のリザルトに不満はないが、もっといいポジションでバトルが出来たはず。それだけにフラストレーションがたまるレースだった。まだ、たった2レースをしただけだが、これからがすごく楽しみだ」(ホンダ)

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優等生のペドロサのこと。きっと次戦ではスタートを修正してくるだろう。
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そもそもデビュー2戦目であることを考えれば6位だった十分な成績。ポイント・テーブルだってカピ、ヘイデンに続いて現在3位。大いに威張っていいんだけどね。でもペドロサはその程度の器じゃないと知っているだけに、もっともっと期待しちゃうんだよな。次も頑張れ!

そうそう、エリアスも頑張ったなぁ~。大丈夫、どうやら呪われて無かったらしい。必死に謝っておいて良かったな!

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1周目のロッシとの攻防。心なしかビビって腰が引けてるような・・・
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赤い2人も頑張った

最後までロッシとヘイデンに喰らいついていったカピロッシは勿論、最後は4位にまで上がってきたジベルノウのドゥカティー・ペアもよく頑張った。
カピロッシ「チームといい週末を迎える事ができて嬉しいです。ここはチームにとって得意なサーキットではありませんからね。冬季テストの間にブリヂストンがいい仕事をしてくれたので進歩は大きいです。」
「今年のチャンピオン争いは面白い事になりそうです。この調子を維持できればずっとタイトル争いに関われると思いますよ。調子はいいし、バイクもタイヤも最高です。」(インテリマーク)

ジベルノウ「このレースは完走する必要がありましたが、次回のレースは楽しみですよ。風の影響は他のライダーも同じ条件ですから、頑張ってくれたドゥカティーとブリヂストンに感謝します。」(インテリマーク)

ジベは心機一転して迎えたはずの開幕戦でまさかのマシントラブルの憂き目にあったからねぇ。年を跨いで3戦ぶりの完走を果たせて良かったね。終盤はなかなかいいペースで走れてたみたいだし、やっぱりデスモセディッチ&ブリヂストンとの相性はいいみたいだし、これからの巻き返しに2重○で期待だな。

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テストでの好調ぶりを依然維持。今季こそホンモノか?
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頑張れなかった人たち(涙)

弁明を聞こう。
メランドリ「本当に難しいレースだった。スタートは良かったし、いくつかポジションを上げることが出来た。しかし、終盤にかけてミスをして、ポジションを下げてしまった。」
「7位という結果には満足できない。残念なレースだった。明日のテストに参加して、さらに、マシンのセッティングを前進させたい」(ホンダ)

させてください。お願いします。

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どうしたマルコメ?今季は一番の期待株だったのに・・・
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続いてフリーではトップをマークしてたものの決勝は10位に終わったジュニア。
ロバーツ「10番グリッドスタートはそんなに悪くないですが、自分の前にいた集団は邪魔でしたね。前の集団を交わした時には、先頭からは大分離されていました。」
「今日のタイヤとバイクは最高でした。もっと前の集団を早く抜けてればさらに上を狙えたんですが、オイルが散らばってたんで慎重に走らなきゃいけなかったんです。チームが今週してくれた仕事には感謝しています。もし去年の11月に開幕から2レースは10位以内に入れるよって言われても絶対信じなかったでしょうね。」(インテリマーク)

お、こちらはなかなかポジティブな反応。そうだな、確かにそうだ。10位以内なんていわず、もっと上位だって十分狙える。頑張れジュニア。

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きたか?遂にきたのか?オレの時代がきたってか?
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お次は11位だった我らが中野王子。
中野「今日のレース、良かったのは、スタートだけだった。」(カワサキ)

・・・・・(涙)
中野「その後は、ズルズルとポジションを下げてしまった。予選から、チャターの問題に苦しんだ。グリップのいい方のタイヤを選ぶと特にチャターがひどく、チャターの出ないタイヤを選ぶと、トラクション不足に悩んだ。」
「今日は、フラストレーションのたまるレースだった。最後は10位以内でゴールしたかった。何かを得て終わりたいと思ったが、あまり収穫はなかった。本当に厳しいレースだった。」(カワサキ)

セツナイ(涙)

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がん~ばれ~、まけ~るな~ (写真はスペインGPでのもの)
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でももっとセツナイのはタマヤン。ホンダの公式サイトにタマヤンのコメント無し(号泣)

ようやく見つけたコメントも・・・
玉田「シーズン序盤にこんな状況になるとは思いませんでした。まだ自分の思い通りにRC211Vに乗れていません。」
「コニカ・ミノルタとホンダ、それと改善作業をしてくれているチームのみんなに全く満足のいく結果を与えられず、本当に申し訳ないです。」(インテリマーク)

セツナスギル(涙)

次戦は昨シーズン8位に入ったトルコ。状況が好転することを願って止まない。

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がん~ばれ~、まけ~るな~
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最後に、今季はリズラというビッグスポンサーを向かえて気合の入っていたスズキ陣営。カタールにはリズラのVIPを招待していたそうだ。ところが決勝では2台揃ってマシントラブルでリタイア。しかも、こともあろうにブチ切れたホプキンスのバカ野郎が、大事な大事なスポンサー様のロゴを蹴る蹴る蹴る(爆笑)
もうね、久しぶりに大爆笑させてもらったよホッパー君。
レース後、チームのデニング監督から出されたコメント。
デニング「今後はリズラのためにも頑張りたい」(インテリマーク)


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スポンサーを足蹴にしたホプキンス。その後、彼を待ち受けていた運命とは・・・?
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カタールGPの“MVR”(Most Valuable "Rider") : ケーシー・ストーナー

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by oretch | 2006-04-21 00:34 | MotoGP

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