2006年 05月 20日
【MotoGP】第5戦 フランスGP プレビュー
またレースウィーク始まってから書いてるよ・・・

ブガッティ・サーキット概要

ルマン24時間耐久レースで世界的に知られるフランス中部にあるサーキット。正式名称は「Circuit Bugatti」。
WGP初開催は1969年。70年代から90年代にかけては、フランス南部にある「Paul Ricard Circuit」と不定期に交代しながらフランスGPを開催していたけど、「Paul Ricard Circuit」がテスト専用コースになって以降はここでフランスGPが毎年開催されるようになった。このコースは4輪の24時間耐久レースで使用される全長13km超に及ぶ「Sarthe Circuit」が有名だけど(PS2の「GT4」で350km/hでブッ飛ばすとちょっとトリップできる)、2輪レースで使うのはコントロール・タワー・セクション周りの全長4,180mのショートコース。このコースの名前を「Circuit Bugatti」と呼ぶわけやね。

このコースのレイアウトは絵に描いたような典型的なストップ・アンド・ゴーではっきり言って退屈。でもその分、バトルになる可能性も高いからレース自体は結構面白い場合が多い。
コース前半はひたすら急加速と急減速を繰り返す。名物は、GPカレンダー中ナンバーワンの超高速で駆け抜ける1コーナー。MotoGPクラスはここで300km/hを超える最高速を記録する。シケインを通過し、有名なダンロップの広告アーチをくぐり抜けると、下りながら進入するきつい右コーナー(5コーナー)がある。ここがこのサーキット最大のオーバーテイク・ポイント。その後、短いストレートと180度転回する左右のコーナーから構成されるストップ・アンド・ゴー区間が続く。半径の異なるコーナーが並び、多少変化のある後半セクションを抜け、シケイン状の最終コーナーを立ち上がると、巨大なグランドスタンドが待ち受けるホームストレートに帰ってくる。

とにかく激しいブレーキングとコーナー脱出時の加速競争勝負なので、フロント安定方向、リアはトラクション稼ぐために柔らかめのセッティングになる。タイヤに厳しいコースのため、タイヤのライフマネジメントとレース後半の我慢強さが勝負の分かれ目。

Adress : c/o AC de L'Ouest, Cedex 19X, Le Mans 72009, France
URL : http://www.lemans.org
GoogleMaps : 47.954378,0.210800





Previous Data

2005 Resault

[ 1] 46 Valentino Rossi (ITA) / Yamaha / Gauloises  44'12.223
[ 2] 15 Sete Gibernau (ESP) / Honda / Movistar  +0.382
[ 3] 5 Colin Edwards (USA) / Yamaha / Gauloises  +5.711
[ 4] 33 Marco Melandri (ITA) / Honda / Movistar  +7.276
[ 5] 3 Max Biaggi (ITA) / Honda / Repsol  +7.703
[ 6] 69 Nicky Hayden (USA) / Honda / Repsol  +21.770
[ 7] 65 Loris Capirossi (ITA) / Ducati / Marlboro  +24.664
[ 8] 56 Shinya Nakano (JPN) / Kawasaki / Kawasaki  +35.940
[ 9] 24 Toni Elias (ESP) / Yamaha / Fortuna  +38.062
[10] 12 Troy Bayliss (AUS) / Honda / Camel Pons  +52.607
[11] 19 Olivier Jacque (FRA) / Kawasaki / Kawasaki  +53.302
[12] 11 Ruben Xaus (ESP) / Yamaha / Fortuna  +1'00.342
[13] 10 Kenny Roberts (USA) / Suzuki / Suzuki  +1'00.514
[14] 16 Jurgen vd Goorbergh (NED) / Honda / Konica Minolta  +1'17.993
[15] 44 Roberto ROLFO (ITA) / Ducati / Pramac  +1'32.233

Pole Position : 46 Valentino Rossi (ITA) / Yamaha / Gauloises  1'33.226
Fastest Lap : 46 Valentino Rossi (ITA) / Yamaha / Gauloises  1'33.678

昨年はロッシとジベルノウの一騎打ち。ラストスパートに成功したロッシが逃げ切った。

【MotoGP】第4戦 フランスGP 結果 (2005/05/18)
【MotoGP】第4戦 フランスGP レビュー (2005/05/22)


過去5年間の優勝/PP/FL
Winner

 2001 Max Biaggi (ITA) Yamaha
 2002 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2003 Sete Gibernau (ESP) Honda
 2004 Sete Gibernau (ESP) Honda
 2005 Valentino Rossi (ITA) Yamaha ★

Pole Position

 2001 Max Biaggi (ITA) Yamaha
 2002 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2003 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2004 Sete Gibernau (ESP) Honda
 2005 Valentino Rossi (ITA) Yamaha ★

Fastest Lap

 2001 Max Biaggi (ITA) Yamaha
 2002 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2003 芳賀 紀行 (JPN) Aprilia
 2004 Max Biaggi (ITA) Honda
 2005 Valentino Rossi (ITA) Yamaha ★

 ※ ★印はその年のチャンピオン


有力ライダー別過去5年間の成績

5 C.Edwards (USA) : NE - NE - 10th - 5th - 3rd
6 M.Tamada (JPN) : NE - NE - NC - 9th - NE
15 S.Gibernau (SPA) : 9th - 12th - 1st - 1st - 2nd
21 J.Hopkins (USA) : NE - NE - NC - NC - 16th
24 T.Elias (ESP) :   3rd* - 6th** - 1st** - 3rd** - 9th
26 D.Pedrosa (ESP) : 17th* - 3rd* - 1st** - 1st** - 1st**
27 C.Stoner (AUS) : NE - NE - 4th* - 8th* - 4th**
33 M.Melandri (ITA) : 3rd** - 2nd** - 15th - 6th - 4th
46 V.Rossi (ITA) : 3rd - 1st - 2nd - 4th - 1st
56 S.Nakano (JPN) : 11th - 13th - 14th - NC - 8th
65 L.Capirossi (ITA) : 7th - 7th - NS - 10th - 7th
69 N.Hayden (USA) : NE - NE - 12th - 11th - 6th

※NE=Not Entry、NC=Not Classification、NS=Not Start、NFF=Not Finish First-Lap
※*=125cc、**=250ccクラス時代の成績


データ分析と独断予想

例のごとく、まずは各ライダーの得意度判定。

左から過去5年間の勝率、表彰台獲得率、獲得平均ポイント。( )内は全サーキットを通じたそのライダーの平均値。
ライダー別ブガッティ・サーキットの得意度(2001年-2005年)

ライダー   : 勝率 - 表彰台率 - 平均獲得点
-----------------------------------------
 5 C.Edwards : 0.0%(0.0%) - 33.3%(7.3%) - 11.0点(8.0点)
 6 M.Tamada : 0.0%(2.5%) - 0.0%(7.5%) - 7.0点(6.5点)
15 S.Gibernau : 40.0%(9.2%) - 60.0%(32.3%) - 16.2点(10.5点)
33 M.Melandri : 0.0%(2.6%) - 0.0%(12.8%) - 8.0点(7.3点)
46 V.Rossi    : 40.0%(63.1%) - 80.0%(87.7%) - 19.8点(21.3点)
56 S.Nakano  : 0.0%(0.0%) - 0.0%(3.1%) - 3.6点(6.4点)
65 L.Capirossi : 0.0%(4.8%) - 0.0%(28.6%) - 6.6点(10.0点)
69 N.Hayden  : 0.0%(0.0%) - 0.0%(17.5%) - 6.3点(8.2点)

26 D.Pedrosa : 60.0%(29.5%) - 80.0%(52.6%) - 18.2点(15.3点)
27 C.Stoner : 0.0%(11.5%) - 0.0%(32.8%) - 11.3点(9.8点)

 ※エントリー年数の過半数以上出走していないGPは除外して計算
 ※PedrosaとStonerは125cc、250ccクラスでの全成績を対象に計算

ブガッティでの過去の成績、得意度、そして今季ここまでの調子を総合的に分析してみる。

まずエドワーズは、ブガッティは数少ない表彰台経験のあるサーキットの一つだけに得意そうだ。昨年は中盤までレースをリードしてたし。前戦中国GPでは今季初表彰台もゲットした。つまり現在の調子は「上げ」。とは言え、レプソル2台に軽く捻られちゃったのはいかにも頼りない。

玉ヤンは、ポイントこそ平均点を超えてるけど完走は1回しかしたことがない。昨年は怪我で欠場したし。中国GPでは久しぶりの快走で調子は「上げ」のようだけど、慣れないコースでどこまで期待できるか?

ジベルノウは間違いなくここを一番得意にしている。なんと言っても過去2勝しているし、昨年もロッシと高レベルの素晴らしい大バトルをしたし。でも本人は実はブガッティは嫌いで、なぜここが得意なのか分からないらしい・・・。
ストップ&ゴーはドゥカが得意にしているかと思ったら中国GPでは失速。調子は依然低空飛行の模様。

マルコメは可も無く不可も無く、といった感じ。トルコで勝って調子は「上げ」かと思ったら中国で失速。ちょっと見極めらんないな。

中野王子とカピロッシは、過去の成績を見るとブガッティは最も苦手なコースの一つ。今季ここまでの調子も「下げ」傾向だから期待は薄いね。

ストーナーは125cc、250ccクラス時代に一度も表彰台にすら立っていない。得意度は可も無く不可も無くといったところらしい。カタール、トルコでは見事なレースだったけど、前戦中国ではちょっと一休みといった感じだったし、今回はあまり期待できないなか。

ということで、ここまでは優勝候補からまず除外。

さて、残るはヘイデン、ロッシ、ペドロサの3人だけど、今季ここまでの調子を見るとロッシを優勝候補にするのはちょっと苦しい。中国GPでの失速ぶりはヒドいものだったし。
ただ、ヤマハは今回新型フレームを投入してくるらしいから、巻き返してくる可能性はある。たとえバイブレーションの問題がまだ完治していなかったとしても、タイヤに厳しいというコースの特性が、カタールの時のようにその問題に蓋をしてくれるかもしれない。となると、レース終盤の抜群の安定感も発揮して、ロッシにも勝機が見えてくる。

ポイント・テーブル・トップのヘイデンは、過去の成績を見るとブガッティはどうやら苦手らしい。昨年もトップのロッシに20秒以上差をつけられた。はっきり言って、このコースで走ってるヘイデンの姿を思い出せない。それだけここでは地味なレースばかりしてたってことだろう。というわけで今回は連続表彰台をキープできれば御の字と見た。

最後に、中国GPで初優勝を飾ったペドロサ。文句無く現在一番の「上げ」調子。ストップ&ゴー・サーキットでは体力的に厳しいんじゃないかと見ていたけど、蓋を開けてみたら全然へっちゃらで初優勝までしちゃうんだから参った。しかもブガッティは過去3勝している得意コース。どうやら死角は無さそうだ・・・・。

と思ったら、天気予報を見ると、どうやら週末は雨になる可能性が高いみたいじゃん!

ドライなら優勝最右翼と思ってたペドロサは雨ではどうもまだMotoGPマシンに自信が無い様子。一方、ロッシの頭痛のタネのM1のバイブレーションは、そもそもグリップしないウェットだったら問題にならない。

ということで、だったら最初から天気予報見とけよ、って感じだけど、コースの得意度ウンヌンとかここまでの調子がどうとか関係なく、雨ならロッシで決まりでしょー。
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by oretch | 2006-05-20 11:53 | MotoGP

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