2006年 06月 03日
【ロッシ狂奏曲】2007年もヤマハ 契約更新
納まるところに納まったって感じ。

ヤマハ発動機 : V・ロッシ、来季もヤマハでモトGPに参戦! (2006/06/01)
モトGP世界選手権チャンピオン、バレンティーノ・ロッシ選手のヤマハ・ファクトリー・チーム残留がこのほど決定した。モトGPの排気量上限が800ccへと変更され新たな時代を迎える2007年、ロッシは引き続きヤマハ・ファクトリー・チームから参戦し、マシン開発を担うこととなる。

L・ジャービス(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージングダイレクター): 「まず、バレンティーノがモトGPに残ることが決定してとても嬉しい。彼はモーターサイクル・レース界の大使のようなもの。今日のライダーのなかで最も速く、最も才能があり、このスポーツのイメージを世界に向けて発信するにはなくてはならない人物だ。
そのバレンティーノが来季もヤマハとともに戦う道を選択してくれたことも素晴らしい。ヤマハファンにとっても非常に嬉しいニュースだ。バレンティーノの活動はファンに一体感をもたらし、さらにこれからも“ヤマハファミリー”の輪が日々広がっていくだろう。」

V・ロッシ: 「来年もヤマハに残ることになってとても嬉しいよ。ヤマハとともに戦った2年間は、僕のこれまでのキャリアのなかでも最高の2年だったからね。この選択が正しかったと確信しているし、来年も彼らと一緒に新クラスにチャレンジするのが楽しみだ」

(ヤマハより抜粋)


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ヤマハと契約を更新したろっしふみは、いま何を思う?
Photo (C) Yamaha Motor Co.


ロッシのF1転向が取りざたされるようになったのはいつごろからだったかな?

ロッシがフェラーリの社内コース、フィオラノで初めてF1マシンをドライブしたのは2004年の4月。極秘テストのはずがその日のうちにTVでトップニュースとして報道されちゃったとか。

あれからどんどん話が大きくなって、一時はまるで本職のテスト・ドライバーなみに「月イチでテスト」なんて話まで飛び出したり、今年のオフにはついにF1合同テストにまで参加しちゃって、ヨーロッパでの報道を見てると、もうほとんどフェラーリ入りは秒読み段階に入ったような雰囲気にまで盛り上がっちゃった。

背景には色々な理由が考えられる。

まず、イタリアの象徴の一つであるフェラーリの凋落。皇帝がタイトルを失い、その神通力に翳りが見えてきてただけに、いまやイタリアNo.1の人気者となったロッシを新しいフェラーリの救世主に祭り上げることは、あるいはイタリア国民にとっては必然だったんだろう。

そしてなんと言ってもロッシのモチベーションの問題があった。

年齢的にはロッシは今年ようやく27歳になったばかりで、まだまだ若手と言っても違和感のない若さ。にもかかわらず、これまでに獲得したタイトルはすでに7つを数え、最高峰クラス5連覇を持ち出すまでも無く、もはや敵無しの状態。これ以上、一体何をモチベーションにしようってーのよ? というところまできてしまっていた。

このモチベーションの問題を考えたとき、実のところロッシがF1に行ってもしょうがないかな? と思ってた。

バーンナウト。燃え尽き症候群。

若くして既に成功を収め、すべてを手に入れてしまった早熟の天才が、もはやそれ以上のモチベーションを見出すことが出来ずに燃え尽きたように消えていくという悲劇。過去にフレディ・スペンサーという実例を知っているだけに、あの時のようにこのままロッシを失うくらいなら、F1に行ってくれたほうがマシだものね。

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もはや全てをやり尽くしてしまった天才ゆえの悩み・・・って感じでもなかったか
Photo (C) Yamaha Motor Co.


ところが、シーズンが始まると状況は一変した。

フェラーリが見事復活し、ロッシにシートを譲ると見られていたシューマッハは現役続行の様子。さらにライコネンが既にフェラーリと契約しているという噂は根強く、となるとフェラーリにはもはやロッシのシートは残っていない。

さらに足元を見てみれば本業の方が絶不調。頼りのYZR-M1に深刻なバイブレーション問題が発生し、カタールでこそ勝ったものの、中国、フランスで次々とマシントラブルに見舞われて、ポイントトップのヘイデンに40点以上の差をつけられてしまった。現在のランキングは8位。ロッシの闘志が燃えないはずがない。

そしてダメ押しはペドロサやストーナーといった若手の台頭だ。王者のモチベーション・カンフル剤として、強力なライバルの出現ほど効果的なものはない。

そうそう、来シーズンはエンジンの排気量が990ccから800ccに変更されることも重要なポイントだ。再びマシンをイチから作り上げていくという作業も、きっとロッシのモチベーションを掻き立てるに違いない。
もしロッシが800ccになったMotoGPクラスでもタイトルを獲れたなら、WGP史上初めての5クラス(排気量)制覇という偉業を達成することになるしね。


まぁ、そんなこんなで、結局F1への転向話は立ち消えとなり、ヤマハと来季の契約を更新するに及んで、ここ2年余り続いてきた騒動も一件落着となった。

めでたしめでたし。
これでロッシ・ファンはようやく枕を高くして寝ることができるね。


少なくとも来年までは、ね。


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Photo (C) Yamaha Motor Co.





そういえば契約更改に伴って次のような宣言もしてたな。
「残り12戦で11勝する」

ドゥーハンの持つ年間最多勝記録を更新してチャンピオンを獲ると。
それでこそロッシ。
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by oretch | 2006-06-03 01:41 | MotoGP

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