2006年 06月 22日
【MotoGP】第7戦 カタルーニャGP レビューその2
■ ロッシ完全復活

イタリアGPのレビューで「ロッシはほんとに復活したのか?」「まだまだイッパイイッパイじゃないの?」って感じの意味のことを長々と書いたけど、今回のレース展開を見ていたら、どうやら本当に完全復活したみたいね。


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イーチ! ニー! サーン! ッダアアアアアアアアア!! 
Photo (C) CRASHNET / Yahoo!ITALIA




ロッシのコメント。まずはあの多重クラッシュについて。
優勝 V・ロッシ
「これは皆が同じ気持ちだったと思うけど、クラッシュしたライダーたちのことが心配で、2ヒート目のスタートはとても辛かったんだ。とくにメランドリのアクシデントはかなりひどかったから…。スタート前にドクター・コスタが、命に別状はないと教えてくれたのでとてもほっとしたよ。」
(ヤマハ発動機ニュース情報)

レースではもはや兄貴と舎弟の関係ではなくなったとは言ってもマルコメとは仲が良いしね。流石にロッシも心配だったんだろうな。イタリアGPでは今も変わらず「74」ステッカーをつけてくれているのが確認できたし、やっぱり気のいいやつなんだな、ロッシって。

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2人は昔から仲良しだし。写真は1998年イタリアGPでの2人。アホ・・・
Photo (C) RaiSport


とは言っても友情とタイトル争いは別物だ。心配しつつも、レースになれば見事な快走。
「それでも、こういう状況のなかで気持ちを集中するのはとても難しくて、僕はスタートをミスしてストーナーにホールショットを奪われてしまった。でもマシンがとてもよく走ってくれたおかげで初めからハードにプッシュすることができたし、燃料が減ったあとはさらに良くなって追い上げることができた。タイヤにトラブルを抱えているライダーも何人かいたが、僕らの場合はチームとミシュランのおかげで最後までグリップがもってくれたんだ。最後はヘイデンが激しく攻めてきたが、僕もペースを上げて引き離すことができた。」
(同上)

あぁ、画面から伝わってきた余裕っぽい感じはやっぱり当たってたのね。

注目すべきはコメントの中に例のバイブレーションの問題が一言も言及されていない点。遂にヤマハは、というかロッシは問題を克服したのか・・・
「今回はYZR-M1に乗るのがとても楽しかった。マシンをここまでに作り上げてくれたチームの全員に心から感謝している。ムジェロ、カタルニアと大好きなコースで優勝することができて大満足!」
(同上)

大満足ですかそうですか。そりゃようございましたな。

あ~ぁ!やっぱりこりゃ完全復活だわ!チェッ!!

いや、別にロッシが嫌いってわけじゃない。
そうじゃなくて、根っからのGPフリークとしてはまだまだ見たかったわけですよ。必死こいて走るロッシを。ムキになって飛ばしまくるロッシを。
シーズンを通して100%全開のロッシって、これまで一度も見たことないもの。

ヤマハ1年目の2004年は、開幕戦の南アフリカGPを筆頭にシーズン序盤こそ全開アタックを何度か拝めたけど、後半に入るとライバルのジベルノウの自滅もあって、もうホンダ時代の余裕を完全に取り戻しちゃってた。そして昨年はシーズン序盤からライバル達を圧倒。フランスGPとかいくつかのレースで時折素晴らしい全開アタックしてくれたけど、シーズンを通してみればずーっと横綱相撲だった。

だから見たいわけですよ。必死の形相のロッシを。追い詰められた時に爆発するロッシの真の力を。

ま、単なるファンの我がままに過ぎないんだけどねぇ~。

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よっ、ありがと
Photo (C) Associate Press / Yahoo!ITALIA



■ このままでいいのかヘイデン?

もちろんいいとは思ってませんわなぁ。ヘイデンさんよ。
2位 N・ヘイデン
「もちろん優勝したかったが、昨日までの状況を考えれば、順調なペースで走ることができた。決勝は最大限の力を発揮して走らなければならないと思っていたし、表彰台に立てて良かった。第1コーナーでドラマが起きてしまったが、レースに集中するよう心がけた。巻き込まれたライダーたちに大きなケガがなくて良かった。今日のロッシは、余裕の走りを見せていた。タイヤを温存していることはわかっていた。特にこのような暑い日はグリップが問題となるので、彼を抜くことは厳しいと思っていた。今日は賢く、安定した走りを心がけた。次は優勝を狙っていきたい」
(ホンダWGP情報)

繰り返しになるけれども、7戦して6度表彰台に立つその安定感は確かに素晴らしい。
偉大なチャンピオン、E・ローソンもかつて「タイトルを獲る為には2位でもいいレースがある」と確かに言っていた。
だけどね、それはあくまでも“シーズン中何戦かは”2位でもいい場合があると言っているだけであって、いつも2位でいいという意味じゃないわけよ。

ま、そんなことは百も承知だろうけどさ。

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勝たなければいけない時にちゃんと勝てるのもチャンピオンに必要な力。
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とにかく、タイトルを獲りたければ絶対にアメリカGP以外でも優勝しなきゃだめだぞ。
頑張れヘイデン。頑張れケンタッキー・キッド!(←ホントにこんな風に呼ばれてんのか?)

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ママも期待してるわよ
Photo (C) CRASHNET / Yahoo!ITALIA



■ で、これからタイトル争いどうなる?

まぁ、ポイント短縮を最小限に抑えられたんだからヘイデンが2位に満足するのもしょうがないか。それよりも問題は、やっぱり同点首位に立っていたカピロッシとランク3位だったメランドリの負傷だ。2人が負ったハンディキャップは、これからタイトル争いのどう影響してくるんだろう?


とりあえず、ロッシとヘイデンにとってこの状況は有利になるのか不利になるのか? その点から考えてみる。

ロッシにとって理想的なカタチは、自分がトップを走っている間にカピやマルコメがヘイデンに絡んでくれること。カピとマルコメ相手にヘイデンが苦戦してくれれば、5点と言わず、毎レース10点単位でギャップを縮められる。そんな皮算用をしていたはず。
でも今回の負傷でそれは当面期待できそうもない。そうなると、毎戦、最小単位である5点ずつコツコツと借金を返していかないといけないかもしれない。これは結構大変だ。そう考えると、今回のカピとマルコメの負傷はロッシにとっても痛いはず。

一方ヘイデンにとっても、真逆の意味で似たような状況にあるはず。
ヘイデンとしては、自分だけじゃなくマルコメやカピらとロッシ包囲網を作って封じ込めることを期待していたはず。自分が不調で4位に留まった場合、もしロッシが勝つといっきに12点も縮まってしまう。でもカピやマルコメ、それにペドロサ達がロッシを抑えてくれれば、7点、あるいは3点づつしか縮まらない。まだまだ地力でロッシに劣るヘイデンにすれば、カピ達はライバルであると同時に、場面によっては心強い味方にもなる。
ところが今回の事故で、当分は自分一人でロッシに立ち向かわなければならなくなった。こうなると毎戦毎戦が必死の一騎討ち状態。1対1の勝負だとまだロッシに分があることは今回のレースで証明されてしまったし、ジワリジワリとポイント首位の座に忍び寄ってくるロッシの気配に今後脅かされることになる。

まぁ、結論としてはどっちもどっち、お互いに痛し痒しというところかな?

いずれにしても、この状況を自分にとってより有利に手繰り寄せられた方が優位に立つのは必死。どっちも頑張ってー。 < いいかげん


■ ドビようやく初優勝と年齢実感

250ccクラスではドビツィオーゾがようやく初優勝を達成した。
いや~、実に長くかかったねぇ。イタリアGPの結果の記事のなか(Notes部分)で書いたけど、250ccクラスの過去50数年の歴史の中で、開幕から7戦目の段階で1勝もできなかったチャンピオンは一人もいない。
まさかドビがそのジンクスを意識していたってことは無いだろうけど、とにもかくにもそのジンクスの呪縛からは逃れられたわけだから、まぁドビにとっては良かった良かった。


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毎回トップ争いを演じるのに、いつもあと一歩で終わってたドビ。
Photo (C) CRASHNET / Yahoo!ITALIA


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やっと真ん中に立てました!
Photo (C) CRASHNET / Yahoo!ITALIA


でもオレッチは高橋か青山兄にチャンピオンになって欲しいんだけどね。


それと、カタルーニャGPでオレッチが一番ショックを受けたことを最後に書いておこう。

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Photo (C) CRASHNET / Yahoo!ITALIA


だれ?この子供。なんでレプソルのツナギなんか着てんの?


オレッチも歳取ったなぁ・・・    ○| ̄|_
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by oretch | 2006-06-22 23:21 | MotoGP

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