2006年 07月 01日
【MotoGP】第9戦 イギリスGP プレビュー
■ ドニントン・パーク・サーキット概要

ロンドンの北方、イースト・ミドランド地方にあるサーキット。飛行場に隣接し、土地の起伏をそのまま活かして設計されている典型的なイギリスのサーキット。
サーキット施設全体を指して「Donington Park」と呼び、WGPで使用されるフルコースを「Donington Park Grand Prix Circuit」と呼ぶ。
もともと第二次世界大戦前に2輪レース用に建設されたけど、戦後長らく専ら国内レース用に使用され、WGPが初開催されたのは1987年。この年、500ccクラス・フルエントリーを果たした平忠彦がGPで初ファステスト・ラップをマークしたのがここドニントン。1994年、日本GPでの走りを認められたノリックがチーム・レイニーへの電撃移籍直後に初登場したのもここドニントンだった。ただしノリックはプラクティス中にクラッシュして骨折し、決勝には出走しなかったけどね。
また中年GPファンにとっては、ガードナーとシュワンツの最後の優勝コースとしても思い出深いやねぇ。

全長は4,023m。WGP初登場当時は他のサーキットに比べて短いと思ったけど、今ではごく平均的な長さ。コース中最も長いストレート部分でも564mしかないので、最高速は280km/h程度しか出ない。

コースレイアウトは前半と後半で全く別の顔を持っている。前半は激しくアップダウンしながら流れるように中高速コーナーが連続する高速テクニカル・サーキットの顔で、後半はシケインとヘアピンで構成されるストップ・アンド・ゴー・サーキットの顔を持つ。
スタートラインから登り勾配の短いストレートを駆け上ると、オイルでスリップアウトしたシュワンツが自らオイルフラッグを振ったこともある右ターンの1コーナー“レッドゲート”。そこから勾配は下りに転じ、緩い右ターンの“ハリウッド”、オーバー200km/hで突っ込む左ターンの“クリーナー”、そしてその先に全然ヘアピンじゃないけど“オールド・ヘアピン”と呼ばれる右ターンの4コーナーが続く。そこから勾配は再び登りになり、連続する緩い高速左ターンの“スターキーズ・ブリッジ”、“シュワンツ”両コーナーを抜けると直角右ターンのマクリーンズがある。短いストレートを加速し、右ターンの8コーナー“コピス”を抜けると、このコース最長のストレート区間“ダンロップ・ストレート”へと続く。
その名前の由来になっているダウンロップのブリッヂ看板の下をくぐり、段付き下り勾配のダンロップ・ストレートを駆け下りたその先には、コース後半のストップ・アンド・ゴーの1発目となる左-右のシケイン“フォガティ”が待ち受ける。フォガティを立ち上がり、短時間加速したら、急な下り勾配でブレーキングがとっても難しい右ターンの“メルボルン・ヘアピン”。立ち上がって再び短時間加速すると、左ターンの最終コーナー“ゴッダーズ”がある。

パッシングポイントは多く、コース前半ならオールドヘアピンとマクリーン、後半ならフォガティ、そしてメルボルンが見所になる。でも、ジェットコースターにも例えられる1コーナーからコピスまでの前半区間の良し悪しがラップタイムに大きく影響するので、ここを最もリズム良く流れるようなライン取り美しく駆け抜けるライダーが必ず勝つ。
かつてはシュワンツ、ドゥーハンが常勝コースにしていたし、現在はロッシが最も得意としていることからも分かる。ロッシが2000年に最高峰クラス初優勝を遂げたのも、もちろんここドニントンだった。

Adress :  Donington Park, Castle Donington, Derby, GB
 URL :  http://www.donington-park.co.uk
 GoogleMaps : 52.830462,-1.373634

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Photo (C) CRASHNET / Yahoo!ITALIA





過去のデータと分析と独断予想


■ Previous Data

2005 Resault

[ 1] 46 Valentino Rossi (ITA) / Yamaha / Gauloises  52'58.675
[ 2] 10 Kenny Roberts (USA) / Suzuki / Suzuki  +3.169
[ 3] 4 Alex Barros (BRA) / Honda / Camel Pons  +4.006
[ 4] 5 Colin Edwards (USA) / Yamaha / Gauloises  +10.292
[ 5] 7 Carlos Checa (ESP) / Ducati / Marlboro  +13.020
[ 6] 65 Loris Capirossi (ITA) / Ducati / Marlboro  +23.321
[ 7] 6 Makoto Tamada (JPN) / Honda / Konica Minolta +37.833
[ 8] 66 Alex Hofmann (GER) / Kawasaki / Kawasaki  +44.617
[ 9] 24 Antonio Elias (ESP) / Yamaha / Fortuna  +1Lap
[10] 44 Roberto Rolfo (ITA) / Ducati / D'Antin  +1Lap
[11] 21 John Hopkins (USA) / Suzuki / Suzuki  +2Laps

Pole Position : 46 Valentino Rossi (ITA) / Yamaha / Gauloises  1'27.897
Fastest Lap : 46 Valentino Rossi (ITA) / Yamaha / Gauloises  1'45.377

Event Best Maximum Speed : 69 Nicky Hayden / Honfa  277.8km/h

昨年は大雨で荒れたレースになったけど、最後はやっぱりここを大得意にしているロッシが勝った。去年は勝ったロッシより、表彰台争いをしたバロス、ロバーツというベテラン勢の方が目立ってたね。

昨年の記事;
【MotoGP】第9戦 イギリスGP 結果 (2006/07/25)
【MotoGP】第9戦 イギリスGP レビュー (2005/07/26)


■ 過去10年間の優勝/PP/FL

Winner

 1996 Mick Doohan (AUS) Honda ★
 1997 Mick Doohan (AUS) Honda ★
 1998 Simon Crafar (NZL) Yamaha
 1999 Alex Criville (ESP) Honda ★
 2000 Valentino Rossi (ITA) Honda
 2001 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2002 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2003 Loris Capirossi (ITA) Ducati
 2004 Valentino Rossi (ITA) Yamaha ★
 2005 Valentino Rossi (ITA) Yamaha ★

Pole Position

 1996 Mick Doohan (AUS) Honda ★
 1997 Mick Doohan (AUS) Honda ★
 1998 Simon Crafar (NZL) Yamaha
 1999 岡田 忠之 (JPN) Honda
 2000 Alex Barros (BRA) Honda
 2001 Max Biaggi (ITA) Honda
 2002 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2003 Max Biaggi (ITA) Honda
 2004 Valentino Rossi (ITA) Yamaha ★
 2005 Valentino Rossi (ITA) Yamaha ★

Fastest Lap


 1996 Scott Ryssell (USA) Suzuki
 1997 Mick Doohan (AUS) Honda ★
 1998 Simon Crafar (NZL) Yamaha
 1999 Alex Criville (ESP) Honda ★
 2000 Garry McCoy (AUS) Yamaha
 2001 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2002 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2003 Valentino Rossi (ITA) Honda ★
 2004 Colin Edwards (USA) Honda
 2005 Valentino Rossi (ITA) Yamaha ★

 ※ ★印はその年のチャンピオン


有力ライダー別過去5年間の成績

5 C.Edwards (USA) : NE - NE -10th - 5th - 4th
6 M.Tamada (JPN) : NE - NE - 13th - 14th - 7th
21 J.Hopkins (USA) : NE - NE - 11th - 8th - 11th
24 T.Elias (ESP) :   2nd* - 3rd** - 4th** - NE** - 9th
26 D.Pedrosa (ESP) : 12th* - 2nd* - NE* - 1st** - 4th**
27 C.Stoner (AUS) : 17th* - 11th** - 5th* - NE - 7th**
33 M.Melandri (ITA) : 3rd** - 1st** - NC - NE - NC
46 V.Rossi (ITA) : 1st - 1st - 3rd - 1st - 1st
56 S.Nakano (JPN) : 6th - 10th - 9th - 15th - NC
65 L.Capirossi (ITA) : 10th - NE - 4th - 7th - 6th
69 N.Hayden (USA) : NE - NE - 8th - 4th - NC

※NE=Not Entry、NC=Not Classifyed、NS=Not Start
※*=125cc、**=250ccクラス時代の成績


■ データ分析と独断予想

ここドニントンで過去10年間で7回も優勝しているんだからロッシが断トツの優勝候補筆頭。

な ん だ け ど も 、 そのロッシが怪我してるからさぁ困った。

アッセンで怪我してたのに8位だったから、ドニントンではさらに上位に来れるだろうけど、だからと言って無傷のヘイデン、ペドロサ、ストーナーにも勝てるとは思えない。

じゃあロッシ以外に誰かってことになると、皆どんぐりの背比べと言っちゃなんだけど、どのライダーもあまりパッとした実績を残してきてないので、これまた予想がすっげー難しい。

ということで、

本命ヘイデン、対抗ストーナー、大穴狙いでペドロサでどうだ?
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by oretch | 2006-07-01 03:07 | MotoGP

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