2006年 09月 10日
【MotoGP】第12戦 チェコGP レビュー その2
レース終盤、ついに大喧嘩が始まったぜっ!

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ロッシの走りをじっと観察してきたペドロサが、レース終盤ついに動いた!
Photo © FStopFizgerald / SUPERBIKEPLANET



■ あの伝説を超える大興奮バトル! (決勝レース)

でもなんなんだこの突然の展開!
やっぱりペドロサは勝負を終盤まで待ってたんだな。
王者ロッシ相手になんて大胆な奴なんだ。
でもロッシだってそう易々とはやられない。
ペドロサのアタックに一歩も引く気はなさそうだ。

2台はテール・トゥ・ノーズのまま後半のセクションに突入していく。
さっきアタックに失敗した直後、一瞬ギャップが開いたはずなのに、ペドロサはもうロッシとの間合いを詰めている。

新人ペドロサが、

あのロッシを追い立てている!!


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すぐにまたロッシとの間を詰めたペドロサ。まさに獲物に狙いを定めた猛禽類。
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com




ロッシ、ペドロサの順で10コーナーを立ち上がる。
続いて短い登りのストレート。
この先に待ち構えるのは2つのS字。
ロッシのテールにペドロサがピッタリと張り付いている。

一つ目のS字、左ターンの11コーナーに飛び込む2台。

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ロッシ、続いてペドロサが飛び込む
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


先に飛び込んだロッシがインを締める。
ペドロサは少しワイドラインだ。
切り返して12コーナーへ。
今度はペドロサがイン!
ロッシがアウト!
ロッシがインに切り込んだ!

2台のラインがクロス!

ペドロサいったか!?



いや、並んでる!!

左にペドロサ、右にロッシ。
短い直線の加速競争。
横に並んでスロットル全開。
僅かにロッシの方が加速がいい。
ロッシが前に出る。
ジリジリと前に出る。
2つめのS字が目の前に迫った!

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ペドロサがまたいくか!?
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


また先に飛び込んだのはロッシ。
続いてペドロサ。


ペドロサがまたいった!!


切り返しでズバっとインに飛び込んだ!

すかさずロッシもアウトからマシンを寄せる!


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ペドロサ行った――――――――――――――――っ!!
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


ペドロサ譲らない!
ロッシも譲らない!
でもペドロサが前に出る!

出た!

ペドロサが前に出た!

アタック成功!!



ロッシのお株を奪う切り替えしアタックが炸裂だ!
すげえぞペドロサ!!


でもまだこのバトルは終わらない。


2台が最終コーナーを立ち上がる。
マシンを起こしながらフルスロットル。
2台揃ってまるでワルツだ。
フィニッシュラインを通過。
このラップはペドロサが獲った。
でもすぐ後ろにはロッシが張り付いている。
完全にスリップの中。
追うロッシ。
逃げるペドロサ。
目前には1コーナー。
ブレーキング。
ほぼ互角だ。

いやロッシがインに入った!

うまい!
ペドロサ防げない!
ロッシが前に出た!

ロッシ再逆転!!


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ロッシ、ブレーキングうめーーーー!
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


1コーナーを立ち上がる。
2台は変わらずテール・トゥ・ノーズ。
アクセル全開の高速2コーナー。
ペドロサはロッシのスリップの中だ。

くるぞ。

くるぞ。

くるぞ。


ほれキタ━━━(゚∀゚)━━━!!


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またペドロサがキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
© motogp.com


2台並んでブレーキング。
ペドロサがインだ!
ロッシはアウトから切り込む!
ペドロサがアウトに流れる!
ラインをクロスさせながら切り返し!


ペドロサがまたインを取った!

前に出る!


ペドロサが先に立ち上がる!



またまた逆転!!!


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ペドロサ惚れたぜ!!
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でもすかさずロッシがテールに張り付く。
短い直線を全開加速。
ロッシがスリップについている。
そして左ターンの5コーナー。
ペドロサの背後からロッシが横に飛び出した!
ブレーキング勝負!

ロッシのマシンが暴れる!

構わず捻じ伏せてインに飛び込む!



ロッシが前だ!


またまたまた逆転!!


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暴れるマシンを捻じ伏せてロッシが再び逆転! ロッシだって必死なんです!
Photo © motogp.com


ロッシの激しいブレーキングに気後れしたわけでもないだろうが、ここでペドロサが若干遅れをとってしまった。立ち上がった時、ロッシとの間にコンマ5、6秒の差ができている。

6コーナーを回ってタイトなセクションに突入する2台。
続いて7コーナーへの切り返し。
ペドロサがやや差を詰める。
でもロッシには全く隙が無い。
ロッシは明らかにプロックラインだ。

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ブロックラインで悪いか? なりふり構ってられねーっつーのっ!
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若干のギャップを置きつつなおペドロサはロッシを追う。
左ターンの8コーナー。
切り替えして9コーナー。
インを閉めるロッシ。
完全ブロックでペドロサは前に出られない。

続く短い直線。そして180度周る左ターンの10コーナー。
ペドロサとロッシの間合いはさっきのままだ。
いや、若干また開いたようだ。

ペドロサ、苦しくなってきた。

この先に2つのS字が待ち受ける。
そこが恐らく勝負の分かれ目になる。

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若干差が開いた両者。この先の連続S字が勝負の分かれ目になるか?
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登り勾配のストレートを全開で駆け抜ける2台。また少し差が開いたようだ。
後方のペドロサとの差が分かっているのか、ロッシがまたブロックラインで一つ目のS字に切り込んで行く。ペドロサの付け入る隙は全く無い。
S字を立ち上がってまた両者のギャップが開いたようだ。

ここでもペドロサはロッシとの差を詰められなかった。
やっぱりこれが地力の差なのか?

こうなるともう勝負の分かれ目は最後のS字だ。
ここでもしチャージできなかったら、多分もうロッシに逃げられてしまう。

登り勾配のストレート。
そのまま2台連なってS字に進入する。

さぁ切り返しでペドロサいけるか!?

・・・ダメだ。届かない・・・

2台が最終コーナーを抜けてホームストレートに帰ってくる。
フィニッシュラインを駆け抜けるロッシ。続いてペドロサ。
二人のギャップは約0.5秒。

勝負あり。
結局ロッシはペドロサの猛チャージを抑えきり、2位のポジションを守りきった。
その後ペドロサはロッシ追走を諦めて3位キープに作戦変更。
両者の差はさらに開いていった。

解説のノリックが言う。
「ああいうバトルはエネルギーを消耗するんですよね」

やっぱりまだ地力に差があるみたい。
最後は体力で負けた感じだな。

でもさ、ほんとマジすげえバトルだった。
まるで89年日本GPでの、レイニーとシュワンツのあの伝説のバトルを見ているようだった。
いや、あるいはアレを越えてたんじゃないの?

ペドロサはまだ今季が1年目。
多分これからもロッシと今回のようなバトルを何度も見せてくれるんだろう。
期待してるぞ!

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まちがいなくこの2人はこれからも最高のバトルを見せてくれるはず
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ファイナルラップ。
トップのカピロッシは結局最後までペースを落とすことなく走りきった。
2位ロッシとの差は7秒近くにまで開き、最後は余裕のクルージング。
開幕戦以来となる今季2勝目をあげた。
去年に続いて今年もブルノで快走。シーズン終盤の台風の目になるか?

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ウィニングランでマシンを労るジェスチャー。契約も延長してアゲアゲです。
Photo © Ducati Motor Holding S.p.A.


2位にはペドロサとのバトルを制したロッシ。
カピロッシにはついていけなかったもののホンダ勢には完勝。
フルポイントは取れなかったものの、今季タイトル防衛に希望をつなげる20点を獲得した。

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たぶん20点ゲットしたことよりペドロサに競り勝ったことの方が嬉しかったんじゃない?
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そして3位にはペドロサ。
ロッシには競り負けたものの、今季ヘイデンに次ぐ7度目の表彰台を獲得。
ポイントでもロッシにまだ7点のリードを保ってランキング2位キープした。

4位に入ったのは前戦に続いて好調のロバーツ。サテライト同士のバトルを制して、シーズン終盤に向けたさらに弾みをつけた。
ロバーツに続いて5位でフィニッシュしたのはメランドリ。序盤の出遅れがなければ、あるいは2位グループに追いついていたかもしれな。ちょっともったいないレースだったかな?
そして6位は決勝レースの完走は3戦ぶりのストーナー。ラストラップでメランドリに逆転されてしまったのはガッカリだけど、久しぶりのポイントゲットで一安心ってところだろうね。

ところでポイントリーダーのヘイデンはどうなったのか?

残り1周。ロバーツ、ストーナー、メランドリに続いて7位でラストラップに突入したものの、最後の最後、ラストラップの最終コーナーで後方から追い上げてきたホプキンスにパスされ、さらにそこからフィニッシュラインまでの間で中野にもパスされて、まさかまさかの悪夢の9位で終わってしまった。

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最後の数百mで7位から一気に9位にまで後退。まさに悪夢・・・
Photo © MotherEarth / SUPERBILEPLANET


以上の結果、ロッシはポイントランキングでメランドリを逆転して再び3位にまで浮上した。
ロッシが2位表彰台で20点を加算したのに対し、首位ヘイデンが僅か7点の積み増しに終わったことで、両者のポイント差は一気に13点も縮まって38点差に。
再びロッシのタイトル防衛の可能性が復活してきた。

さらにペドロサも3位表彰台を獲得し、首位ヘイデンとの差を自力で逆転可能な25点差にまで縮めてきた。
優勝したカピロッシや5位メランドリにも、まだ逆転の可能性がある。

残り5戦。タイトル争いは再び混沌とした状況に逆戻りした。

こんな面白いシーズンは久しぶり。
ホントごちそう様です♪


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ウィナーズサークルでバブルス君を抱くマイケル。本当に仲良しですね。
Photo © MotherEarth / SUPERBIKEPLANET


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ちがうわよ、あれカピロッシじゃない?
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA



(つづく)
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by oretch | 2006-09-10 10:06 | MotoGP

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