2007年 07月 07日
【MotoGP】第9戦 ダッチTT(オランダGP) レビュー

10万人の観衆が詰めかけたファン・ドレンテに、ロッシの反撃の咆哮が響き渡った。

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Photo © Yamaha Motor Co


A=STYLE TT ASSEN
@ Assen Circuit ; 30th June 2007

※関連記事 → 【MotoGP】第9戦 ダッチTT(オランダGP) 結果


■ MotoGP Race Review

予選はウェット・コンディション。PPにバーミューレン、2番グリッドにストーナー、3番グリッドにド・プニエと、BS勢が上位を占める。一方、ミシュラン勢はロッシ11番手、ペドロサ9番手と下位に沈み、予報では雨が降りそうな決勝レースでは、前戦に続いて今回もBS勢に有利な展開になることが予想される。

ところが決勝日、アッセンの空は見事に晴れ渡り絶好のドライ・コンディション。レースの行方は分からなくなった。
スタートで飛び出したのは2番グリッドのストーナー。ホールショットを奪うと、そのままハイペースで後続を引き離しにかかる。それを追いかけるのはリズラ・スズキの2台。さらにメランドリ、ヘイデン、エドワーズ、ペドロサが続く。ロッシはスタートで順位を上げたものの、まだ9番手あたりに留まっている。

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予選日から一転して決勝の土曜日は晴天、ドライ・コンディションに。
スタートで飛び出したのはストーナー。猛烈ダッシュであっという間に独走状態に。速っ!
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


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セカンド・グループではレプソルの2台がスルスルと前方へ。今回はヘイデンも好調だ。
一方、今回はロッシ得意のスタート・ダッシュが不発。でもそれには理由があった・・・
Photo © Crescent Suzuki



ただ1人38秒台前半のハイペースで逃げるストーナー。3周目を終えた時点で2位ホプキンスとの差は1.6秒。3位バーミューレン以降には早くも3秒以上の差を付けた。今回もストーナーがこのまま独走して3連勝を飾るのか?

そう思い始めた4周目、ようやくロッシが動き出した。まずメランドリとエドワーズを仕留めると、続く5周目にバーミューレンをパスして5位に浮上。どうやらハード・コンパウンドのタイヤを選択したため、序盤はペースを抑えていたようだ。
さらに3周かけてレプソル・ホンダの2台を仕留めて3位に上がると、タイムを37秒台に入れて、トップ2台の追走を開始した。

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レース序盤、独走状態で逃げるストーナー。
唯一人かろうじて喰らいついているホプキンスとの差もジリジリと広がっていく。
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


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ストーナーの4秒後方では、タイヤが温まったロッシがようやく追撃開始。
好調へイデンも軽くパスして、先行する2台を追う!
Photo © Yamaha Racing Communications





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Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


ファステスト・ラップを更新しながら激走するロッシ。8周目終了時点で3.7秒あった差はみるみる縮まっていき、12周目にはホプキンスをパスして2位に浮上。そしてレース折り返しの13周目、遂にストーナーをテール・トゥ・ノーズになるまで追い詰めた。

ここまでのペースからすると、すぐにでもロッシがストーナーをオーバーテイクするかと思われたが、その後両者はしばらくテール・トゥ・ノーズ状態でラップを重ねることに。
ロッシは何度かパッシングする素振は見せるものの一向にストーナーの前に出る気がないようだ。どうやらストーナーを後ろから観察しているらしい。何度かストーナーに近寄りすぎてラインを外す場面も見られたが、すぐにリカバーしてストーナーのテールにまたピタリと張り付く様子からして、今回はかなり余裕があるらしい。

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毎ラップ、コンマ5秒以上ずつストーナーとの差を詰めていくロッシ。
この日のファステスト・ラップを叩き出した13周目、遂にストーナーのテールを捕らえた。
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


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すぐには抜かずに後ろからストーナーを観察するロッシ。勝負の時を図っている。
こういう時のロッシに凄みを感じるのはオレッチだけじゃないはず。
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA



そしてレース終盤の23周目、ようやくロッシが最後の仕上げに取り掛かった。高速ターンから最終シケインへの切り返しで狙い済ましたようにストーナーのインに飛び込む。ストーナーは成す術無くトップを明け渡し、このレースで初めてロッシがトップに立った。

他のライダーがレース終盤にタイムを落とす中で、トップに立ったロッシはその後も唯一人37秒台のペースを維持して逃げ切りに成功。最後はストーナーに約2秒の差をつけて、イタリアGP以来3戦ぶりとなる今季3勝目のチェッカーを受けた。

かつてGPを完全支配していた頃の強いロッシが帰ってきたようだ。

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残り3周というところで鮮やかにストーナーのインを刺したロッシ。
狙い済ました完璧な攻撃に、ストーナー成す術無し。
Photo © Yamaha Factory Team / Motosport.com


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ストーナーをパスしたロッシはラスト3周ラスト・スパート。
瞬く間に約2秒のギャップを築き、今季3度目のファースト・チェッカーを受けた。
Photo © Yamaha Racing Communications


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快心の勝利にガッツポーズ。
ようやくストーナーとのタイマン・バトルに勝てて喜び爆発。
Photo © Yamaha Factory Team / Motorsport.com


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ロッシがこれだけ喜ぶってことは、今年のストーナーがよっぽど強いってことだろうな。
Photo © Yamaha Racing Communications


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相手が強ければ強いほど燃えるのがロッシ。まるでオラ孫悟空。見た目も似てきた。
Photo © Yamaha Motor Co.





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「アッセン・マイスターの称号を君に譲ろう、ヴァレ」
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA

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by oretch | 2007-07-07 23:34 | MotoGP

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