2007年 07月 24日
【MotoGP】第10戦 ドイツGP レビュー

シーズン前は今季チャンピオンの本命とも言われていた男がようやく目覚めた。

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Photo © Repsol YPF / Motorsport.com



ALICE MOTORRAD GRAND PRIX DEUTSCHLAND
@ Sachsenring ; 15 July 2007


 関連記事 → 【MotoGP】第10戦 ドイツGP 結果

■ MotoGP Race Review

前戦で完全復活を果たしたと思ったロッシが、予選でまさかの大ブレーキ。今シーズンここまで予選では心強い味方になっていたミシュランの予選タイヤが、なぜかザクセンリンクにはマッチせず2列目最後尾の6番手に沈んだ。一方ライバルのストーナーはPPをゲット。明暗が分かれた。

予選で目に付いたのはホンダ勢の好調ぶり。ペドロサが2番、メランドリが3番グリッドをゲット。決勝への期待を集める。

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今季2回目のPPゲット。再び勢いを取り戻せるかな?
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


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ロッシは2列目を確保したものの、セッティングがイマイチ。
決勝に不安を残したわけだけど、その不安があんな形で的中するとは・・・・・
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


そして決勝。スタートで飛び出したのは2番グリッドのペドロサ。ホールショットを奪う。フロントローのストーナー、メランドリも好スタート。レース序盤はこの3台がリードする。

6番グリッドのロッシはスタートに失敗。バロス、カピロッシらに先行され8番手にまでポジション・ダウン。なんか嫌な予感・・・

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シーズン後半戦がスタート!
Photo © Honda Motor Co.


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ホールショットはペドロサ。ホンダ勢が期待に応えられるか?
Photo © Team Gresini / Motorsport.com


3周を終わってもトップ3は変わらず。ペドロサ、ストーナー、メランドリの3台がトップグループをつくり、やや遅れてホプキンスが追う。ホプキンスのコンマ2秒後ろにプニエが続き、そしてその次、7番手のポジションにようやくロッシの姿が現れた。

ロッシはここ数戦、ハード・コンパウンドのタイヤを選択し、中盤からペースを上げて追い上げるというレースを続けている。今回もやはり同じ手なのか?

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スタートで出遅れたロッシ。この後、いつものような爆発的な追い上げを見せるのか?
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA





4周目に入って、トップ3台はタイムを23秒台前半に入れた。ややペースが上がり始めた。4番手ホプキンス、5番手カピロッシも負けずにペースアップしたが、6番手プニエはこのペースに着いていけず、やや遅れ始める。

こうなると、その後ろのロッシが厳しくなる。タイヤもグリップし始めたことだし、先頭集団を逃がしてなるものかと再三プニエにアタックを仕掛ける。
が、思うように前にでることができない。要所要所をプニエがうまく押さえている。ザクセンリンクは全長が短くパッシング・ポイントが少ない。ロッシは苦しい展開になった。

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繰り返しオーバーテイクを仕掛けるロッシ。でも抜けない。どうしたロッシ!?
Photo © kawasaki / Motorsport.com


ロッシがプニエ攻略にもたついている間に、トップグループはどんどん逃げる。5周目を終えたところで、トップのペドロサと6位プニエの差は3秒近くにまで拡がった。今日はやはりペドロサが速い。ロッシも予選の時からペドロサを警戒していた。

ストーナーも負けてない。今年のデスモセディッチはザクセンのようなタイトなコースでも速い。
ロッシは早いとこプニエを料理しないと、この後ますます苦しくなるぞ・・・

と、思った矢先の6周目だった。ターン4でついにロッシがプニエのインを刺した!

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グルリと180度回るターン4をタイトに攻めて、遂にプニエの前に出た!
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と思った次の瞬間、


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Photo © DPPI / www.Moto-Live.com

Σ(°Д°; !!

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Photos © DPPI / www.Moto-Live.com


(°Д°;)



(°Д°;)




(°Д°;)




またやってもうた・・・・orz


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横たわるYZR-M1に駆け寄るロッシ。あぁ、なんてこった・・・・・
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


ロッシ痛恨のスリップダウン・クラッシュ。マシンに駆け寄ってすぐに立て起こし、急いでレースに復帰しようとするものの、エンジンはストールしていて万事休す。
シーズン後半開始早々、タイトル争いでさらに窮地に追い詰めらることになってしまった。

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必死に再スタートを試みるロッシだったが、YZR-M1の心臓は既に止まっていた。
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


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肩をガクリと落とし、マーシャルに付き添われて現場を離れるロッシ。痛い・・・・
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


レース序盤にして、まさかのロッシ脱落。これでストーナーは楽になった。それはペドロサやメランドリにしても同様だ。この後のレースの見所は、トップ3台の優勝争いに絞られた。

ところが、レース後半には意外な展開が待っていた。

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ロッシ脱落によって、レースの焦点はトップ3台による優勝争いに。ところが・・・
Photo © Honda Motor Co.


レースが中盤に入ると、ストーナーとメランドリが先頭ペドロサから徐々に遅れ始めた。ミシュランを履くトップのペドロサは依然23秒台前半のハイペースでレースをリードするが、ブリヂストンを履くストーナーとメランドリは、23秒台後半から時には24秒台にラップタイムがダウンした。

さらにレースが終盤に入ると、ストーナーとメランドリのペースダウンはさらに顕著になり、24秒台後半まで落ちたかと思ったら、アッという間に25秒台にまで失速してしまった。トップのペドロサとのギャップが毎ラップ1秒ずつ広がっていく。
どうやら、ブリヂストンタイヤが” 終わった”らしい。

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ペドロサの目の覚めるようなパフォーマンス。
ストーナー、メランドリらを引き離し、安定したペースで独走状態に。
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


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中盤からペースが落ち、終盤には完全に失速したブリヂストンの2台。
こうなることが分かっていれば、ロッシもあんな無理せずに済んだのに・・・・。後の祭りだ。
Photo © Ducati Corse / Motosport.com


突如失速したストーナーとメランドリ。気がつけば、少し離れた位置から追走してきたはずのカピロッシがすぐ真後ろにまでやって来た。カピロッシも中盤を過ぎてからペースがやや下がったものの、前の2台ほど激しくは落ち込んでないなかった。

そして21周目突入直後の1コーナーで、カピロッシがストーナーとメランドリの2台をまとめてブチ抜き、2番手に浮上した。今季ここまで思わぬ低迷をしていたカピロッシ。ドゥカティの本来のエースは誰かをアピールする痛快なオーバーテイク。

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カピロッシが1コーナーで豪快に2台抜き。
でも、同じBS履いてるのにナゼ?
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


ストーナーとメランドリは、その後もタイム低下が止まらない。ついに26秒台にまでダウンしてしまう。トップのペドロサとは毎ラップ2秒以上ずつギャップが広がっていく。コーナーをおっかなびっくり慎重にクリアしていく姿を見ると、恐らくもうマシンを走らせてることで手一杯の状態だろう。

22周目にはメランドリがストーナーを抜いて3位に上がるが、焼け石に水。今度はホプキンスが迫ってきた。さらに、トップのペドロサと変わらないハイペースで後方から追い上げてきたヘイデンとエドワーズも追いついてきた。

タイヤが終わり、マシンを前に進ませるので手一杯といった状況の2人には、もはや抵抗する術も余裕も残っていなかった。
まずヘイデンが襲い掛かり、続いてエドワーズがBSの2台を血祭りに上げた。

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後方から怒涛の追い上げで、とうとう3位グループに追いついたヘイデンとエド。
タイヤが終わってジタバタする2台を軽く料理。
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


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へイデン、エドワーズに立て続けにブチ抜かれたBS3人衆。
タイヤと格闘しながら、少しでも良い順位でフィニッシュしようと必死のバトル。
Photo © Team Gresini / Motorsport.com


レースはそのまま1位ペドロサ、2位カピロッシ、3位ヘイデン、4位エドワーズの順でフィニッシュ。

ペドロサは昨季イギリスGP以来、まるまる1年ぶりとなる通算3勝目。2位カピロッシに13秒以上の大差をつける圧勝だった。
他のBS勢が失速する中、なぜか無事だったカピロッシは久しぶりの今季2回目の表彰台。最近ストーナーの影に隠れて目立たってなかったが、久しぶりにその存在感をアピールした。
表彰台最後の席は2戦連続でヘイデン。優勝したペドロサと2人、ホンダの復活をアピール。

序盤は優勝を争っていたはずのメランドリら5位グループは、結局ペドロサから30秒以上遅れてようやくフィニッシュ。5位ストーナー、6位メランドリ、7位ホプキンスの順だった。

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ホールショットから一度もトップを譲ることなく快勝したペドロサ。
でも、今季はタイトル奪取が期待されていたことを考えると、遅すぎた初優勝ではある。
Photo © Honda Motor Co. / Motorsport.com


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へイデンは2戦連続表彰台ゲット。ホンダ勢が2人表彰台に上がるのは今季初。
ようやくRC212Vが仕上がってきたみたいね。
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


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来季カワサキ移籍が囁かれるカピも久々の表彰台でホッとした表情。
でもなぜ同じBSなのにカピだけが???
Photo © Bridgestone / Motorsport.com



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スタッフ「ケビン、どうも今回はウチにはツキが無かったみたいだね」
ケビン 「実力じゃね?」
Photo © Crascent Suzuki / Motorsport.com

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by oretch | 2007-07-24 01:41 | MotoGP

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