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2007年 07月 28日
さすが「格差社会のリーダー」はやることが違う
毎日新聞が「MSN毎日インタラクティブ」内に、今回の参院選に向けて「ボートマッチ」と呼ばれるサービスを公開した。

ITmedia News : あなたの考え、どの政党と似てる? 毎日新聞が「ボートマッチ」
毎日新聞社は7月6日、12日に公示される参院選に向け、政党別候補者の“考え方平均値”と、自分の考えとがどれくらい近いかを調べられる「毎日ボートマッチ えらぼーと」を、ニュースサイト「MSN毎日インタラクティブ」で公開した。政策に関する21の質問に答えるだけで、政党ごとの候補者の考え方の平均値と、自分の意見との近さを確認できる。

>> 毎日ボートマッチ えらぼーと

試み自体はとても面白い。毎日新聞に限らず、各ニュースサイトでもこういうサービスを色々立ち上げてくれればいいと思う。

が、早速やってみて強く疑問に思うところがあった。



「えらぼーど」はflashで作られていて、1問1答形式で全21問を答えていくようになっているんだけど、その3問目。

さすが「格差社会のリーダー」はやることが違う_b0039141_1174515.jpg

© THE MAINICHI NEWSPAPERS


なんかもっともらしい選択肢がいくつも並んでるけど、なんか肝心なのが抜けてない?

そう、もっとも古典的でありながら、所得格差是正には最も効果的な方法の一つである「所得課税率の見直し(つまりは所得再分配)」が入っていないんですけど、それはどうして?

答えは聞くまでも無い。オレッチの足りない頭でグダグダ書くとアレだから、とってもよく纏まっているこちらの模範的な文章を代わりに載せよう。

OhmyNews : 「格差社会」のリーダーはテレビ、それとも新聞?(岡田克敏 2007/3/27)
86年から99年にかけ、4度にわたり所得税の累進税率が緩和され、最高税率は70%から37%になった。これは高額所得者を優遇する政策で、格差を拡大する方向だった、にもかかわらず、メディア(オレッチ注:放送局、新聞社のこと)が積極的に取り上げなかったので、ほとんど議論にもならなかった。理由は自分たちの所得が高く、減税の恩恵を享受する立場であったことによるところが大きいと思われる。そういう人たちが今、仕方なく格差問題を取り上げている。
格差社会の上位に位置し、その利益を享受している彼らが、本気で格差社会を変えようとするか、怪しいものである。格差の是正が進めば、つまり平準化が起これば、彼らの所得も下がらざるを得ない。それとも、自分たちの業界だけは別扱いの秘策でもあるのだろうか。
(OhmyNewsより抜粋引用)

引用した文章の記者の指摘をまさに地でいく今回の毎日新聞のやり方。

ここまで分かりやすいとかえって気持ちいいね!

くたばれ毎日新聞。


□ 関連記事 : 格差社会の実例 (2007/1/16)



系列販売店の新聞配達のバイト時給を一律10,000円ぐらいにまで引き上げて、自ら格差社会是正の範を示されてはいかがでしょうか?



事業戦略を考える時、競争環境を分析する手法に一つに「5 forces」というものがある。自社(自事業)の置かれている外的環境(業界構造)を、5つの視点で分析するフレームワークだ。

オレッチがこの「5 Forces」をやってみて思うことは、「法的規制」こそ「最強」の競争優位要件だということ。新規事業者にとって、法的規制ほど高い参入障壁はない。

放送業界は、まさにこの法的規制に手厚く守られた“既得権益の権化”とでも言うべき業界だ。新聞社も同様。法的規制は無いものの、例えば輪転機の新規参入差への販売阻止工作など、むしろ法的規制よりも悪質な参入障壁を設けて、その既得権の上に胡座をかいている。

権力は固定すると腐敗すると言うけど、全くその通りだね。
大手メディアは今や蒸せ返るほど臭い腐敗臭を身体中から撒き散らしている。

でも自分達ではそれに気づいていないんだろうけどね。
自分の体臭って分からないものだものね。
by oretch | 2007-07-28 01:38 | 毒吐き

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