2007年 11月 19日
【MotoGP】バレンシア合同テスト 本テスト編

来季に向けて早くも始動したのはF1だけじゃないわけで。
先週行われたWGPの合同テストの話。

MotoGPクラスの今オフは、レプソル・ホンダ以外の全てのチームでライダー・ラインナップに何らかの変更があるという、近年に無く動きの激しい状態になってる。移籍組もステップ・アップ組も、一同に会して早くも新しいチーム、新しいマシン、新しいタイヤを試した。

まずはテスト初日、2日目そして、2日間のベスト・ラップと周回数をチェック。


■ Time Classification

  Corse Record : D.Pedrosa (ESP) Honda  1’32.748 @2007
  Lap Record : V.Rossi (ITA) Yamaha  1’31.002 @2006

  ※ 以下、☆=移籍組、★=ステップアップ組

<Day 1>
Pos. Rider(Nat.); Team; Bike; Tire; Time
----------------------------------------------------
[ 1] C.Stoner (AUS); Ducati Marlboto; GP7; BS  1’32.348 (26)
[ 2] N.Hayden (USA); Repsol Honda; RC212V; MI  1’33.176 (26)
[ 3] C.Vermeulen (AUS) Rizla Suzuki; GSV-R; BS  1’33.186 (49)
[ 4] L.Capirossi (ITA) Rizla Suzuki; GSV-R; BS  1’33.266 (34) ☆
[ 5] D.Pedrosa (EPS) Repsol Honda; RC212V; MI  1’33.387 (34)
[ 6] T.Elias (ESP) Ducati Alice; GP7; BS  1’33.508 (42) ☆
[ 7] R.De Puniet (FRA) LCR Honda; RC212V; MI  1’33.563 (59) ☆
[ 8] S.Nakano (JPN) Gresini Honda; RC212V; BS  1’33.901 (46) ☆
[ 9] J.Hopkins (USA) Kawasaki RT; ZX-RR; BS  1’34.277 (43) ☆
[10] J.Lorenzo (ESP) Fiat Yamaha; YZR-M1; MI  1’34,320 (52) ★
[11] S.Guintoli (FRA) Ducati Alice; GP7; BS  1’34.367 (45) ☆
[12] M.Melandri (ITA) Ducati Marlboro; GP7; BS  1’34.433 (44) ☆
[13] A.De Angelis (RSM) Gresini Honda; RC212V; BS  1’34.471 (47) ★
[14] A.Dovizioso (ITA) Scot Honda; RC212V; MI  1’34.760 (48) ★
[15] N.Aoki (JPN) Rizla Suzuki; GSV-R; BS  1’35.564 (48)
[16] O.Jacque (FRA) Kawasaki RT; ZX-RR; BS  1’35.727 (50)
[17] V.Guareschi (ITA) Ducati Marlboto; GP7; BS  1’36.115 (29)

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Photo © DPPI / www.Moto-Live.com



<Day 2>
Pos. Rider(Nat.); Team; Bike; Tire; Time(Laps)
----------------------------------------------------
[ 1] C.Stoner (AUS); Ducati Marlboto; GP7; BS  1’32.095 (55)
[ 2] N.Hayden (USA); Repsol Honda; RC212V; MI  1’32.434 (92)
[ 3] R.De Puniet (FRA) LCR Honda; RC212V; MI  1’32.625 (84) ☆
[ -] J.Lorenzo (ESP) Fiat Yamaha; YZR-M1; MI  1’32.68 (1) 予選タイヤ
[ 4] D.Pedrosa (EPS) Repsol Honda; RC212V; MI  1’32.718 (88)
[ 5] C.Vermeulen (AUS) Rizla Suzuki; GSV-R; BS  1’32.979 (88)
[ 6] J.Hopkins (USA) Kawasaki RT; ZX-RR; BS  1’33.058 (59) ☆
[ 7] L.Capirossi (ITA) Rizla Suzuki; GSV-R; BS  1’33.163 (64) ☆
[ 8] T.Elias (ESP) Ducati Alice; GP7; BS  1’33.290 (75) ☆
[ 9] S.Nakano (JPN) Gresini Honda; RC212V; BS  1’33.465 (92) ☆
[10] S.Guintoli (FRA) Ducati Alice; GP7; BS  1’33.571 (83) ☆
[11] J.Lorenzo (ESP) Fiat Yamaha; YZR-M1; MI  1’33.588 (86) ★
[12] A.West (AUS) Kawasaki RT; ZX-RR; BS  1’33.695 (99)
[13] M.Melandri (ITA) Ducati Marlboro; GP7; BS  1’34.835 (87) ☆
[14] A.Dovizioso (ITA) Scot Honda; RC212V; MI  1’33.991 (83) ★
[15] A.De Angelis (RSM) Gresini Honda; RC212V; BS  1’34.060 (84) ★
[16] N.Aoki (JPN) Rizla Suzuki; GSV-R; BS  1’35.043 (61)
[17] V.Guareschi (ITA) Ducati Marlboto; GP7; BS  1’35.840 (59)

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Photo © DPPI / www.Moto-Live.com



<2 Days Total>
Pos. Rider(Nat.); Team; Bike; Tire; Time
----------------------------------------------------
[ 1] C.Stoner (AUS); Ducati Marlboto; GP7; BS  1’32.095 (81)
[ 2] N.Hayden (USA); Repsol Honda; RC212V; MI  1’32.434 (118)
[ 3] R.De Puniet (FRA) LCR Honda; RC212V; MI  1’32.625 (143) ☆
[ 4] D.Pedrosa (EPS) Repsol Honda; RC212V; MI  1’32.718 (122)
[ 5] C.Vermeulen (AUS) Rizla Suzuki; GSV-R; BS  1’32.979 (137)
[ 6] J.Hopkins (USA) Kawasaki RT; ZX-RR; BS  1’33.058 (102) ☆
[ 7] L.Capirossi (ITA) Rizla Suzuki; GSV-R; BS  1’33.163 (98) ☆
[ 8] T.Elias (ESP) Ducati Alice; GP7; BS  1’33.290 (117) ☆
[ 9] S.Nakano (JPN) Gresini Honda; RC212V; BS  1’33.465 (138) ☆
[10] S.Guintoli (FRA) Ducati Alice; GP7; BS  1’33.571 (128) ☆
[11] J.Lorenzo (ESP) Fiat Yamaha; YZR-M1; MI  1’33.588 (138) ★
[12] A.West (AUS) Kawasaki RT; ZX-RR; BS  1’33.695 (99)
[13] A.Dovizioso (ITA) Scot Honda; RC212V; MI  1’33.991 (131) ★
[14] A.De Angelis (RSM) Gresini Honda; RC212V; BS  1’34.060 (131) ★
[15] M.Melandri (ITA) Ducati Marlboro; GP7; BS  1’34.433 (131) ☆
[16] N.Aoki (JPN) Rizla Suzuki; GSV-R; BS  1’35.043 (109)
[17] O.Jacque (FRA) Kawasaki RT; ZX-RR; BS  1’35.727 (50)
[18] V.Guareschi (ITA) Ducati Marlboto; GP7; BS  1’35.840 (88)

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Photo © CRASHNET



以下、テストに参加したライダーを順にチェックしてみる。



まずは、何と言っても今オフ最大の目玉になっているロレンツォ。2年連続で250ccクラスを圧倒的な強さで制して、満を持してMotoGPクラスに殴り込みをかけてきただけに(ロレンツォの場合、ステップアップというより殴り込みって言う方がなんか合ってる気がする)、今テストでのYZR-M1初ライドは大注目!

・・・・されてたけど、結果は、まぁ、フツウかな・・・・・?

正直、思ったほどじゃ無かったね。初日から2日目にかけてコンマ7秒タイムを削ったのはガンバったと言えるけど、でもタイム自体は平凡だったかな
もっとも、一緒にステップアップしてきたドビ、デ・アンジェリスを2日とも上回ったし、ド・プニエに次いで2番目に多い138周もこなしたし。順調っちゃー順調だね。

ちなみに、ロレンツォは1周だけ予選用タイヤでアタックをした。その時のタイムは1分32秒68。つい数日前のバレンシアGPの予選11番手に相当するタイムだ。

う~ん、微妙・・・・・

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ヤマハが用意したマシンは真っ白なYZR-M1を初ライド。
ベスト・タイムは1分33秒588。2日間総合で11位。微妙・・・・
Photo © Yamaha Factory Racing Team


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なんつっても今季オフ最大の目玉。当然、注目度はナンバー1!
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


ロレンツォが地味目ながらも順調にスタートした一方で、ライバルのドビは、ちょっとMotoGPマシンの特性に戸惑っちゃってるみたい。エンブレの感覚が掴みにくいみたいね。まぁ、ずーっと2スト・マシンに乗ってきたライダーなら皆一様に受ける洗礼みたいなもんだ。
それに、そもそもバレンシアのコースがそもそも好きじゃないようだし、ドビ本人だけじゃなく、チーム自体もMotoGPクラス初体験だから、まだまだセットアップとかの知識も余裕も不足してることも理由なんだろう。ま、その辺りは、しょうがないっちゃーしょうがないね。

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MotoGPマシンの洗礼を受けて、ちょっと戸惑い気味のドビ。
ベスト・タイムは1分33秒991。2日間総合で13番手。まだまだこれから。
Photo © CRASHNET


ステップアップ組3人の最後の1人、デ・アンジェリスは、他の2人に出遅れる形になっちゃったね。でも、本人は至って前向きで、初MotoGPライドを存分に楽しんでたみたい。
そういう姿勢が大事だよね。

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タイムは伸びなかったけど、別に気にすることはない。まだ学習期間中。
ベスト・タイムは1分34秒060。2日間総合で14番手。
Photo © CRASHNET



続いて移籍組のチェック。

まずは、2日間のテストで移籍組ベスト・タイムを出したプニエ。
今季はフランスGPでラップをリードし、日本GPで表彰台にも立って、ようやくMotoGPマシンがモノになってきた。来季はさらなる飛躍を目指してホンダLCRに移籍したわけだけど、早くもRC212Vの感触を掴めたみたいね。

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ベスト・タイムは3番手の1分32秒625。バレンシアGP決勝での自己ベストを上回った。
Photo © CRASHNET


プニエが抜けたカワサキに移籍してきたのはホプキンス。
正直なところ、昇り調子のスズキからカワサキへの移籍は、キャリアとして考えると、ちょっと足踏みになっちゃってもったいないかなぁ、なんて思ってるんだけどね。
でも、タイムは思った以上に良いんだよね。案外イケるかも?

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2日間のベスト・タイムは6番手の1分33秒058。
こちらもバレンシアGP決勝での自己ベストを上回った。マッチングはいいみたいね。
Photo © CRASHNET


ホッパーの抜けたスズキにドゥカから移籍してきたのはベテラン、カピロッシ。
5年間の在籍中に6回の優勝とチャンピオン争いまでしたことのあったドゥカを離れて、MotoGPクラスになってからはまだ1勝しかしてないスズキに移籍したわけだけど、かなり大胆な選択をしたなぁと少し思う。残り少ない自分のキャリアを考えたうえでの決断なんだろうな。
タイヤは同じBSという安心材料があるものの、マシン構造は根本から違うからね。最初はちょっと苦労するかもしれないけど、ベテランの意地を見せてくれよ。応援してるぜ。

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ヤマハでスタートした最高峰クラスのキャリア。ホンダ、ドゥカを経て、スズキで4メーカー目。
多分これが最後のチームになるんじゃないかな? それだけに頑張って欲しい。
Photo © Crescent Suzuki / Motorsport.com


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2日間のベスト・タイムは1分33秒163。全体で7番手。まずまずのスタート。
Photo © Crescent Suzuki / Motorsport.com


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Photo © CRASHNET


来季、カピに替わって真紅のマシンを駆ることになったマルコメ。
今年のドゥカの躍進ぶりを見ると移籍の決断はまさに大当たりという感じではあるけど、でもカピと同じくマシン構造が根本的に変わるギャンブルだかんね。早くも、ちょっと苦労しそうな気配。
同じルートを辿った先輩ジベルノウのように、早くモノにできるといいけどね。

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2日間131ラップ走って、ベスト・タイムは1分34秒433。レギュラー・ライダーで最下位。
マシン構造の違いから来るホンダRCシリーズとの乗り味の違いは結構大きいみたいね。
Photo © CRASHNET


マルコメからグレシーニのシートを譲り受けたのは我らが中野王子。
とにかくもう、この2年間のことは忘れて、心機一転、復活を目指して欲しい。期待してるよ!

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2日間のベスト・タイムは1分33秒465。全体で9番手。まずまず。
経験豊富なチームに移籍して、タイヤもBSにスイッチ。これで復活できないわけがない。
Photo © Team Gresini / Motorsport.com


グレシーニからはエリアスもドゥカに移籍した。
アグレッシブなスタイルのエリアスには、パワフルなドゥカが合ってるように思う。ドゥカのサポート次第だと思うけど、なかなか楽しみな組み合わせだ。

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2日間のベスト・タイムは1分33秒290で8番手。本家マールボロ・チームを喰ってやれ。
Photo © CRASHNET


エリアスのチームメイトになるのは、ヤマハから移籍してきたギュントーリ。
今季は度々チームメイトの玉田を喰ってたからな。ドゥカでもエリアスとのチーム内バトルが楽しみ。

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2日間のベスト・タイムは10番手の1分33秒571。エリアスといい勝負しそう。
Photo © CRASHNET


最後に、今季と同じ体制で来季に臨むほかのレギュラー・ライダー達をチェックする。

まずは、結局1シーズンでゼッケンナンバー「1」を手放すことになったヘイデン。
今季はマシンの開発に失敗して、ほとんど満足の行くようなレースができずにシーズンを過ごした。おまけにナンバー「1」まで失って、誰よりも悔しい思いをしてるはず。それに応えるように、ホンダはRC212Vにかなり手を加えてきた。
今季こそマシンを完璧に仕立て上げて、タイトル奪還を目指せ。

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2日間のベスト・タイムは1分32秒434。初日、2日目とも2番手と好調。
Photo © CRASHNET


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Photo © CRASHNET


バレンシアGPで優勝したペドロサも精力的にテストをこなしている。
今季はミシュランに足を引っ張られてかなりフラストレーションが溜まってたみたいだから、今オフは徹底的にマシンのセットアップをやってくるはず。
ストーナーに先越されちゃったからね。負けっぱなしじゃいられないよね。

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2日間のベスト・タイムは1分32秒718で4番手。今季こそ・・・・!
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タイヤは今年もミシュラン。それでも、真面目なペドロサは腐らずきっと頑張るはず。
ペドロサは頑張れる子。
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ホッパーが抜けて、今季はスズキの大黒柱になるバーミューレン。
シーズン終盤はかなり尻すぼみ気味になっちゃってたけどね、移籍してきたばかりのカピに簡単に負けるわけにもいかんでしょ。もっと気合入れて頑張れ。

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2日間のベスト・タイムは1分32秒979で5番手。カピを抑えて、まずは面目を保った。
Photo © Crescent Suzuki / Motorsport.com


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なかなか面白い面子だなぁ。みんなキャラ立ってるし。
Photo © CRASHNET


カワサキでホッパーとペアを組むのは、残留するウェスト。
今季は途中からスポットウェストの活躍もサプライズだったな。来季にも勢いを繋げていけ!

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2日間のベスト・タイムは1分33秒695。全体で12番手か。もちっと頑張れ。
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そしてオオトリは、連日トップ・タイムをマークして新チャンピオンの貫禄を見せつけたストーナー。
マシンは今季型のGP7で、新型のサスをテストしたそうだけど、この「セットアップだったらバレンシアGPでも勝ってたな」だって。もう、何も言うことはございません。
来季マシンは、今季以上にストーナーのライディング・スタイルにマッチした仕上がりになるはずだから、さらにスピードを増してくるのは確実。怪我で今テストをスキップしたロッシは、今ごろなにを思ってるだろう・・・・?

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2日連続トップ・タイムをマークして、ベスト・タイムは1分32秒095。
Photo © CRASHNET





最後はちょっと駆け足になっちゃったけど、「バレンシア合同テスト VIP試乗編」に続く
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by oretch | 2007-11-19 23:45 | MotoGP

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