2007年 09月 30日
【MotoGP】第15戦 日本GP レビュー(前編)

不安定な天候のせいで、最高峰クラスのタイトル決定の舞台としては相応しくないグダグダのレースになっちゃったけど、だからって今季のストーナーの活躍まで台無しになったわけじゃない。

混乱したレースの中で状況を冷静に見切ったストーナーが、最高峰クラスの新チャンピオンに輝いた。

おめでとう、ケーシー!


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混乱した状況の中でも目的を見失わずに着実にラップを刻んだストーナー。
長い長い24ラップを走り切り、ついにタイトルをキメた。
Photo © Ducati Motor Holding S.p.A.

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っしゃああああああああああああああ!!!
Photo © Col Panic / SUPERBIKEPLANET




A-STYLE GRAND PRIX OF JAPAN
@ Motegi ; 23 September 2007

関連記事 → 【MotoGP】第15戦 日本GP 結果

前戦ポルトガルGPでロッシがようやく今季4勝目をあげて、ストーナーのタイトル決定がまた1戦延びた。

とは言っても、もはやストーナーのタイトル獲得は時間の問題。
残りレースがつまらない消化試合になるかどうかはロッシ次第だ。
頼むよロッシ!

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「えっ!!オレ!?」
はい、あなた次第です。
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com



■ Qualify Review

ドゥカティと茂木は相性抜群。BSも茂木を知り尽くしている。幸い天候にも恵まれてコンディションも良い。こうなると当然、ドゥカ勢が日本GPを支配することが予想される。

が、予選は予想と逆の展開になった。

PPをゲットしたのは前戦に続いてペドロサ。ただ一人1分45秒台をマークして絶好調。ちなみにペドロサは金曜のフリープラクティスから全セッション制覇。ホンダのホーム・コースで、ここまでは満点のデキだ。決勝への期待が膨らむ。

ストーナーのタイトル決定阻止&残り全戦全勝を狙うロッシは、セッション序盤にコースアウトしたりして心配させたものの、最後はキッチリ帳尻を合わせて2番グリッドをゲット。こちらも前戦からの好調を維持している。

一方、圧倒的有利にあると思われたストーナーは、なんと全くタイムが出ない異常事態に。上位が1分46秒台にタイムを入れているのに、いつまでも1分48秒を切ることができず、一時は18番手にまで落ちてしまう。
セッション終盤にセッティングを変えて、なんとかタイムを47秒台に入れたものの、結局9番グリッドが精一杯。しかもブレーキのセッティングに不安を残したままだ。


日曜日は天候が崩れることが予想されている。波乱のレースになりそうだ・・・・

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ペドロサが唯一45秒台を叩きだしてPPをゲット。前戦での惜敗の雪辱に燃える。
Photo © Honda Motor Co.

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ロッシは多少もたつきながらも2番グリッドを確保。
もう一つも負けられないという気迫が伝わってくる。
Photo © Yamaha Factory Racing Team

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タイトルに王手をかけているストーナーは予選で思わぬ足踏み。
ストーナーの不調で、決勝レースの展開が全く読めなくなったよ。
Photo © Ducati Corse / Motorsport.com

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地元日本勢は、王子の12番グリッドが最上位 ('A`)
せっかくのこちらのゲストさんが駆けつけてくれたご 利 益もなし。
Photo © JiR / Motorsport.com



■ Race Review

決勝日のコンディションはオレッチ的には最悪のものになった。午前中に降った雨は決勝レース直前にやんだものの、コースは完全に濡れた状態。レース前にウェト・レースが宣言されて、オレッチが大嫌いな「フラッグ・トゥ・フラッグ・ルール」が適用されることになった。
もう誰が何と言おうと波乱必至の情況。どんなレースになるのか、期待と不安がごた混ぜの中、決勝レースがスタートした。

スタートで飛び出したのは、最高のスタート・ダッシュをキメたPPのペドロサ。そしてエリアス。ロッシもまずまずのスタートを切って、ペドロサ、エリアスに続く3番手で1コーナーに入っていく。

と、思ったらロッシのインをストーナーが刺した。どっから出てきたの?
ところがストーナーはアクセルを早く開けすぎて軽くスライド。直後のロッシが思わずアクセルを戻す。その隙にズラズラ抜かれてしまった。短いストレートを駆け抜けて、2コーナーにターンインする頃には7番手にまでダウンしてしまった。ロッシついてねー('A`)

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PPのペドロサがロケットスタート。2番グリッドのロッシもまずまずのスタート。
Photo © Col Panic / SUPERBIKEPLANET

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ホールショットはペドロサ。突然現われたストーナーがロッシの頭を抑えた。
Photo © motogp.com



どのライダーも、まだかなり濡れている路面に慎重なライディング。そのためレース序盤は目まぐるしく順位が入れ替わる。

まず、先頭に立ったのホールショットを奪ったペドロサ。路面状況をものともせずガンガン飛ばして、後続を引き離しにかかる。
そのペドロサを猛追して2周目にトップに立ったのはウェスト。最高峰クラスでは初めてのラップリードだ。でもウェストはジャンプ・スタートしていたため、このあとピット・スルー・ペナルティを喰らって後退する。残念。

脱落したウェストに変わって3周目に(実質)トップに立ったのはストーナー。もうタイトル目前で何も無理する必要が無いのに、難しいコンディションでも敢えてトップを奪う。モチベーションは全く緩んでない。

ストーナーは土曜日までセッティングが全くうまくいってなかったが、ウェット・コンディションでそのハンディも帳消しになった。TV解説のノリックが言う。
「全ての流れがストーナーにいっている。」
全くその通りです。

でも、ストーナーのタイトル決定を阻止したいロッシも、6、7番手あたりで虎視眈々と上位を狙っている。まだまだ、このレースがこの後どう展開するか誰にも分からない。

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ペドロサがストーナーばりのスタートダッシュで後続を引き離す。
でも濡れた路面はリスキー過ぎたのか、すぐにペースダウン。後続に飲み込まれた。
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA

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替わってトップに立ったウェスト。キャリア初のラップリーダーに。
でもジャンプスタートしちゃってたのでピットスルーペナルティ(泣) 江頭ガンバレ!
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA

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5周目にストーナーをパスしたメランドリが、その後中盤までレースをリードする。
Photo © Team Gresini / Motorsport.com

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ロッシも序盤は5、6番手をキープして順調な滑り出し。ストーナーの戴冠を阻止できるか?
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


4周目の終わりに、トップ走行中のウェストがペナルティのためピット・ロードへ。これでストーナーが見た目にもトップに立った。でも直後にメランドリにパスされ2位に後退。3位を走っていたド・プニエは、濡れた路面に足元を掬われてコースアウト。直後にいたペドロサが3位に浮上した。

ここら辺でようやく順位変動も一息。5周目終わりの順位は1位メランドリ、2位ストーナー、3秒離れて3位ペドロサが続き、ロッシも4位にまで上がってきた。

先頭のメランドリとストーナーの2台はテール・トゥ・ノーズ状態で、3位ペドロサをジリジリと引き離していく。ペドロサのペースが上がらないようだ。
ストーナーの戴冠を阻止したいロッシとしては、このままストーナーを逃がすわけにはいかんと激しくチャージ。そして90度コーナーで3位に浮上した。
前を行く2台とは約4秒のギャップ。ここからジリジリと追い上げる展開になる。


と、ここでTVの中継画面はピットインするヘイデンに切り替わった。
マ、マシントラブルか ∑(゚□゚;)!?

・・・・・いや、ドライ・タイヤを装着したスペア・マシンに乗り換えるつもりらしい。まだレースは始まったばかりなのに。序盤の出遅れを挽回するために、早めにマシンを変えて勝負に出るつもりなのかな?

そういえば、路面はもう、ところどころ乾き始めている。このまま周回を重ねていけば、やがてレコード・ラインは完全に乾くだろう。そうなると、全員マシン交換が必要になる。
ヘイデンに続いてギュントーリもマシンを交換した。

コースに戻ったヘイデンの後ろには誰もいない。
果たしてヘイデンのギャンブルは成功するのか?

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トップに立ったマルコメとストーナーがペースアップ。3位ペドロサ以下をジリジリと引き離しはじめた。
Photo © Bridgestone / Motorsport.com

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ここまで様子見だったロッシがペドロサをパス。逃げるマルコメとストーナーを追いかける。
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com

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原因不明のトラブルで序盤出遅れたヘイデンは、早めのマシン交換で追い上げを図る。
このギャンブルは吉と出るか? 凶と出るか?
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA



8周目、ロッシがファステスト・ラップをマーク。前を行く2台とのギャップを確実に詰めていく。

  _   ∩
( ゜∀゜)彡 ロッシ!ロッシ!
 ⊂彡

出た!ロッシ・コール!

役者はちょっと違うけど、なんだかポルトガルGPと似た展開になってきたぞ。やっぱし、こうして前を行くライバルにヒタヒタと迫っていく時のロッシが一番カッコイイね。
ロッシはあと数周もすれば完全に追いつくに違いない。ストーナーの戴冠は、またしても次戦に持ち越しかな。




―――でもその頃、先頭グループのはるか後方で別のレースが始まっていた。

9周目、先頭グループから約1分も後方を走っているはずのギュントーリがファステスト・ラップを叩き出した。タイムは1分56秒台。先頭グループのラップタイムより3秒も速い。どうやら路面は予想以上に速く乾き始めているらしい。この後さらに路面が乾くにつれて、ギャップは加速度的に削り取られていくはずだ。

早めにマシン交換したライダーが突如優位に立った。
大逆転が起こる可能性が出てきた。

序盤にトップグループから脱落したド・プニエのほか、カピロッシやバーミューレンなどの出遅れ組も続々とマシンを交換し始めている。

トップグループはまだ後方の動きを把握していないのか?
最初の気付いてピットに飛び込むのは誰だろう?

トップグループのマシン交換のタイミングが、この後の勝敗を分けることになりそうだ。

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マルコメが徐々にリードを広げはじめた。ストーナーも無理に追う様子は無い。
Photo © Team Gresini / Motorsport.com

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ストーナーのペースが上がらない。チャンスだ。
ファステストを叩き出しながら、4秒先をいくストーナーを追う。
Photo © Yamaha Factory Team

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早めにマシンを交換したギュントーリがロッシを上回るペースで追い上げ始めた。
マシン交換のタイミングの違いが、この後の劇的なレース展開を演出することに・・・・
Photo © Yamaha Factory Racing Team



そしてレースは12周目に突入した。


→ 【MotoGP】第15戦 日本GP レビュー(後編)に続く
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by oretch | 2007-09-30 02:54 | MotoGP

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