2008年 01月 22日
【MotoGP】フィアット・ヤマハ発表会 ロッシ・インタビュー編

トリノで開催されたフィアット・ヤマハの発表会。そこで、一問一答形式のロッシのインタビューも行われた。
なかなかツボを突いたいいインタビューだったので、いちいちツッコミ(?)を入れてみる。


b0039141_1292142.jpg

「税金問題以外なら、なんでも聞いてくれ」
Photo © Yamaha Factory Racing


インテリマーク : ロッシ インタビュー「自分もチームも勝利に飢えている」 (2008/01/20)

(以下、読みやすいように原文とは文章の体裁を変えてます)

2008年度のチーム発足式典を行ったフィアット・ヤマハは、同日に公式プレスによるバレンティーノ・ロッシへのインタビューを実施している。

Q:昨シーズンは残念な結果に終わった訳ですが、新しいシーズンが始まる前に完全にリラックスして過ごす時間や、気持ちをリフレッシュする時間はいくらか取れましたか。

ロッシ:ええ。2007年の悪い結果を自分の気持ちの中から取り除くための時間は必要でした。当然、昨シーズンの事については何度も思い返しましたからね。

でも冬季休暇中はリラックスして過ごしながら再充電を行ったので、もう去年の事を気にしながら過ごす事はありませんし、今は新しいシーズンが楽しみなだけです。

(インテリマークより抜粋引用、以下同じ)

もう気にしてないとは言っても、多少は引きずってんじゃないのかなぁ? 去年タイトルを逃した原因は、確かにマシンの信頼性の問題も大きかったけど、自身の転倒も多かったわけだし。

いつまでも若いと思っていたロッシも今年で29歳。そろそろ、テクニックや体力の衰えも意識し出す頃だろうしなぁ。

b0039141_1302770.jpg

ヘイデン26歳、マルコメ25歳、ストーナーとペドロサ、ロレンツォは22歳。
いつのまにかライバルはみんな年下ばっかり。
Photo © Yamaha Factory Racing





Q:今シーズンはタイヤにブリヂストンという大きな変更を選択されましたが、新しいタイヤを履いた時の第一印象と、その時点までの彼らの開発状況について聞かせてください。

ロッシ:初めてテストした時には、新しいタイヤの性能レベルを見る事と、バイクをそれに合わせるよう調整することが目的でしたが、その最初の時からいきなり自分の決断については満足させられましたよ。これからブリヂストンと一緒に作業を進めていく事がとても楽しみになりましたし、タイヤについての理解を早く深めていきたいと思いました。

「ストーナーに負けたんじゃない。ブリヂストンに負けたんだ」とまでは言わなかったけど、でもそういう思いは強かったはず。
だからBSを初めて履いて走って、その感触を確かめたときには「やっぱり!」って思ったのかも。

それともプラシーボ効果?


b0039141_1383781.jpg

たとえプラシーボ効果でも、結果が出ればそれでいいけどね。
Photo © Yamaha Factory Racing


Q:2008年仕様プロトタイプのM1はもう何度か経験されたと思います。それについては現在までに満足が得られていますか。

ロッシ:前回のヘレスでは最新仕様のマシンで走りました。これには新しい電子制御システムのマッピングも含まれていましたが、第一印象としてはかなりの好印象でした。もちろん、まだこの先の道のりは長いですけどね。

ヤマハには走った感想などの情報を提供する事ができましたから、彼らは冬季中にそのデータや他のヤマハライダーのデータを使用して、さらに開発を先に進めてくれていると思います。

今年最初の1月のテストでは最新のバイクのみで作業を進めるつもりですから、今からそれが楽しみですね。

Q:カタールの開幕レースまでに、主にどんな部分の改善作業に集中する必要があると思いますか。それについて何か特定の分野がありますか。

ロッシ:ブリヂストン・タイヤへの理解を深めるために可能な限りの多くの時間を費やす必要があります。それにバイクの性能がブリヂストン・タイヤと一緒になって性能を最大限に引き出す事ができているかどうか、その検証を重ねていく事になると思います。

また、新しいエンジンの開発にも多くの時間がかかりますし、トップスピードの分野でさらに上の立場を確保できるのかどうかについて調査していく必要があります。

幸いな事に、開幕レースまでにまだテストが4回ありますから、最高の状態で新しいシーズンを迎えられる自信はありますよ。意欲はものすごく高いし、全員が100%の状態で仕事に取り組んでいますからね。

去年終盤、同じミシュランを履くホンダが調子を上げてきたのに対して、ヤマハは最後まで足回りの問題を抱えたままだった。そんな状況で今季BSに変えたのは大きなギャンブル。
BSじゃないと勝てない、と判断したための苦渋の決断だったろうけど、それだけに、BSとマシンのマッチングはロッシにとって一番気になるところだろうな。

最高速もどうにかしないといかんね。去年、ヤマハはどのサーキットでも最高速は他メーカーより遅かった。ヒドイところではドゥカティより10km/h以上遅かったからね。あれじゃあ勝負にならない。
新型YZR-M1は、カウリングの細かい部分の処理が従来より洗練されたように思えるけど、やっぱりエアロダイナミクスについては見直しをしたんだろう。その結果が出るといいけどね。


b0039141_1385864.jpg

ドゥカだってBSのおかげだけで勝てたんじゃない。
ドゥカはBSタイヤに関する膨大なデータを蓄積してある。短期間でどこまで迫れるか?
Photo © Yamaha Factory Racing


b0039141_1392939.jpg

洗練された印象の外観。やっぱり空力性能を改善して最高速を上げるためだろうな。
Photo © Yamaha Factory Racing


それともう一つ、ヒジョーに重要な改善点がある。マシンの信頼性だ。

いやー、一昨年、昨年とヒドかった。次々マシントラブル起こしまくって、マシンの信頼性がロッシの足を引っ張ったのは誰が見ても明らかだもの。近年ではあり得ないぐらいトラブル連発しまくったものね。
2004年にロッシが移籍してきてタイトル獲った時は、まわりの「さすがロッシ。遅いヤマハでもタイトル獲った」という評価に対抗するように「マシンが良かったから」って自画自賛してただけに、なんともみっともない話だ。

いくらロッシでも、この部分は手が出せない。
頼みますよ、ヤマハさん。


b0039141_143963.jpg

ここ2年、マシン・トラブルに足を引っ張られているロッシ。
信頼性の無いマシンじゃ、タイトルを取り戻せっこありませんぜ、ヤマハさん。
Photo © motogp.com / DORNA


Q:カタールの夜間レースは楽しみですか。また、安全委員会のメンバーとしては、今回の夜間イベントの準備状況に満足できているのでしょうか。

ロッシ:正直に言ってしまえば、その夜間イベントについてはものすごく楽しみですよ。新しいシーズンを楽しくスタートするいい方法だと思っています。ファンの方々にとっても面白いでしょうし、ライダーたちにとっては以前と異なる経験ですしね。

すごく奇妙な感じがするのは確かですが、まあ、すごく楽しいものになるとは思いますね。

去年は開幕戦のカタールでストーナーにチギられて、そこから悪夢のようなシーズンが始まった。

きっとロッシのことだ。初開催のナイトレースとなれば、闇夜に乗じてストーナーをやっつける秘策を何か考えてるに違いない。


b0039141_146881.jpg

屈託の無い表情の裏に潜む悪魔の顔。それがロッシだ! <褒めてます
Photo © Yamaha Factory Racing


Q:今シーズンの目標を聞かせて下さい。

ロッシ:自分の目標は勝つことです。他のシーズンの時と何も変わりません。

これで2年間も年間勝利を逃した事になりますが、これは自分のグランプリ経歴の中での最長記録です。今年は勝ち取りたいと考えています。

そうだよなぁ、ロッシってこれまで2年連続でタイトルを逃したことなかったんだよな。

まだまだ実力的にはロッシがナンバーワンだと思うから、マシン(とタイヤ)さえ決れば、タイトル奪還の可能性は高いんだけど・・・

ただ、一つ嫌~なデータがある。過去、元王者が2年の間隔を空けてタイトルを奪還した例って、1975年のアゴしかいないんだよね。アゴたった一人。
多くのチャンピオン達は最後にタイトルを獲ってから2年以内に引退しちゃってるんだけど、3年以上続けていたデュークやシーン、ロバーツ、ガードナーらはみんな揃って、結局をタイトルを奪還することができずに終わった。

ま、アゴにはできたんだから、ロッシだって不可能じゃないけどね。アゴもロッシと同じヤマハでタイトル奪還に成功したっていうのは、良い符合と考えよう。


b0039141_1483577.jpg

アゴの記録をことごとく塗り替えて、名実共に史上最高のライダーになってもらいたい。
Photo © Yamaha Factory Racing


Q:今年もストーナーが最大のライバルになるとお考えですか。他のライダーがいるとすれば、誰が今年は強敵だと思いますか。

ロッシ:疑う余地もなく、ストーナーが強敵になると予想していますし、彼は去年よりもさらに強くなるかもしれません。彼を負かすには本当にものすごいバトルを演じる必要があると思っていますし、今年は彼と同じタイヤですので、何度も彼とすごいバトルができるのを楽しみにしています。

もちろんペドロサも再び上がってくるでしょうね。それに今年はものすごく大勢のライダーがバイクやチームを変更しましたから、それにもすごく興味がありますし、メランドリ、ホプキンス、カピロッシ、バーミューレン、その他のライダーたちも含めてシーズンの開幕当初から高いレベルで戦ってくる事を期待しています。白熱したシーズンになると思いますね。

「今年は彼と同じタイヤですので」ってところに、やっぱり、去年はタイヤで負けたんだ、実力で負けたんじゃない、っていう自負心が垣間見える。

ところで、誰か忘れてないか?


b0039141_2331116.jpg

・・・・・オレのことも無視しないでくれよ orz
Photo © REUTERS


Q:新しいチームメイトのホルヘ・ロレンソについてはどう思いますか。

ロッシ:彼は素晴らしい250ccライダーですし、間違いなくとても優秀なMotoGPライダーになる筈です。

すでに数回のテストだけで、彼はものすごいレベルの進歩を見せつけていますし、彼が速いのは疑いようもありません。将来的にはいいライバルになると思っています。

社交辞令だけで済めばいいんだけどねぇ・・・・


b0039141_1514161.jpg

「ロッシ、もしチームメイトと何か問題が起こったらオレに相談してくるといい。
オレなら、いいアドバイスができると思う。連絡、待ってるぞ。」
Photo © xpb.cc / Motorsport.com


Q:今シーズンは少しだけタイヤのレギュレーションに変更が加えられましたが、今回の内容だけで十分に満足ですか。それとも、制限の類が完全に取り払われるのを見たいですか。

ロッシ:タイヤ・レギュレーションにはあんまり興味がありません。もう状況には慣れましたしね。少し変更が加えられたのはいい事だとは思いますが、それほど大きな違いを生むとも考えていません。

タイヤについては新しい挑戦を開始しましたし、規約上の制限の事を考えたりはしていません。ブリヂストンとの新しい関係をいかに育てていくかの方にしか興味はありません。

去年あれだけグチグチと文句垂れてたくせに自分もBSに変わったからって見事な掌返し!
さすがロッシ!


b0039141_1523488.jpg

「あ? 去年、オレ何か言ったっけー? 聞き間違いじゃないのー?」
Photo © CRASHNET / Yahoo!ITALIA


Q:最後に質問します。2年間連続してチャンピオンの座を逃した事で、あなたとチームの戦いへの決意は以前よりも強くなりましたか。

ロッシ:自分たちの目の前には新しくて難しい挑戦が待ちかまえています。過去の2年間を経ての勝利だけでなく、新しいタイヤについてもそうです。

すの全てが刺激的ですし、自分のモチベーションは以前よりもすごく高まっています。これはチームにとっても同じ事ですよ。まわりのメンバー全員が自分と同様に勝利に飢えていますからね。

  _   ∩
( ゜∀゜)彡 ロッシ!ロッシ!
 ⊂彡



b0039141_1533227.jpg

今年はきっとこの「46」がタイトルを奪還するからね。見逃すなよ!
Photo © Yamaha Factory Racing

[PR]
by oretch | 2008-01-22 01:27 | MotoGP

<< 大人が選ぶ泣ける洋画ベスト30 【MotoGP】フィアット・ヤ... >>