2008年 04月 08日
【MotoGP】2008年 Rd.2 スペインGP レビュー

今年のスペインGPは、若き2人の天才スパニッシュと帝王ロッシによる、実に見応えのあるいいレースだった。

ごっつぁんでーす。



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勝ったのは、母国GPでの初優勝を狙うスペインの至宝ペドロサか?
Photo © motogp.it


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開幕戦で衝撃のデビューを飾り、最高峰クラス初優勝を狙うロレンツォか?
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


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それとも、王者奪回に燃える逆襲の帝王ロッシか?
Photo © Yamaha Factory Racing



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果たして結果はどうだったのか?
全てはアンダルシアのお天道様が知っている・・・・
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT




■ MotoGP Race Review

舞台は中東から戻って、本場ヨーロッパでの開幕戦となるスペインGPは、例年通り大挙して押し寄せたスペインの熱狂的なファン達を大満足させるレースになった。

まず予選では、スペイン期待の大型ルーキー、ロレンツォが、史上初の快挙となるデビューから2戦連続のPPを獲得。さらに、スペインの誇る至宝ペドロサが2番時計を叩き出して、地元のヒーローが1-2グリッドを確保。これでスペインの大観衆が盛り上がらないわけがないよな。

フロントロー最後の席は2戦エドワーズ。2列目4番グリッドにヘイデン。そして5番には帝王ロッシ。依然としてBSタイヤをまだ自分のものにできていないようだけど、ここヘレスでは昨季を含めて過去5勝しているだけに、決勝レースには自身がありそうだ。

一方、前戦カタールGPで2年連続開幕戦優勝を達成した王者ストーナーは、フロントのセッティングがうまくないようで、3列目7番グリッドに沈んだ。

活きのいい若手が前に並び、帝王と王者が後方から追いかけるカタチになった。決勝に向けて、なかなか面白いグリッドになったな。


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2人のチャンピオンと地元スペイン期待の星が出席した記者会見。
・・・・・次はヘイデンも入れてあげて(泣)
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT


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開幕戦に続いてデビュー2戦連続PPゲット。史上初の快挙!
Photo © Yamaha Factory Racing


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「見たかこの野郎 m9(^Д^)」
Photo © Yamaha Factory Racing



明けて決勝。今年もアンダルシアは快晴だ。「黙ってろ!」で人気のカルロス国王による表敬を受けたあと、いよいよMotoGPクラス決勝レースがスタートした。

レースは、またもペドロサの目の覚めるような鮮やかなロケット・スタートで幕を開けた。やっぱり小柄で体重が軽いのが有利に働いてるんだろうか?
ペドロサに続いて、ロレンツォ、ヘイデンも好スタート。ロッシは1コーナー進入でちょっと慎重になったのか6番手あたりに後退。替わって、スタートの得意なストーナーが早くも4番手にまで浮上してきた。


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決勝レースは、目の覚めるようなペドロサのロケット・スタートで始まった。
Photo © Motogp.com


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ホールショットはペドロサ。ヘイデン、ロレンツォ、ロッシ、ストーナーらが続く。
Photo © GPUpdate.net



レース序盤は、トップを逃げるペドロサを、ロレンツォ、ヘイデン、ストーナー、ロッシが追う展開になった。ペドロサは後続を引き離そうと、1周目から超ハイペースでグイグイ逃げる。1周辺り、後続よりコンマ3~4秒も早いペースだ。ロレンツォ、ヘイデン、ロッシ、ストーナーが、互いに牽制試合ながら、前を行くペドロサを必死で追走する。

そして、ペドロサが遂にコースレコードとなる驚異的なタイムをマークした3周目、このレースで最初の衝撃が走った。

ペドロサ、ロレンツォの続いて、ヘイデン、ロッシ、ストーナーの順でバックストレートに現われたトップグループ。ヘイデンのスリップに入っていたロッシが、ストレート・エンドでヘイデンのイン側にマシンを捻じ込む。と、さらにそのイン側に、ロッシの影に隠れていたストーナーが突っ込んできた!
が、ストーナーは明らかにオーバースピード!
減速し切れずにグラベルに飛び出してしまった ガ━━∑(゚ロ゚; )━━ン!!!

これでストーナーは最下位に後退。王者らしからぬミスで、優勝争いから早くも脱落してしまった。


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レース序盤は、ハイペースで飛ばすペドロサを、後続が揉み合いながら追う展開に。
ペドロサはコースレコードをマークしながらグングン逃げる。
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スタートでちょい出遅れたロッシが、ジリジリと前を出て行く。
ストーナーもロッシをピタリとマークし、レース後半の2人のバトルを期待させる。ところが・・・
Photo © Repsol Media


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ストーナーがまさかのコースアウト ∑(゚Д゚; )!!!!!
レース序盤にして早くも優勝争いから脱落。ヘレスはストーナーにとって鬼門だね。
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT


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脱落したストーナーを尻目に、ロッシが遂に2位にまで浮上。
さぁ、前をいくペドロサを追いかけるぜ!
Photo © motogp.ti



レースはその後、スペインの大観衆の声援を背に受けてハイペースで逃げまくるペドロサを、ロッシ、ロレンツォ、ヘイデンの3人が追走する展開に。
今日のペドロサはまさにパーフェクト・ライディング。まったくペースが落ちる気配が無く、後続の3人は縁石一杯まで使ったギリギリのライディングで必死に追いすがる。

う~ん、実に緊張感のある戦いだ。やっぱりレースはこうでないとね!

でも、ストーナーが脱落した3周目の終わりに約1秒だったペドロサとロッシのギャップは、その後、5周目に1.612秒、7周目に2.074秒、9周目に2.654秒と着実に開いていき、12周目には遂に、セーフティ・マージンと言われる3秒を超えてしまった。
勝負アリ。レースが折り返しにかかる前に、もはやペドロサの独走は確定した。これでレース後半の興味の焦点は、ロッシ、ロレンツォ、ヘイデンの2位争いに絞られた。


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縁石を一杯に使ったギリギリのライディングで追いかけるロッシ。
だけどギャップは縮まる気配がない。ペドロサはえ~!
Photo © Repsol Media


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必死にペドロサを追いかける帝王ロッシに、新人ロレンツォもこれまた必死に喰らいついていく。
Photo © CRASHNET / Yahoo!IEUROSPORT


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今日のペドロサは速かった。いや、速すぎた。
そしてレースが折り返しを迎える頃には、遂にギャップは3秒以上に。勝負あった。
Photo © Honda Racing / Motorsport.com


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先頭から遥か後方では、ストーナーが怒涛の追い上げ中。
どこまで挽回してくるか?
Photo © CRASHNET / Yahoo!IEUROSPORT



セカンドグループの先頭を走る2位ロッシと4位へイデンのギャップは、一時1.7秒近くまで離れたものの、レース終盤に入ると再び1秒前後にまで接近。3台は0.3~0.4秒の等間隔を保ったまま1周、また1周と消化していく。ワンミスが命取りになりそうな緊迫した2位争いを、コースを取り囲むように設置された観客席の大観衆が盛り上げる。

2位争いに決着が着いたのは22周目だった。1コーナーの進入で、唐突にヘイデンがバランスを崩した。
すわ転倒かっ ∑(゚ロ゚; )!! と一瞬緊張が走ったものの、ヘイデンはなんと、路面についた膝と肘で体勢を立て直してしまった。ヘイデンスゲ━━(゜∀゜) ━━ッ!!!

でも、残り周回数は僅か5周。ここまで頑張ったヘイデンも遂にセカンドグループから脱落。そして3位ロレンツォも、残り5周を切ったあたりで若干ペースダウン。無理して勝負するよりも、3位表彰台狙いに切り替えたようだ。


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レースの焦点は2位争いに。
つかず離れず、等間隔を維持しながらラップを消化していく。
Photo © CRASHNET / Yahoo!IEUROSPORT


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先頭ペドロサはチェッカーに向けて余裕のクルージング。
栄光の瞬間に向けて、地元の大観衆とともに既にカウントダウン中。
Photo © CRASHNET / Yahoo!IEUROSPORT


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ロレンツォは表彰台狙いに切り替えてペースダウン。2位争いも決着が着いた。
ところがこの後、最終ラップに驚くべき事態が待っていた・・・・・!
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com



そして最終ラップ。上位陣の順位がほぼ確定し、いよいよトップのペドロサが勝利に向けて最後の周回に入った直後、このレース最後にして最大の衝撃(笑撃?)が走った。

1コーナーに進入するロッシとロレンツォが、スローダウンしているのだ!!

ええぇっ Σ(゚Д゚;ノ)ノ!!!

ここまできてそれはないだろおぉ!?



―――と、思わずオレッチも大声出して絶叫してしまったけど、なぜか2コーナーを過ぎたところで、ロッシもロレンツォも再び元のペースを取り戻した。
ん? どういうこと (゜ロ゜;)?

リプレイ映像を見てみると、スタート&フィニッシュ・ラインを通過するところで、ロッシがペースを落としてチームのピットボックスに向かって手を振ってるぞ・・・・・

こ、これはっ・・・!






;`;:゙;` (;゚;ж;゚; )ブッ!!

周回数間違えかwww


あっぶね~なぁ~。もうちょっとで、同郷の”アノ人”みたいなことになるとこだったじゃないか・・・・(そういえば、場所も同じヘレスだったな)


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ライダーにすれば1周でも早くレース終わってくれ、って心境なんだろうけどね。
でも、もうちょっとでせっかくいいレースしてたのが台無しになるところだったぜ。気をつけろw
Photo © Bridgestone / Motorsport.com



結局、このロッシの勘違いはレースに影響なく、上位陣はそのままの順位でフィニッシュした。
ペドロサは母国スペインGP初優勝。冬季テストの手首の痛みが若干残る中で見事な独走優勝を決めて、ポイントテーブルでもトップに浮上した。

2位には今季初表彰台となったロッシ。得意のヘレスで優勝を逃したのは、シーズン全体を考えるとちょっと痛いところだけど、BSタイヤでの初の表彰台ということで、本人は結構満足しているようだ。ロッシにとっては、記念すべき100回目の表彰台でもある。スゲェな。
そして3位にロレンツォ。デビューから2戦連続の表彰台をゲット、カタールでの好走がフロックじゃないことを証明した。やっぱり今季はコイツが台風の目になりそうだな。


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最後はペースダウンして、余裕を持ってファースト・チェッカー。
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


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熱狂する地元大観衆の歓声に応えるダニ。まさに英雄!
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


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いつもは物静かなダニも、さすがに母国GP優勝でハイテンションなのかな?
ヘレス名物のアノおっさんと一緒に勝利を祝う爆竹に点火(笑
Photo © Repsol Media


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レースには敗れたものの、納得の走りができたらしいロッシも上機嫌。
Photo © Yamaha Factory Racing



以下、ヘイデン、カピ、トスランド、ホプキンス、ドビと続いて、9位に我らが中野王子。一桁フィニッシュは2006年最終戦以来。復調の兆しがようやく見えてきたかな?

序盤にコースアウトして優勝争いから脱落したストーナーは、その後、怒涛の追い上げを見せて11位にまで浮上してきた。さすがチャンピオンと言ったところだけど、終盤に同じところでまたもコースアウト(中野を抜こうとして接触)していた。

ヘレスが苦手とは言え、チャンピオンらしからぬ失態の連続。おまけに、ストーナー以外のドゥカ陣営で最下位争いしているような状況を考えると、なんとな~く嫌な気配がする。


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レース終盤、同じ場所でまたもコースアウトしたストーナー。
最下位にまで落ちて、結局追い上げも11位が限界。何があった?
Photo © Bridgestone / Motorsport.com


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最後までエイキサイティングなバトルをしてたのは5位グループ。
最後の最後でカピが先頭に立ち、ドビは一瞬にして最後尾に。
Photo © motogp.it


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今季はこの3人に、王者のストーナーを加えた4人が主役のシーズンになりそうだな。
Photo © CRASHNET / Yahoo!IEUROSPORT



次戦は、昨年、ロッシ、ペドロサ、ストーナーが好バトルを見せてくれたポルトガルGP。
スペインGPの様子からすると、またまた面白いレースになりそうだな。



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(・・・・・ま、見てろよ・・・)
Photo © Associated Press / Yahoo!IEUROSPORT

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by oretch | 2008-04-08 01:07 | MotoGP

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