2008年 05月 02日
【MotoGP】2008年 Rd.3ポルトガルGP レビュー

また字数制限超えちゃったんでレビューは別掲。
ちなみに、戦前のオレッチの予想オッズは以下の通りだった。


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前戦スペインGPで最高峰クラスでは初の母国GP優勝を達成して勢いにのるペドロサ
予想オッズ 3:1
Photo © Fernando Rei / Motorsport.com


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開幕戦でのデビューから2戦連続PP&表彰台のロレンツォ
予想オッズ 5:1
Photo © Yamaha Factory Racing


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開幕戦で勝ったものの、スペインで失速したストーナー
予想オッズ 6:1
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


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そして、昨年のポルトガルGPウィナーであり、
開幕2戦でBSの"ウォームアップ"を終えた帝王ロッシ
予想オッズ 2:1
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


果たして結果やいかに?




 
 
■ Qualify Review

ポルトガルGPは、今季最大の注目株であるロレンツォの”オレ様ショー(Show)”と化した。

予選でPPをゲットしたのはロレンツォ。デビューレース(開幕戦)から3戦連続PPは、もちろん史上初の快挙の達成だ。
2番グリッドはペドロサ。3番グリッドはロッシ。犬猿の仲のライバルと、同じチームの目の上のタンコブを従えてトップ・グリッドをゲットしたロレンツォ。ただでさえツンと高い形のいい鼻が、最近さらに高くなったように感じるのはオレッチだけか? (チャッパチャップスの棒より高いよね、最近)

2列目はヘイデンを先頭に、テック3のエドワーズとトスランドが並ぶ。この3人は開幕からオレッチの予想以上のパフォーマンスを続けている。そろそろこの3人の中から誰かが表彰台に立ちそうな気配。

一方、開幕戦とは打って変わって前戦で絶不調だった王者ストーナーは3列目最後の9番グリッドと相変わらず低調なまま。決勝でもあまり期待できそうにない。

決勝はフロントロー3人による優勝争いに、2列目の誰かが絡む展開と予想する。


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PPはロレンツォ。デビュー以来3戦連続の快挙。誰か止めて!
Photo © Yamaha Factory Racing


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2番グリッドはペドロサ。ただいま絶好調。2連勝狙ってけ。
Photo © Motogp.it


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フロントロー最後の席を確保したロッシ。最近予選も速くなったな。
それそろタイヤを自分のものに出来てもいい頃。
Photo © Yamaha Factory Racing


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笑顔で握手を交わすチームメイトの2人。ま、まだ今のうちは、ね。
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT



■ Final Review

そして決勝レースは、雨がパラつく不順な天候のもとでスタートした。
雨の影響を考えて各車慎重な滑り出しとなったオープニングラップは、激しくポジションを入れ替える慌しいものになった。

まずスタートで飛び出したのは毎度お馴染み”ロケット”ダニ。両脇のロッシ、ロレンツォもまずまずのスタートを切った。
1コーナーに真っ先に飛び込んだのはペドロサ。3戦連続のホールショット。ロッシ、ロレンツォがそれに続き、イン側からはドビツィオーゾがスルスルと前に出てくる。

3コーナーでロッシがペドロサのインを突いた。が、少々オーバースピード気味で、ペドロサと一緒にアウト側にラインが膨らむ。立ち上がり加速が一瞬鈍った隙に、ロレンツォがペドロサを抜いて2位に浮上。さらにロレンツォは勢いをつけて5コーナーでロッシも抜いてトップに立った。

1周を終えて先頭グループがホームストレートに帰ってきた。トップはロレンツォ、2位ロッシ、3位ドビツィオーゾ、4位ペドロサ。この4台がテール・トゥ・ノーズ状態でコントロールラインを通過する。
少し離れて5位ホッパー、6位エドワーズ、そして7位へイデンと続く。

王者ストーナーはさらに後方、先頭から2秒強遅れて9番手を走っている。前戦に続いて、今回も序盤から苦しい状態らしい。


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雨粒がパラつく中、決勝レースがスタート。
いつものようにペドロサが勢い良く飛び出した。やっぱ身体が軽いからか?
Photo © Fernando Rei / Motorsport.com


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ホールショットは開幕から3戦連続ペドロサ。ロッシ、ロレンツォ、ドビが続く。
ストーナーは途中まで勢い良かったけど、途中で中団に飲み込まれた。
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT


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オープニングラップで激しくポジションを入換えたトップ4台。
結局、ロレンツォ、ロッシ、ドビ、ペドロサの順でホームストレートに帰ってきた。
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com



先頭グループはテール・トゥ・ノーズのまま2周目に突入した。ホームストレートを駆け抜けた4台は、団子状態のまま1コーナーに突進する。

ここでロッシがロレンツォのインを刺して再び先頭に立った。

レース序盤の温度がまだ低い状態ではBSタイヤは苦しいはず。なのにロッシが攻めのライディングをするのは、たぶん、まだパラついてる雨を意識してのことなんだろう。

  _   ∩
( ゜∀゜)彡 ロッシ!ロッシ!
 ⊂彡

出た!ロッシ・コール!!

先頭に立ったロッシを、ロレンツォ、ペドロサ、ドビが追う。


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2周目の1コーナーに団子状態で突進するトップグループ。
すげぇ迫力! これぞMotoGP!!
Photo © Yamaha Factory Racing


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ブレーキング競争に勝ったロッシがロレンツォを抑えてトップに立った!
ペドロサもドビを抜いて3位に。
Photo © Motogp.it


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スタート直後の冷えた状態ではMIの方が優位と言われている。
それでも、攻めの走りのロッシがトップに立った。
Photo © Fernando Rei / Motorsport.com


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去年、ここで勝って以来勝利から遠ざかっているロッシ。
久々に気持ち良く勝って、BS初勝利といこうぜ!
Photo © Bridgestone / Motorsport.com



オープニングラップの雰囲気からして、このまま4台の壮絶な大バトルになると思われたけど、期待に反してレース前半は実に静かな攻防になった。時折ロレンツォがロッシをプッシュし、ペドロサがロレンツォとの間合いを計るような仕草を見せるものの、順位を入れ替えることなく、4位ドビまで団子状態のままラップを消化していく。

先頭ロッシから4位ドビまでのギャップは、各ラップ終了時点で、

 3周目 0.645秒
 4周目 0.700秒
 5周目 0.660秒
 6周目 0.605秒
 7周目 0.607秒
 8周目 0.502秒
 9周目 0.781秒

と、タイトなままの状態が続く。

ロレンツォのPPタイムが35秒台だったのに対して、先頭ロッシのラップペースは38秒台前半。明らかにロッシのペースが遅いのに順位に変化が無いのは、ロレンツォもペドロサも、まだところどころ濡れている路面を気にして、無理して抜く気がないことが原因らしい。
ドビも、虎視眈々とチャンスを伺いながら静かに前の3台を追走する。

後方では、5位ホプキンス、6位エドワーズ、7位へイデンも、着かず離れず、少し離れた位置からトップグループを追走し、さらに後方では、ストーナーを先頭にバーミューレン、トスランド、カピロッシ、プニエ、中野の大集団が熾烈なバトルを演じている。


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少し離れた位置から追走していたホプキンスも徐々に後退。
優勝争いはトップ4台に絞られた。
Photo © Fernando Rei / Motorsport.com


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ラップを重ねても1位ロッシから4位ドビまでは1秒以内の僅差のまま。
ロッシのペースが上がらない。どうした?
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


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路面がまだところどころ濡れているので、誰も仕掛けようとしない。
勝負はレース後半までもつれ込むのか?
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


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一方、王者ストーナーは遥か後方で8位争い。
外れた車載カメラが走行を邪魔するという信じられないトラブルに見舞われていた。バッドラック!
Photo © Bridgestone Corp. / Motorsport.com



団子状態のままラップを重ねる先頭グループ。このまま勝負はレース終盤まで持ち込まれるのかかと思われたが、レースが中盤に差し掛かり、路面もほぼ乾いた状態となってところで、ようやく動きが現われた。

11周目、ホームストレートでロレンツォのスリップに入ったペドロサが1コーナーで仕掛け、ロレンツォをパス。2位に浮上して先頭のロッシをプッシュする。
でもちょっと慎重すぎたのか、ロッシを攻めあぐねているうちに今度は後方からロレンツォにプレッシャーをかけられる。そして13周目の1コーナーでロレンツォに逆転され再び3位に後退する。

ペドロサに替わって2位に浮上したロレンツォは、そのままの勢いでロッシをプッシュする。そしてシケインの入り口でロッシのインを鋭く刺して、このレースで初めてトップに立った。8コーナーからシケインにかけての切り返しを巧く利用した、ロッシのお株を奪う見事なオーバーテイク。
ロレンツォやるじゃん!!

トップに立ったロレンツォはここからペースアップ。タイムを37秒台に入れて、後続を引き離しに掛かる。2位に後退したロッシはロレンツォのペースについていけず、ジリジリとギャップが広がっていく。
ロッシのペースが上がらないのを見て取ったペドロサが、ロッシを再び猛プッシュ。15周目の8コーナーで並びかけると、続く9コーナーでロッシの前に出ることに成功。先頭を逃げるロレンツォの追撃を開始する。


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11周目、ペドロサがロレンツォを抜いて2位に浮上。
ついにトップグループが動いた!
Photo © Bridgestone Corp. / Motorsport.com


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慎重にロッシを抜くタイミングを計るペドロサをロレンツォが抜き返す。
Photo © Yamaha Factory Racing


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13周目のシケインでロレンツォがアタック。ロッシのインに飛び込んだ!
Photo © Yamaha Factory Racing


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インにロレンツォ、アウトにロッシ。アタック成功。
ロッシのお株を奪う、切り返しを利用した鮮やかなオーバーテイク。小僧、やるじゃん!
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT


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トップに立ったロレンツォはすかさずペースアップして逃げを打つ。
それに慌てたペドロサもロッシを抜いてロレンツォを追撃する。
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com



でも、この日はポール・シッターのロレンツォに敵はいなかった。ペドロサもタイムを37秒台にあげて追撃するものの、ファステストラップを叩き出しながらラップ毎にコンマ2秒ずつペドロサを引き離していき、レース終盤には十分なギャップを築くことに成功する。

一方、3位にまで後退したロッシは、今度は4位ドビツィオーゾからのプッシュを受けていた。メランドリに続いて今またかつての舎弟からプッシュを受けるロッシ。非常に苦しい状況。
ところが16周目、ブレーキングで突っ込みすぎたドビが痛恨のスリップ・ダウン。これで命拾いしたロッシは、3位表彰台狙いの走りに切り替えて、その後淡々とラップを刻むことに。


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ファステストラップをマークする猛プッシュで逃げ切りに成功したロレンツォ。
初優勝に向けてラストスパート。
Photo © Fernando Rei / Motorsport.com


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ロレンツォ追撃には失敗したものの、ロッシを振り切って2位を確保したペドロサ。
ロッシ・・・・・(涙)
Photo © Honda Racing / Motorsport.com



結局、レース終盤は上位に変動は無く、最後まで37秒台のペースで走りきったロレンツォが、デビュー僅か3戦目にして最高峰クラス初優勝を達成。PPとファステストラップもマークし、歴代2位の記録となるデビュー3戦目でのハットトリックも同時に達成した。

2位にはペドロサ、3位にはロッシが入り、前戦スペインGPと同じ顔ぶれが表彰台に並んだ。

4位には終始単独走行になったエドワーズ、5位にはカワサキ移籍後ベスト・フィニッシュになるホプキンスが入った。
一時4位を走っていたヘイデンは17周目にスリップダウン・リタイア。エストリルとはやっぱり相性が悪いらしい。

激しいバトルを繰りひろげていた6位争いは、王者の意地を見せたストーナーが先頭でチェッカーを受け、7位トスランド、8位バーミューレン、9位カピロッシ、10位中野の順で決着がついた。

チャンピオンシップではロレンツォとペドロサの2人が同点で並び、規定(最近優勝した方が上位)によりロレンツォが初のポイント・リーダーに立った。
ロッシ、ストーナーはそれぞれランキング3位、4位をキープしたものの、2人の若きスパニッシュ・ライダーとのギャップは拡大してしまった。

表彰台では、遂に真ん中に立ったロレンツォが得意のジャンプ・パフォーマンス。


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鮮やかな逃げ切りをキメたロレンツォが最高峰クラス初優勝!
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT


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PP、優勝、そしてファステストもマークしてハットトリックを達成。
デビュー僅か3戦目にして見事な完全勝利! こいつスゲェ。
Photo © Fernando Rei / Motorsport.com


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若い2人に完全に置いていかれた帝王ロッシ。
またしも勝利を逃がして、連敗記録は「7」戦にまで伸びてしまった・・・
Photo © Yamaha Factory Racing


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前戦スペインGPと同じ顔ぶれが揃った表彰台。でも前回とは並び順が違う。
いま一番勢いがあるのは、間違いなくロレンツォだ。
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT


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ろっしふみよ、そんなハシャいでる場合か・・・・・?
Photo © Yamaha Factory Racing



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ストーナーはバッドラックを挽回すべく追い上げたけど6位が限界。
まだ3戦目だし、開幕戦は優勝したのに、なんだか雲行きが怪しい感じ・・・・・・
Photo © DPPI / www.Moto-Live.com


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レース序盤はまずまずの位置につけていた元王者ヘイデンだけど、
無理していたのか、スリップダウンしてリタイア。今年もハードラックな年になりそう?
Photo © Repsol Media


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惜しかったのは、中盤までトップグループで健闘しながら、
イザという時にスリップダウンしてしまったドビ。
結果はまだ十分出てないけど、スピードがあることは十分アピールできた。
Photo © JiR / Motorsport.com


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う~~~~~ん・・・・・・・・ (決勝10位)
Photo © JiR / Motorsport.com




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Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT





【追記@05/08】
ある方から、「ペドロサの母国GP優勝は、昨年末のバレンシアGPに次いで2度目では?」というご指摘をいただきました。
はい、全くその通りです。すっかり失念しておりました。「スペインGP」優勝自体は今回が初めてですが、「スペインでのGP」優勝は、確かに今回で2回目です。
ご指摘いただいた h さん、誠にありがとうございました。
また、非公開設定でコメントしてくださったお気遣いに、重ねてお礼申し上げます。
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by oretch | 2008-05-02 00:07 | MotoGP

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