2008年 06月 24日
【MotoGP】2008年 Rd.6 イタリアGP レビュー
 
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ここはオレの庭! 何人(なんぴと)たりとも、オレの前は走らせねーぜ!
Photo © Yamaha Factory Racing



ロッシ爆走&爆笑で3連勝おおおおおおおおお!


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Photo © Yamaha Factory Racing




 
 
■ Qualify Review

イタリアGPは現在ロッシが2002年以来6連覇中。現在2連勝中のロッシにとって、ホームGPの舞台ムジェロは相性抜群のサーキット。当然3連勝&7連覇を狙うロッシが優勝最右翼。

そんな下馬評にロッシが予選から応えてPPを獲得。PPは1年ぶり。雨が降ったフリープラクティスでは地味なタイムで大人しくしてたけど、ドライになった予選セッションでは途端に従来のレコードをコンマ8秒も縮める好タイムをマーク。ムジェロがどんだけ得意なんだかよく分かる。

2番グリッドはロッシと目下ポイント首位を激しく争うペドロサ。ムジェロはGPカレンダー中屈指の高速サーキット。小さな身体で常にトップクラスの最高速をマークするペドロサも勝機十分。

フロントロー最後の1席をゲットしたのは地元カピロッシ。ムジェロではこれまで何度もロッシと大バトルを演じながら負け続けてきた。スズキ勢は今季ここまで苦戦が続いてきたのに見事フロントローをゲットできたのは、今年こそ、という意気込みの現われかな?

そして2列目4番グリッドは、前戦フランスでノーポイントに終わり、いよいよ連覇が厳しくなってきたストーナー。ライバルに勝るトップスピードを活かして、決勝ではどこまでロッシに迫れるかな?

以下、5番グリッドにエドワーズ、6番グリッドにヘイデンと続き、現在ランキング3位のロレンツォが3列目6番グリッド。

ムジェロでは毎年レース終盤まで大バトルが展開される。PPのロッシから5番手エドワーズまでのタイム差は僅かコンマ3秒以下。
今年も、きっとドキがムネムネのレースになるに違いない (゜∀゜)!


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例年、レースは地元イタリアン・ライダー達が複数絡んで大バトルになる。
今年はこの4人のうち、何人が絡んでくるかな?
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT


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雨のプラクティスでは低調だったロッシ。でもドライになった予選で逆転!
1年ぶりのPPゲット(゚∀゚)!! 7連覇に向けて幸先良いスタート。
Photo © Yamaha Factory Racing


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ペドロサは2番グリッド。でもロッシとのタイム差は僅かコンマ167秒。
決勝ではトップスピードのアドバンテッジを活かせるか?
Photo © Repsol Media


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フロントロー最後はオレだって地元なんだぜのカピロッシ。
今季スズキの苦戦ぶりを考えると上出来の予選。決勝でも勢いを維持できるかな?
Photo © Crescent Suzuki


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タイトル防衛のためにはもう負けられないストーナーは2列目。
でもタイムはトップと接近している。ドゥカにとってもホームレース。負けてらんねーぜ。
Photo © Ducati Corse / Motorsport.com




■ Race Review


ムジェロ上空は晴れ渡り、決勝レースは絶好のドライ・コンディションのもとで行われた。

決勝レース、シグナルが消えて真っ先に飛び出したのはペドロサだ。先頭を切ってグングン加速していく。ペドロサのすぐ後ろにはストーナー。PPのロッシはちょっと出遅れたようだ。

ペドロサがホールショットを獲って、2番手にストーナー、3番手にカピロッシが続く。その後ろにいたヘイデンが少し大回りしている隙に、ロッシが4番手に上がった。

1コーナーを立ち上がって次のS字でヘイデンがロッシを抜き返す。でもすぐ次のS字でロッシがヘイデンをまた抜き返した。

序盤から勢いのあるロッシは、続けて8コーナーでカピロッシを捕らえ、3番手に上がった。これで順位は、先頭ペドロサ、2番手ストーナー、3番手ロッシ、以下カピロッシ、ヘイデン、ロレンツォと続く。

前戦フランスGPと同じ面子が早くもトップ3に揃った。
今回もスリリングなバトルを見せてくれそうだ。


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1年ぶりのPP。レース前に集中するロッシ。
ぜんぜんそうは見えないけどwwwwww
Photo ©Yamaha Factory Racing


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スタートを飛び出したのは、毎度おなじみロケットスタートのペドロサ。
2列目ストーナーも好スタート。ロッシもまずまずのダッシュ。
Photo © Honda Motor Co.


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ペドロサがホールショット。ストーナー、カピが続く。
ロッシは5番手から6番手で1コーナーにアプローチ。加速がいまいちだったみたい。
Photo © GPUPDATE


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4番手にいたヘイデンが大きくはらんで、その隙にロッシが4番手に。
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT


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”アラビアータ”コーナーでロッシがカピを抜いて3番手に浮上。
これでトップ3に、タイトルを争うエース達が揃った。
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT



オープニングラップを終えてホームストレートに帰ってきた時の順位は、トップにペドロサ、2番手ストーナー、3番手ロッシ、4番手カピロッシ、5番手へイデン。ここまでは1秒以内の差だ。以下、ロレンツォ、ドビツィオーゾ、エドワーズが続く。

ムジェロのホームストレートは全長1kmに達するロングストレート。ライダーはみな、前走者のスリップに入ろうとして綺麗な列につくり、時速320kmを超える猛烈なスピードでホームストレートを駆け抜けていく。

ストレートエンドでストーナーがペドロサのスリップから飛び出した。ブレーキングポイント手前であっさりトップを奪う。やっぱドゥカティはストレート速いな!

でもここは毎年大バトルが演じられるムジェロ。簡単には逃げられない。
抜かれたペドロサも3番手ロッシも、ストーナーのテールにピタリと貼りついている。


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オープニングラップを終えてホームストレートに帰ってきた先頭グループ。
ペドロサ、ストーナー、ロッシの順で2周目に突入。
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT


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スリップストリームを使ってストーナーがペドロサをオーバーバイク。
そのすぐ後ろにはロッシの顔。
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トップに立ったストーナーが後続を引き離そうとプッシュ。
ペドロサ、ロッシの顔が追いかける。
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3周目、1コーナーのブレーキングでロッシがペドロサに仕掛けた。ここはペドロサが堪えたが、その後も各コーナーでロッシが容赦なくプレッシャーをかける。
そして最終コーナー。ブレーキングでまた仕掛けたロッシが今度は前に出た。
ストーナーに続いて、ロッシ、ペドロサの順で4周目に突入する。

トップのストーナーから4番手カピロッシまでは依然として1秒以内の差だ。ヘイデンに代わって5番手に上がってきたドビツィオーゾとは若干ギャップがある。先頭グループは早くも3台に絞られた。

2番手に浮上したロッシは、今度はストーナーを厳しくマークする。ストーナーよりロッシの方がペースは良さそうだ。ストーナーも必死で逃げるが、次第に追い詰められていく。

そして4周目、ロッシの応援団が陣取る3つ目のS字の切り返しで鮮やかにストーナーをパス。遂にトップに浮上した!

うっしゃぁぁぁぁщ(゜皿゜щ)ぁぁぁぁぁあ!!!

今回ももらったぜ!!


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3周目、ロッシが1コーナーのブレーキングでペドロサに勝負を仕掛ける。
が、ペドロサが堪えた。最初のアタックは失敗
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最終コーナーでロッシがペドロサに再びアタック。今度は成功。
2位に上がったロッシの顔が、次はストーナーにプレッシャーをかける。
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そして4周目、S字でストーナーを捉えたロッシがトップに浮上した。
Photo © motogp.com


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目の前で鮮やかなオーバーテイクシーンを目撃したロッシ応援団は大盛り上がり!
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先頭に立ったロッシは、後続を引き離すべくペースアップ。タイムを50秒台後半から前半に叩き込んだ。
抜かれたストーナーも負けじとペースアップ。5周目、ロッシがファステスト・タイムを刻んだと思ったら、その直後にストーナーがタイムを更新。両者一歩も引かない好勝負だ。
ペドロサもストーナーにテール・トゥ・ノーズで喰らいついていく。

しかし先頭ロッシと2台との差は、6周目終わりに0.220秒、7周目には0.450秒、そして8周目には0.729秒とジリジリと広がっていく。
逃げるロッシ、追うストーナーとペドロサ。追いかける2台が必死なのが伝わってくる。

そして10周目、ロッシを限界走行で追っていたストーナーが1コーナーで痛恨のブレーキング・ミス。止まりきれずにラインを外してしまった。その隙にペドロサが2番手に上がる。そしてロッシとのギャップは1秒を超えた。

2番手に上がったペドロサだけど、ロッシのペースにはついていけない。周回ごとに差が着実に開いていく。

勝負有り。
結局、レース序盤の攻防がこのレースのハイライトだった。
ロッシはその後さらにリードを広げ、今季3連勝、ムジェロ無敵の7連覇に向けて独走状態に入っていく。

ロッシ強し!!
イェイ d (゜∀゜) b !!!


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トップに立ったロッシがペースアップ。ジリジリと引き離しにかかる。
ストーナー、ペドロサは置いていかれまいと必死の追走。
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でも、母国GP7連覇に燃えるロッシの走りはキレていた。
速いタイムを連発して、ラップ毎にリードを広げていく。
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そしてレース中盤には、トップのロッシと2位ストーナーの差は2秒を超えた。
その後もギャップは開いていき、ロッシが独走状態に。
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トップ3台が限界ギリギリのバトルの末に雌雄を決した頃には、後方では大きく順位が変動していた。

6周目に、トップから約2秒後方を走っていたロレンツォが10コーナーでクラッシュ。中国GP以来ボロボロになりながら頑張ってきたロレンツォだけど、残念無念、最高峰クラス初のリタイアとなった。

カピロッシとドビはペースアップしたトップグループについていけず後退。代わって4番手に浮上してきたのはデ・アンジェリス。スタート直後に14番手まで順位を落としたものの、その後は先頭ロッシと変わらない好タイムを連発して、あれよあれよとこのポジションまで上がってきた。
2位グループとは約5秒のギャップがあるけど、この勢いならもしかしたら追いついてくるかもしれない。

デ・アンジェリスに次々パスされたカピ、ドビ、エドワーズ、トスランドが、中段で4つ巴の激しいバトルを演じ、そのさらに後方を中野が単独走行している。

中野がんばれ・・・・


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レース序盤、中団で熾烈なポジション争いをしていたロレンツォが痛恨のクラッシュ・リタイア。
タイトル争いから一歩後退。
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レース中盤、集団を抜け出して4位に浮上したデ・アンジェリス。
トップグループに遜色無いタイムを連発。やればできる子だったんだね。
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レースは終盤戦に入った。

ロッシは依然50秒台のタイムをキープして、2位グループに対するリードを約3秒にまで広げている。後続とのギャップをコントロールして、今季3連勝、イタリアGP7連覇に向かって、すでにレースをまとめに入っている。

2位グループでは、タイヤの磨耗で次第にペースの落ちてきたペドロサをストーナーが捉えて、2位と3位が入れ替わった。ペドロサのタイヤはすでに限界なのか、ストーナーの追走を諦めて3位表彰台狙いに切り替えたようだ。

激しく争っていた5位グループは、エドワーズが抜け出して、トスランド、カピロッシ、ドビツィオーゾの順で落ち着いたらしい。以下、中野、バーミューレン、ヘイデンと続いている。

最後尾では、スポット参戦した我らがタディがスタート直後からずっとウェストと最下位争いを演じている。
タディももう四十路(よそじ)を超えた身。かつてのスピードが影を潜めてしまったのは残念だけど、この歳で最高峰レースにエントリーするだけでもスゴイこと。
残り周回ももう僅か。最後まで頑張って!


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レース終盤、ロッシのリードはセイフティ・マージンの3秒を超えた。
今季2連勝、母国GP連覇に向けて余裕のクルージング。
Photo ©Yamaha Factory Racing


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ロッシに置いていかれたペドロサとストーナーは、レース中盤に2位争い。
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT


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タイヤのタレたペドロサは次第にペースが落ちてきて、ストーナーが替わって2位に浮上。
でもロッシにはもはや届かず。レース終盤には、それぞれ表彰台狙いに切り替えた走りに。
Photo © motogp.it


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新型エンジンを携えて久々にGP出走したタディはウェストと最下位争い(涙
レースはあともう少し。最後まで頑張って!
Photo © Repsol Media



レース序盤にトップに立ち、安定した走りで独走状態を築いたロッシが最終ラップに突入した。ストーナーとの差は安全マージンの約3秒。ロッシはペースを落とし、黄色に染まった大観衆を背景にフィニッシュラインへと向かう。

そしてチェッカー。フザけたヘルメットをスクリーンの上からひょっこり出して、大歓声に包まれながらガッツポーズでチェッカーフラッグを潜り抜けた。
ロッシの3連勝は2005年以来3年ぶり。タイトル奪回に向けてさらにポイント・リードを広げた。

2位には終盤単独走行になったストーナー。ドゥカティ応援席の期待には応えられなかったけど、ノーポイントに終わった前戦よりはずっとマシ。連覇に向けて、なんとか首の皮一枚つながったって感じかな?

3位はペドロサ。レース終盤、ストーナーにもついていけず多くの課題が残ったレース。次は地元カタルニアGP。アウェイの借りは、ホームで返せ。

以下、4位は自己ベスト・フィニッシュとなったデ・アンジェリス、5位エドワーズ、6位トスランド、7位カピロッシ、8位ドビツィオーゾと続き、我らが中野が久々のシングル・フィニッシュとなる9位に入った。

今季6戦してロッシ3勝、ストーナー、ペドロサ、ロレンツォが1勝ずつ。
ポイント・テーブルは、ロッシがさらにリードを広げて首位をキープ。2位ペドロサとは12点差、3位ロレンツォとは28点差、そして4位ストーナーとは48点差。
タイトル争いはまだ予断を許さないけど、もう宣言してもいいでしょう。

ロッシは完全に復活した! と。


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レース序盤にトップに立ち、そこから独走したロッシが今季3連勝をマーク。
そして地元イタリアGP7連覇の快挙を達成した。
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT


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ムジェロに詰め掛けた地元観衆から沸き起こる大歓声。
ムジェロでは本当に強いな。
Photo © Associated Press / Uahoo!EUROSPORT


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2位をゲットして貴重な20ポイントを獲得したストーナー。
ロッシにまたビハインドを負ったとは言え、リタイアした前戦よりは遥かにマシだね。
Photo © Motograndprix.it


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またもロッシに置いていかれたペドロサ。悔しいねぇ。
次はペドロサのホームレース。アウェイの雪辱は果たせるか?
Photo © Repsol Media


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「トップに上がってからはどんどんリードを広げることができたが、終盤は暑くなってきつかった。
ペースを落としたかったけれど、ストーナーが追ってくるので、そのまま行くしかなかった。」
Photo © Yamaha Factory Racing


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「チャンピオン獲得の次に大事なのが、ここムジェロでの優勝なんだ。
ホームでの7連覇はプレッシャーもあった。勝てたので今はとてもほっとしているよ。」
Photo © Yamaha Factory Racing


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3年ぶりの3連勝をキメて、チャンピオンシップでのリードを広げたロッシ。
このまま3年ぶりのタイトル奪還まで一直線じゃ!
Photo © Associated Press / Yahoo!EUROSPORT


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いやっほーーーーーい
Photo © Yamaha Factory Racing



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次もいただくぜ!
Photo © Associated Press / Yahoo!EUROSPORT

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by oretch | 2008-06-24 01:44 | MotoGP

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