2008年 06月 30日
【F1】2008年Rd.6 モナコGP レビュー

毎週レースやってて書くの間に合わんわ・・・・


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モナコGP前のポイント順位は首位ライコネン、2位マッサ、3位ハミルトン。
この順位がレース後、どうなったかっつーと・・・・・
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■ Qualify Review

誰が言ったか知らないが、“ここでの1勝は、ほかのGPの3勝に値する”、と言われるモナコGP。
確かに、コースはタイトでデンジャラスだから完走するだけでも難しそう。それにも増して、レーストラック上でのオーバーテイクが極端に難しいことから、そう言われてるんだろうね。

ってことで、一つでも前のグリッドをゲットしようと、決勝レース以上に白熱する予選で見事PPをゲットしたのはマッサだった。一発の速さには定評のあるこの突貫小僧が、セッション終了間際の大逆転で、あのセナ以来17年ぶりにブラジル人ドライバーとしてモナコのPPをゲットした。
ノレてる時は誰も手がつけられない速さを発揮するところは、師匠のシューよりライバルだったハッキネンに似てると思う。

マッサの隣、2番グリッドには僚友ライコネンが並ぶ。マッサに逆転されるまではトップタイムをマークしてたから、決勝レースではきっといい勝負になるだろう。

フェラーリはモナコで8年ぶりのPPゲット。フロントロー独占は実に29年ぶりだ。今季マシンのF2008は前年型よりホイールベースを短くして旋回性を良くした。その狙いがズバリ当たったみたい。決勝レースではフェラーリがイニシアチブを握るのは間違いないな。

2列目にはマクラーレンのハミルトン(3番グリッド)とコバライネン(4番グリッド)が並んだ。やっぱりフェラーリに対抗できるのはこいつらしかいない。マクラーレンはモナコとは相性がいいから、決勝レースではきっと巻き返してくるだろう。

そして3列目5番グリッドにはこのところ評価急上昇のクビサ。これで、グリッド前方に役者が見事に揃ったね。

我らが中嶋Jr.はQ2脱落で13番グリッド(タイムは14位だったけど、10位のDCがギアボックス交換で5グリッド罰退したので繰り上がり)。こりゃ、波乱が無い限り入賞は難しいかな?


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セッション終了間際の鮮やかなアタックで逆転PPをゲットしたマッサ。
ブラジル人としては、あのセナ以来となるPP。決勝にも期待十分。
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マッサに逆転されるまで終始セッションをリードしたライコネン。
フェラーリ8年ぶりの1列目独占。決勝レースはフェラーリの独壇場か?
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去年ここで2位だったハミルトンは3番グリッド。
モナコと相性のいいマクラーレンが、抜けないモナコでどこまで盛り返すかな?
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評価メキメキ上昇中のクビサが5番グリッド。
もちろん今回も”フェラーリ、マクラーレン以外”のトップ。決勝でなんかやってくれ。
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我らが中嶋Jr.はQ2で脱落。
ログベルグが6番グリッドだったことを考えると、せめてQ3には進出して欲しかった。
Photo © Williams F1


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決勝の行われる日曜日の天気予報は雨。一体どんなことになるやら・・・
Photo © Honda Racing F1 Team



■ Race Review

決勝レースは予報通り、今季初のウェット・コンディションになった。TCS禁止&市街地&雨という”3重苦”の中で行われたレースは、案の定、混乱と波乱連発の、近年のモナコではついぞみたこともなかった派手な展開のレースになった。

最初の波乱は決勝スタート前に発生した。4番グリッドのコバライネンがフォーメーションラップをスタートできずピットスタートに。優勝候補の1角が早くも脱落した。

シグナルが消えてレースがスタート。20台のF1マシンが猛烈な水飛沫をあげて1コーナーに殺到する。ホールショットはPPのマッサが順当にゲット。2列目から好スタートで飛び出したハミルトンが2番手で続く。ライコネンはやや出遅れて3番手。4番手にはクビサがつけている。

レース立ち上がりは、後続を引き離そうとグングン逃げるマッサを、ハミルトン、ライコネン、クビサが追いかける展開に。5番手以下と瞬く間に大きなギャップができて、優勝争いは早くも上位4台に絞られた。

ところが5周目、2番手ハミルトンがプールサイド・コーナーの先で右リア・タイヤをガードレースにヒット。タイヤがパンクしたためピットに向かう。幸い、それまでに5位以下との間に十分なマージンを築いていため、すぐに4位まで復帰することができたけど、マクラーレンが2台ともアクシデントで後退したためにフェラーリが1-2体勢となった。
フェラーリ強し。


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雨になった決勝レース、スタートで飛びしたのはPPのマッサ。
ハミルトンがライコネンをかわして2番手。クビサが4番手で続く。
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逃げるマッサを、ハミルトン、ライコネン、クビサが追う。
いつもの面子が、後続をグングン引き離していく。
Photo © DPPI / www.F1-Live.com


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5周目、逃げるマッサを必死に追走していたハミルトンが右リアタイヤをガードレールにヒット。
緊急ピットインを余儀なくされて、先頭グループから脱落。
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レース序盤で早くもライバルのマクラーレン勢が相次いで脱落。
1-2体勢を築いたフェラーリ。やっぱりモナコでもフェラーリが強いのか?
Photo © Ferrari S.p.A.



このままフェラーリの1-2でレースが進むのかと思いきや、ここから立て続けにフェラーリを不幸が襲う。

8周目、デビクルのクラッシュでセイフティ・カー(以下、SC)導入。これでフェラーリ勢のリードは帳消しとなってしまった。
そして10周目、SCがピットに引っ込んでレースが再開された直後、ライコネンにドライブスルーペナルティの提示。スタート3分前までタイヤ選択に迷ってタイヤを装着しなていなかったため、これがレギュレーション違反だったということでのペナルティらしい。
コースには4番手で復帰できたけど、らしくない手痛いミスで一歩後退してしまった。

さらにダメ押しは16周目。ファステストを更新しながらレースをリードしていたマッサが、1コーナー進入でウェット路面に足元を掬われてオーバーラン。クビサに抜かれて2位に後退してしまった。

フェラーリの戦略は、レース序盤にして脆くも崩れ去った。


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8周目、デビクルのクラッシュでこのレース最初のセイフティ・カー(SC)導入。
フェラーリのリードは帳消しに。ここから立て続けに不運がフェラーリを襲う。
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10周目、SCが引っ込んだ直後に2番手ライコネンにドライブ・スルーのペナルティ。
フェラーリの1-2体勢は僅か5周で解消。ライコネンが先頭グループから一歩後退。
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SC導入で台無しにされたリードを再び取り戻すべく、ハイペースで逃げるマッサ。
このまま独走に持っていけるかと思った矢先・・・・・
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16周目、先頭を快走中だたはずのマッサが1コーナーでオーバーラン。
クビサに首位を奪われた。
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一旦は優勝争いから脱落したハミルトンが、フェラーリ勢の相次ぐ自滅で息を吹き返した。
ライコネンに代わって3位に上がり、さらに前の2台を猛追する。
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後方では、アロンソが強引なアタックでハイドフェルドの横っ腹に追突。
ほぼ最後尾にまで後退した。走らないマシンに、昨年のウィナーの焦りが募る。落ち着け~。
Photo © xpb.cc / GPUPDATE



レースが中盤戦に入った26周目、クビサが最初のピットストップ。これでマッサが再びトップに。
でも33周目にマッサもピットイン。この間にハミルトンがトップに立った。

レースが折り返す辺りから、雨は止み、路面が徐々に乾いてきた。後方のマシンが一発逆転を狙って、早めにドライタイヤに履き替え始めた。上位陣はまだみんなウェットタイヤを履いているため、2度目のピットインのタイミングが勝負の分かれ目になりそうだ。

順位は、トップがハミルトン、2番手マッサ、3番手クビサ。4位以下は大きく引き離されている。
ライコネンは26周目にガードレースに接触してフロントウィングを破損。6位にまで後退して、優勝争いからは既に脱落していた。

なんか、ライコネンはドタバタしたレースになっちまったな。


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33周目、粘りの追走で、遂にトップに浮上したハミルトン。
軽くなった車体で、今度は逆に後続を引き離しはじめた。
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26周目にガードレールにヒットしてマシンを傷めたライコネンは6位にまで後退。
優勝争いから完全に脱落した。
Photo © DPPI / www.F1-Live.com


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成績が低迷して奮起が期待されてたピケJrは、またもクラッシュでノーポイント。
頭抱え込んでます(笑
Photo © CRASHNET / Yahoo!EUROSPORT



53周目、トップ3の中でクビサが最初に2回目のピットイン。ここでようやくタイヤをドライタイヤに変更。後続とのギャップが大きかったため、3位でコースに復帰した。

トップを走るハミルトンも翌54周目に2回目のピットイン。ハミルトンは最初のピットインで大量に燃料を積んでいたので、レース中盤頃からは軽いマシンでハイペースで飛ばしまくった。そのおかげで2番手のマッサとの間に十分なマージンを稼いでおくことができたので、トップのままコースに復帰することができた。
やるな、ハミルトン。

逆転を狙っていたマッサは56周目にピットイン。ドライタイヤに変えて巻き返しを狙うが、不運にもタイヤ交換作業に手間取って痛恨のタイムロス。コースに戻った時にはすでにクビサが走り去った後。3位に後退してしまった。

もうこの先、通常のピットストップを予定しているチームは無い。
ハミルトンが圧倒的に有利な状況になった。


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最初のピットインで燃料を大量に積んだハミルトンが、50周近く走ってようやく2回目のピットイン。
軽い車体でハイペースで飛ばしたおかげで、トップのままコースに復帰した。
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逃げるハミルトンを必死に追うマッサとクビサ。
雨が上がり、路面が乾いてきた。またレースの様相は変りつつある。まだ勝負は終わってない。
Photo © DPPI / www.F1-Live.com


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逆転を期してトップ3の最後にピットに入ったマッサ。
ところがタイヤ交換に手間取って3位に後退。フェラーリはつまらないミスを連発だ。
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ウェット・コンディションでレースペースが遅かったため、2時間ルールが適用されることになった。

59周目にロズベルグがプールサイド・コーナーの進入でマシンをバウンドさせて大クラッシュ。2度目のSCが導入された。
レースは残りはあと僅かという時点でのSC導入。上位陣はトップにハミルトン、2番手クビサ、3番手マッサ、4番手スーティル(!)、5番手ライコネンの順となっていて、あとはこのままフィニッシュまで向かうはずだった。

ところが、レース再開直後に、フェラーリに止めを刺す最後の不幸が襲う。
スーティルを約1秒の僅差で追っていたライコネンが、トンネルを抜けてヌーベル・シケインにアプローチしようとしたところで突然挙動を乱し、スーティルのリアに激しく突っ込んだ!
2台は直後にピットインして修復を図るが、スーティルは無念のリタイア。ライコネンはコースに復帰できたものの、9番手までポジションダウン。意地か開き直りか、残り僅かな周回でファステスト・ラップを連発するものの、結局ノーポイントに終わる。


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59周目、ロズベルグがプールサイド・コーナーで大クラッシュ。
レースも終盤に入って、この日2度目のSC導入。やっぱりまだレースは終わってなかった。
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SC導入でハミルトンのリードは帳消しに。
1回目のSCの時とは状況が真逆になった。ハミルトン不運?
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でも、ここは抜けないモナコ。SCが引っ込んで残り10周。
今季2勝目、モナコ初優勝に向けて、ハミルトンが猛然とラストスパート。
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SCが引っ込んだ直後、ライコネンがスーティルに激しく突っ込んだ。
リタイアは免れたものの、ポイント圏外に脱落。いったい何やってんだか・・・・・
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スタートから2時間後、76周を終えたところでチッカーとなった。最初にフィニッシュラインを駆け抜けたのは、レース中盤にトップに浮上して以降、完璧な走りで逃げ切ったハミルトン。最初のピットストップで機転を利かせたことが奏功して、開幕戦以来となる今季2勝目をマークした。
運も実力のうち。終わってみれば、全ての波乱がハミルトンに有利に働いていたような感じ。自身にとって、そして黒人ドライバーとして歴史的なモナコ初優勝となった。

2位は、マッサからのプレッシャーを耐え抜いたクビサ。マレーシアGP以来となる、自己ベスト・タイをマークした。

そして3位には踏んだり蹴ったりだったマッサ。序盤のオーバーランは己のミスとしても、2回目のピットストップでのトラブルは痛かった。

以下、4位には、ライコネントとスーティルのクラッシュで”タナボタ”を得たウェバーが入り、5位には今季初ポイントのヴェッテル。6位には2年ぶりのポイント獲得となるバリチェロが滑り込んだ。
7位には我らが中嶋Jr.が入り、記念すべき日本人ドライバーのモナコ初ポイントをゲット。
さして8位には、ピットスタートで最後尾から追い上げてきたコバライネンが入った。数々の波乱を潜り抜けて、見事最後の1ポイントを獲得した。良かったね。

ポイントテーブルは、ハミルトンが4戦ぶりに首位に返り咲き、3点差でライコネン、4点差でマッサが追う図式に変わった。
フェラーリ独走になりかけてたけど、マクラーレン(と言うかハミルトン)が息を吹き返してくれて、またシーズンが面白くなってきたかな?


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力強いラストスパートをキメたハミルトンが、そのまま逃げ切ってモナコ初優勝!
Photo © DPPI / www.F1-Live.com


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幸運を味方につけて鮮やかな逆転劇を演じたハミルトンはポイント首位を奪還。
ドタバタなレースを展開したライコネンは首位陥落。明暗がクッキリと分かれた両者。
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ワシがいちばん速いんじゃああああああ!!
Photo © McLaren Group


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フェラーリ勢の自滅に助けられたとは言え、クビサの2位も素晴らしかった。
マッサは最後のチームのミスが無ければ2位はいけてた。こちらは運が無かったね。
Photo © BMW AG


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シーズン序盤の締めくくりで、また勢いを取り戻したハミルトン。
このまま、シーズン中盤戦も征することができるか?
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我らが中嶋Jr.はハミルトン以上に粘りの走りで、日本人モナコ初入賞を達成。
中嶋も最後のピットインでチームがミスらなければ4位だったのにっ!
Photo © Williams F1




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Photo © xpb.cc / Motorsport.com

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by oretch | 2008-06-30 02:56 | F1

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