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2005年 01月 15日
【MotoGP】三宅島TT?
正月からずっと更新をサボっていた間も、当然世界はどんどん進んでいて、我らがモータースポーツの世界も、WRCは早くも来週、伝統のモンテカルロ・ラリーで今シーズンが開幕し、WGP、F1もテスト禁止期間がそろそろ明けようという今日この頃。

パリダカやノリックのWSBK移籍、ウィリアムズのシート争奪戦などなど、いろいろ書き残しておきたかったことが結構あって、さて、どこから手をつけようかと思っていたら、思わぬところからビックリ仰天の楽しいハナシが出てきた。

東京中日スポーツ : 石原都知事、三宅島でのバイク・レース提案 2005/01/14

三宅島には海岸線に沿って約20kmの「三宅島一周道路」がある。若いころにはオートバイに乗ったこともあるという石原知事。「あの島の周遊道路はかなり起伏に富んでいて怖いぐらい。これは逆に、腕に自信のあるライダーにとってはちょっと魅力の場所なんでね」と意外にもライダーの視点から島を分析。「世界のオートバイレースの黎明ってのはイギリスのマン島で、私も行ったことがありますけど」と、モータースポーツへの造詣も披露。「マン島というのはもっと大きい島ですけど、島を挙げて(レースに)協力している。あそこの島(三宅島)でレースをやると、若いライダーが集まって人気になると思うんですがね」と続けた。
(記事より抜粋)


1907年以来、ふたつの世界大戦の期間中を除いて、毎年6月上旬に絶えることなく開催されてきた、世界で最も古くて最も危険な2輪公道レース「マン島TT」。マン島は、グレートブリテン島とアイルランドに挟まれたアイリッシュ海に浮かんでいる、日本の淡路島とだいたい同じくらいの大きさの島。その島をグルリと回る1周60kmの道路をコースにして行われる、正真正銘の“ロードレース”。今では独自のレギュレーションで開催されるローカル・イベントとなっているが、1976年まではWGPの一戦に組み込まれ、サーティース、ヘイルウッド、アゴスチーニら伝説的ライダー達が、この危険な1周60kmの公道コース上に、GPの歴史を紡いできた。そして通算600戦を越えるWGPの歴史の栄えある第一歩も、1949年6月15日、このマン島TTからスタートした。

マン島TTは、オレッチら日本のモータースポーツファンにとっても忘れてはいけない重要なキーワードだ。我らが日本モータースポーツ界の世界的な活躍の歴史もマン島TTから始まっている。1954年、本田宗一郎がマン島TT出場を宣言。1959年に初出場し、1960年に田中健二郎が250㏄クラスで3位に入賞。2輪4輪を通して世界的なレースシーンで初めて表彰台に日の丸が掲げられた。

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世界最古の歴史と伝統を誇るマン島TT。#3は往年のサーティース。
Photo (C) iomtt.com



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こんな街中をレーシングマシンがカッ飛んでいく。恐・・・
Photo (C) vividcar.com



2000年の噴火以来続いていた避難指示がようやく解除されることを受けての、三宅島復興支援という意味合いが強い発言だと思うけど、たとえ真剣な発言だったとしても、公道レースの危険性を考えると、このアイデアにはモロ手を上げて賛成はできないかなぁ。

オレッチの祖母(故人)が長年佐渡島(新潟県)で暮らしていて、学生時代に1人でバイクで訪ねたことがある。佐渡島にも島をぐるりと1周する道路があって、その時にオレッチも島1周ツーリング(と言っても1人だけど)にチャレンジした。佐渡島は淡路島やマン島の倍くらいの面積があるので、早朝に出発して、途中からヒーヒー言いながら1日がかりで周った記憶がある。別にレース気分で周ったわけではなかったけれど、例えばあのコースでレースをやったらどうなるだろうと想像してみると・・・・・。((((゜д゜;))))ガクプル・・・

とは言え、石原都知事のような所謂VIPの口から「マン島TT」なんて言葉が出てきたり、「私も行ったことがある」なんて言われたりすると、何故だかちょっとウレシイし、なにより、もし何かしらのカタチでモータースポーツが島の復興支援に役立つのであれば、それは素直に喜びたいですね。
by oretch | 2005-01-15 23:35 | MotoGP

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