このニュースをはじめて目にした時は、たいして気にとめなかったけど、「RIDING SPORTS」誌最新号の記事を読んでたら、なんだかムクムクと関心が高まってきたので、元ソースを探してみた。
motogp.com : T.ルティ、スイスで最優秀スポーツ選手に(2005/12/21) 125ccクラスの新王者トーマス・ルティは週末、スイスのテレビ局が主催した05年スポーツアワーズで最優秀スポーツ選手に選出された。 フェデラーって、あのフェデラーでしょ? スポーツ界で最も権威ある賞と言われるローレウス・スポーツ賞で、ロッシとシューマッハを破って2004年の「スポーツ・マン・オブ・ザ・イヤー」を勝ち取った、あのフェデラーでしょ。 てことは、スイス人の間では 「ルティ>フェデラー>ロッシ、シュー」っていう認識だってことだよねぇ? スイスの国民的英雄ってことだよねぇ? すっげー。やるなー、ルティー。 だってスイスって国内でモータースポーツ禁止されてるんだよ。なのにこの人気。 しかも記者投票2位だったのをファン投票でひっくり返したっていうのが、また最高じゃない。 このまま順調に成長して、いつかMotoGPクラスでもチャンピオンになったらどうなっちゃうんだろうね? 同郷の偉大な先輩タベーリを超える日も近いね。 そしてもう一人、ある意味ルティよりもスゴイのがカリオ。 「RIDING SPORTS」誌によると、カリオは母国フィンランドのTV局主催の賞で、昨年のモータースポーツNo.1選手に選ばれたとのこと。カリオがなぜルティよりもスゴイかもしれないかと言うと、ライコネンやグロンホルムを差し置いて受賞したから。 ライコネンは昨年、タイトル争いでは最後の最後にアロンソに敗れたものの、オフシーズン中には各国の賞レースで「最優秀ドライバー賞」を総ナメにして、今や「最速」の名を欲しいままにしている。その人気と実力に対する評価の高さは、王者であるはずのアロンソが蔑ろにされるのを見るに耐えかねたルノー関係者が「誰がチャンピオンだと思ってるんだ!」と不平を漏らしたほど。 グロンホルムだって昨年は十分な活躍をした。母国ラリーを含めてシーズン2勝。総合順位は、優勝回数差でソルベルグに次ぐ3位となったものの、ラリーGBの途中撤退が無ければソルベルグを上回っていたはずだから、実質的にはカリオやライコネンと同じく2位だった。 3人ともにチャンピオンには届かず総合2位(グロンホルムは実質)。しかも、こう言ってはなんだけど、F1、WRCが最高峰カテゴリーなのに対し、125ccクラスの場合はMotoGPクラスという最高峰クラスが別に存在する。なのにカリオが受賞したってことは、それだけフィンランドでは2輪レースの人気が高いってことでしょ? F1で優勝経験のあるフィンランド人ドライバーは、ロズベルグ、ハッキネン、ライコネンで3人。ロズベルグとハッキネンはチャンピオンにもなった。WRCはぐっと数が増えて、グロンホルムを含めて12人の優勝経験者と6人のチャンピオンが生まれている。 一方、WGPでは優勝経験者はF1と同じくカリオを含めて3人いるけど、チャンピオンはサーリネンただ1人しかいない。あるいはこの「希少性」が、カリオを他の2人よりも高く評価する要因になったのかもしれない。 2人が受賞した賞の実際の実効性というかステータスはよく分からないけど、いずれにしても、スイスとフィンランドという、これまで2輪レース界ではマイナーだった国でも人気があることが分って、オレッチはなんだか嬉しい気分になった。 それに比べて我が日本は・・・・、って考え始めたら鬱になるからやめとこ。
by oretch
| 2006-02-03 02:12
| MotoGP
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