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2006年 10月 01日
【MotoGP】第14戦 オーストラリアGP レビュー その1
ずーっとドライのレースが続いてたから心配してたんだよなぁ・・・・

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出入りの激しいレースで、流石と言える巧みなレースをしたロッシ。
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それでもオレッチはラインキングトップをキープしたヘイデンに軍配だな。
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■ ヘイデン気合の今季初PPゲットォ! (予選レビュー)

そういえば去年もフィリップアイランドでPP獲ってたんだよね、ヘイデン。
ポイントランキングだけじゃなくてBMWアワードの方もシーズン当初からトップを守ってるから今更PPぐらい驚くことじゃないんだけど、でもこのタイミングで初PPゲットっていうのはなかなか効果的だよね、ロッシを牽制する意味で。

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PPゲットしてヘイデンが先制パンチ。
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でもあんまり牽制効いてないかも。ロッシも3番グリッドでフロントローを確保したし。
ここ2戦連続PPだったから多少後退ではあるけど、フロントローは今季これでやっと5回目だからね。今回はヘイデンに遅れを取ったとはいえキッチリフロントロー確保したんだから、やっぱり好調を維持してるってことなんだろう。
ロッシ「明日は自分とニッキーが最初から激しくプッシュしあって、逃げの体制を奪い合う事になりそうです。」(インテリマークより)

ロッシは早くもヘイデンとのバトルに燃えてますな。

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でもロッシもフロントロー・キープしてカウンターパンチ。
Photo © Associated Press / Yahoo!ITALIA


でもタイトル争いはいまやアンタ達2人だけのものじゃないよ。ライディングセンスはもしかしたらロッシ以上じゃないかというペドロサ君を忘れちゃいけない。

―――と思ったら10番グリッドに沈んでた・・・orz。




決勝は、直前のウォームアップ・ラップ中に降り出した雨のおかげでウェット・レースが宣言され、スタート時刻を延期。雨がやみ、路面がドライになったところでサイティング・ラップをやり直して1ラップ減算の26周で行われることになった。

とりあえず雨は一旦はやんだものの、依然としてドンヨリとした雲が空一面を覆っていて、いつまた振り出してもおかしくないという一番イヤらしい状況。こういう時はライダーの地の力というものがモノを言う。予選結果からはヘイデン優位かと思ったけど、雨のおかげで一転してロッシ優位にオレッチの中の下馬評が変わった。

今年のオーストラリアGPは、タイトル争いに何か大きな動きがあるかもね・・・

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どんより曇り空。いまにも泣き出しそうな空模様。
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全マシン、ドライ用スリックタイヤを履いた状態で決勝レースが再スタート。
フィリップアイランドの長いストレートを爆音を立ててMotoGPマシンが加速する。カッコイイ!
加速競争に競り勝ってホールショットを奪ったのは我らが中野王子!
ロッシもまずまずのスタートを切ったぞ。ヘイデンはやや出遅れたかな?

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決勝スタート。長い直線を駆け抜けて真っ先に1コーナーに飛び込んだのは中の王子!
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王子に続いて大集団が団子状態で1コーナーに飛び込んでいく。フィリップアイランドはコース幅は決して広いわけじゃないけど、ラインがいくつもあるので10数台のマシンがサイド・バイ・サイドの団子状態になって、もう誰がどこ走ってるのかワケ分からん!

オーバー200km/hの超高速ターン3を抜けた先のヘアピンを立ち上がり、その先の高速S字にやってきたころにはようやく大集団からバラけて縦一列に並び始めた。

下りながらのブレーキングが難しいターン10に真っ先に飛び込んできたのはトップを快走する中野王子。すでに後続とは1秒以上の差をつけている。かつてのレイニーを思い出させる素晴らしいスタートダッシュだ。
続いてターン10手前の丘の頂上に縦に並んだ大集団がやってきた。ユルユルとダウンヒルを減速してくるところでポジションを確認する。
2番手集団の先頭はエドワーズ。次いでメランドリ、ジュニア、ジベルノウ、ペドロサ。さらにカピロッシ、ストーナーと続いて9番手にようやくロッシの姿を発見。そして更に後方のドン尻集団にヘイデンがいた。後ろから数えて4番手。なんと16番手だ。
2人ともスタートは悪くなかったのにどうなってんの?

今年のオーストラリアGPはやっぱりとんでもないことになりそうだ。

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ターン10にアプローチする後続集団。ロッシとヘイデンは完全に出遅れた。
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スタートで大きく出遅れたタイトル争いのキーマン2人に代わって、レース序盤、主役を張ったのは我らが中野王子。
オープニングラップを終えてホームストレートに帰ってきたときには、2位エドワーズとの差をなんと2.5秒にまで開いていた。他のライダーがみなオープニングラップを40秒台、41秒台でまわってきたのに対して、中野王子は唯一人ブッチ切りの38秒台。
全盛期のレイニーでさえここまでものすごいスタートダッシュはしたことなかったよ。
2周目にジベルノウがエドワーズをパスして2番手に浮上。トップの中野を追うけど、2周目終わりのギャップは3.5秒。今季はオランダで自己最高2位をゲットしたけど、ひょっとしたらひょっとするぞ。

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レイニーを髣髴とさせる目の覚めるような抜群のスタートダッシュ!いけええええ!
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ただ、中野の快走に興奮しつつ、さっきからどうにも気になるのが中継のTVカメラ・レンズについている水滴。
コース前半、ホームストレートから高速S字あたりにかけて設置されているカメラにポツポツと水滴がついている。もしかしたらもうコースの一部では小雨がまた降り出したのかもしれない。レースはすでにウェット宣言がされているからレース中断は無い。もしレース中にまたザーザー降り出したら、昨年のポルトガルGPのときのような大混乱に陥る。
中野が初優勝に向けて快走し、タイトル争いも佳境を迎えたこのレースでそれだけは勘弁して欲しい。なんとか最後まで天候が持ってくれればいいんだけど・・・・

雲行きを睨みながらトップを快走する中野のはるか後方では、スタートで出遅れたロッシが徐々にポジションを回復しはじめた。

2周目にはカピロッシを、3周目には地元ストーナーをかわしてとりあえず8位にまでポジションアップ。4周目にはこのレースのファステストラップとなる30秒台を叩き出して前走車との差を一気に詰めた。そして圧巻だったのは続く5周目。ホームストレート・エンドでスリップストリームから飛び出したロッシは前を行くホプキンスとロバーツの2台を一気にオーバーテイク! さらに高速ターン3の立ち上がりでエドワーズのテールに張り付くと、続くヘアピンのターン4進入でエドワーズのインを刺してこれで5位。さらにさらに続く高速S字のターン8と9の切り替えしで4位ペドロサを華麗にかわし、ターン11の立ち上がりメランドリに追いついたかと思ったら、最終コーナーのターンインでメランドリのインをスパっと刺して、とうとう3位にまで上がってきた。
やっぱりこの男スゴすぎる!!

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スタートの出遅れを見る見る挽回して3位にまで浮上。やっぱスゴ過ぎる・・・
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一方ヘイデンはまだ11位あたりをトロトロと・・・。どうしたヘイデン!?
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猛烈なペースでポジションをあげていくロッシに対して、ポイント首位のヘイデンは依然として後方の集団の中で四苦八苦している。1周につき1つずつポジションを上げてきてはいるものの、5周終了時点でようやく13位といった有様。

勢いからすればロッシはこのままトップの中野に追いつく可能性が高い。一方、ヘイデンの方はこの調子だと7、8番手まで上がってくるのがせいぜいなんじゃないか?
そうなるとまたこのレースで2人のポイント差は一気に縮まって、いよいよロッシの逆転が秒読み段階に入ってくる。
やっぱりこのオーストラリアGPがタイトル争いのターニングポイントになりそうだ。

と こ ろ が

驚異の追い上げを演じたロッシの5周目のラップタイムはなんと33秒台。直前のラップと比べて一気に3秒近く落ちてしまった。トップを走る中野をはじめ、他のライダー達も軒並み34秒台にまで落ち込んでいる。
よく見てみれば、さっきまで皆アグレッシブにコーナーを攻めていたはずなのに、いつの間にかコーナリング中にマシンをほとんどバンクさせなくなっている。

ついに雨が落ちてきたんだ!
ガーン!
タイトル争いも佳境に入ってきて、天王山ともいえるこの大事なレースで雨なんて・・・

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とうとう振り出した雨。ここからレースは2転3転の大混乱に陥る。勘弁してくれ!
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ここからレースは大混乱に陥る。

すでにスタート前にウェット宣言が出されているので赤旗中断は無い。これ以上雨足が強くなるようなら、各ライダーはそれぞれの判断でピットに入り、ウェットタイヤを履いたスペアカーに乗り換えなければならない。ピットガレージでは各チームが慌ててスペアマシンのウェットタイヤにウォーマーを巻き付けている。

6周目に入ると、TVの画面でもハッキリと分かるぐらい雨足が強くなってきた。各車はまるでパレードラップのようにスローダウンして、あちらこちらで無秩序に順位を入れ替えている。路面にクッキリとタイヤ跡がつくくらい雨足が強くなってきてるから、おっかなビック、リソロリソロリとマシンを走らせるので精一杯といった感じだ。

TV解説のタディーが言う。「耐久レースならこの後の展開を考えられるけど、スプリントだと・・・」

各ライダーは難しい選択を迫られることになった。タディのいうように、スプリント・レースだとピットインしてマシンを乗り換えるのはタイムロスが大きすぎて、レースそのものを捨ててしまうことになるかもしれない。かと言ってこのまま無理してスリックで走り続ければ、いつ足元をすくわれてクラッシュしてしまうか分からない。他に先んじてスペアマシンに乗り換えるのもギャンブルなら、このままスリックで走り続けるのもギャンブルだ。

中でも一番厳しい状況に置かれたのはロッシだ。
せっかくヘイデンに26点差にまで詰め寄ったこの段階で、もしヘタを打ってノーポイントに終わったりしたらいよいよ今季は終戦だ。ロッシの動きをマークしていればいいヘイデンに対して、ロッシは自ら判断をしなければいけない。

さぁ、どうするロッシ?

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こういう難しい状況だと、追う側のほうがリスクが高い。どうするロッシ?
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ロッシより先に答えを出したのは下位を走っていたライダーたちだった。

6周目終わり。まず最初にピットに駆け込んだのは最後尾を走っていたエリソンとカルドソだ。スリックのままで頑張ったって、どのみち上位進出は難しい。だったら一か八か、この先まだまだ雨足が強くなると踏んで早めにスペアマシンに乗り換えて追い上げたほうが可能性が広がるっつーわけだ。急いでウェットセッティングのスペアマシンに取り替えて、急いで再びコースへと戻っていく。

7周目になるとさらに雨足が強くなった。もうまともにレースができる状況じゃない。ここまで我慢比べをしていた上位陣もさすがにここが限界だろう。
もうこれ以上、チキンレースは見ていたくない。ロッシやヘイデンがスリップダウンしたりしてタイトル争いが台無しなったりするのは勘弁して欲しい。誰でもいいから早くピットに入ってくれ!

と思ったところで上位陣の先陣を切ってチェカがピットに飛び込んできた。やっぱりここはベテランらしくいち早く状況を察知して動いたってところかな?
このチェカの動きをキッカケに、8周目にはロッシほか上位陣が雪崩を打ってピットに駆け込んできた。

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上位陣が雪崩を打ってピットへ駆け込んだ。ピットレーンはもう大混乱!
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ロッシもピットイン。それまで乗っていたマシンをクルーに預けて大急ぎでスペアカーに乗り換える。
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ロッシの動きに合わせて(?)ヘイデンもピットイン。この大混乱はヘイデンにとって幸運だった。
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一斉に何台ものマシンがピットに殺到したからサァ大変! ピットレーン上はもう大混乱。
各ライダーは自分のピット前に到着すると、それまで乗っていたマシンを待ち構えていたスタッフに預け、急いでウェット・セッティングのスペアマシンに乗り換えて我先にと再びピットレーンに飛び出していく。

ところが一台だけまだスリックのまま濡れた路面を走り続けているライダーがいる。トップの中野だ。水しぶきをあげながら、ひとり8周目に突入していく。
オイオイオイオイ! こりゃ完全にタイミングを逃したんじゃないか? とにかく早くピットに入ってくれ!

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ただ1台走り続ける中野。思わぬ快走がかえって判断を遅らせてしまった・・・?
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マシン交換を終えた上位陣が続々とコースに復帰する。先頭を切ってコースインしたのはジベルノウだ。まだレインタイヤは暖まっていないだろうけど、明らかにスリックで走っていたさっきまでよりもペースがあがっている。さすが一時は“レインマスター”とも呼ばれたことのあるジベルノウ。アウトラップで早くも3位以下を引き離し始めている。

8周目を終えるところで中野もようやくピットインした。速度制限されたピットロードを慎重すぎるほど慎重にノロノロと走っていく。
上位陣がピットに入る直前までの中野と2位ジベルノウのタイムギャップは約5秒もあった。でも、この1周、ひどい雨の中を中野は誰よりもノロノロと走っていたおかげで、ピットアウト後のジベルノウとの位置関係が微妙になってきた。果たして中野はリードを保って再びトップの位置でコースに復帰できるのか?

スペアマシンに乗り換えた中野が再びコースへと戻っていく。中継カメラがピットロードを加速する中野を正面から映す。向かって左が本コース。カメラがゆっくりとひいていき、本コースがカメラのフレームに入ってきて・・・・

ジベルノウキタ━━━━━━━ツ!

ピットロードの中野と並ぶ!
そして抜く!

本コースに入る中野の鼻先を掠めて1コーナーへ入っていくジベルノウ!

ピットイン戦略で逆転なんてまるでF1みたいなだなオイ!

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見事なアウトラップの追い上げで久々のトップ奪取。レインマスター復活か?
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これでジベルノウがこのレース初めてトップに立った。中野はタイヤが暖まっていないために、さらに後続のバーミューレンやチェカ、ストーナーらにも抜かれ、結局6番手にまで落ちてしまう。
やっぱり中野のピットイン・タイミングは遅すぎた。いや、あのシチューエーションではピットインを遅らせる作戦はしかたなかったのかもしれない。でもこれで初優勝の夢はパー。残念!

降雨によるピットインの大混乱の影響はトップ争いだけでは終わらない。肝心のタイトル争いの方にも大きな動きをもたらした。

序盤快走して優勝も狙おうかという勢いだったロッシはなぜか7番手にまで一気に後退。いったいなにがあったんじゃ?
さらにそのロッシのすぐ後ろの8番手には、序盤苦しい状況に陥っていたはずのヘイデンがいるじゃないか!?
ヘイデンはこの混乱に乗じて一気にポジションを回復してきたってこと?
なんチュー展開だ!?

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ロッシのすぐ後ろにヘイデン! なんだよこの展開は!?
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さらに5周目時点で5位につけていたはずのペドロサにいたっては、もともと雨がキライな上に怪我もしているし、そのうえマシン交換で誰かに邪魔されたかなんかもしたらしく、マシン交換後の10周目終わりの時点で13位にまで落ち込んでしまった。

もうなんなんなんだってんだよ!!
だから雨はイヤっだってんだよ!
選手の力量や才能なんて関係ないところでレースもタイトル争いも台無しにしてくれるんだから!

やってられるかボケーーーッ!!


などと、悪態をついてガス抜きしたところで、一旦、順位を確認してみる。
全てのライダーがマシン交換を終えた10周目終了時の順位は、1位にレインマスターのジベルノウ。2位バーミューレンはジベルノウの2.5秒後方。さらに2.5秒後方には3位チェカ、4位ストーナー、5位メランドリ、6位中野の3位グループがいて、その約2秒後方には7位ホプキンス、8位ロッシ、9位へイデンの7位グループがいる。
マシン交換の大騒動のおかげでレースの様相が一変しちゃったよ。
このあといったいどんなレース展開になるのやら?

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ペドロサはこの混乱で大失速。もうシッチャカメッチャカ。だから雨はイヤなんだよ!!
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レースはもう中盤に入った。雨はまだ降り続けている。ウェット仕様のスペアマシンに乗り換えたとはいえ、まだ各ライダーとも慎重にラップを刻んでいる様子だ。

特に慎重なのはロッシだ。
去年の雨の中国GP、イギリスGPともにブッチ切りで勝ったように、本来ウェットレースでも全然強いはずなのに、スペアマシンに変えてから一向にペースが上がらない。それどころか上位陣とは差がどんどん開いていっている感じ。しかも後ろからはヘイデンにずーっと尻を突っつかれている始末。ヘイデンにすれば無理してロッシを抜く必要はないわけだから、レース序盤とは一転して今度はロッシの方が苦しくなった。

どうしたロッシ?
やっぱりタイトル争いを意識して無茶できないのかな?
でもこのポジションのままだとタイトル争いが一層苦しくなるぞ。

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慎重な走りのロッシ。気持ちは分かるけど、そんなんでいいのか?
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(その2に続く)
by oretch | 2006-10-01 02:52 | MotoGP

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