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2007年 12月 20日
小池繁夫さんのボックスアート

オレッチはCDを「ジャケ買い」をしたことは無いけど、箱絵(ボックスアート)に魅かれてプラモを買ったことならある。言うなれば「箱買い」。

ん? ちょっと意味が違うか?

とにかく、オレッチが飛行機少年だった頃、プラモを買いに行く時はいつもそうだった。模型屋に行くまでは何を買うか決めてなくて、店に行って箱絵を見ながら「今度はこれ作ろう」と決めて買っていた。

当時のオレッチにとって、飛行機プラモと言えばハセガワだった。スケールは1/72。
そしてハセガワの飛行機プラモの箱絵(ボックスアート)と言えば、小池繁夫さんである。

小池繁夫さんの生み出す飛行機のイラスト(ご本人曰く、ご自身は画家ではなくイラストレーターとのこと)は、どれももう、なんと言うか、とにかく素晴らしいんですよ!

どんだけ素晴らしいかは、とにかく一目見れば分かる!
男の子なら、あるいは心に中にまだ男の子がいる人なら、一目見ればすぐ分かる!


小池繁夫さんのボックスアート_b0039141_0293213.jpg

オレッチお気に入り*の一品。「中島飛行機 四式戦闘機 疾風」
かかかかかかかかっこいいいいいいいい!!!!
小池繁夫さんは天才 \(゜∀゜)/!!
©小池繁夫 / HASEGAWA CORPORATION
* 松本零士の「戦場まんがシリーズ」に「疾風」が主役の一話がある。
それを読んで以来、オレッチはゼロ戦より「疾風」の方が好きになった。


小池さんのイラストは、一言で言うと「美しい」。
戦闘機なんかのイラストなら、普通は「カッコいい」とか「勇ましい」「迫力がある」なんて表現するものなんだろうけど、小池さんのイラストはそんな言葉よりも「美しい」という表現が相応しいように思う。だから、オレッチは小池さんのイラストが特別に感じられるんだな。

オレッチはプラモを作り終わると、箱絵のイラスト部分を切り抜いて、組み立て説明書と一緒に保管しておくのが常だった。

そんな小池繁夫さんのイラスト集を、先日、仕事で出かけた先の近くの古書店で偶然発見した。
これまでに何冊か小池さんのイラスト集が出ていたのは知っていたが、なにぶん一部6千円近くするので、なかなか手が出せなかった。でも古書なら何割か安く手に入れられるだろうと思い、「ラッキー!!」と思いながら手にとって値札を確認したら、「¥5,000-」の表示・・・・・

やっぱり高い。ま、それだけ人気がある=需要が多いってことなのかな?

小池繁夫さんのボックスアート_b0039141_037272.jpg

これが古書店で発見した小池繁夫さんのイラスト集「FLYING COLORS 2」
この表紙のイラストを見た瞬間に、オレッチは飛行機少年に戻ってしまうのよ
© 小池繁夫 / 大日本絵画


色々出費の多いこの時期だけに、その時は長い逡巡の末に諦めて古書店を後にした。
でもやっぱり、何日経っても気になって気になってしょうがなかったので、えぇーい迷ってるな買ってしまえ!と、遂に購入を決意して再び件の古書店に戻ったのだけど、残念ながらその時には既に売れた後だった。(ネット・オークションで売れたとのこと。昨今は古書店もIT化してるのね。)

まさに一期一会。古書古物は見つけたら買え! これが鉄則だね、やっぱし。

ところで、小池繁夫さんのイラストと言えば、ハセガワの飛行機プラモと並んで、スバルこと富士重工が毎年制作しているカレンダー「World Famous Airplanes」も有名。
なんてったって、富士重工の前身は「疾風」を生んだ中島飛行機だもんな。

カレンダーは書店などで購入できて、1部1,000円とのこと。
年始にでもスバルのディーラーに遊びに行って、担当の営業さんにおねだりしてみようかな?

小池繁夫さんのボックスアート_b0039141_0315362.jpg

これは2004年版。表紙は当然、中島飛行機製の「夜間戦闘機 月光11型」
© 小池繁夫 / 富士重工








下記のサイトでは、小池さんご本人と富士重工の了解を得て、これまでに「World Famous Airplanes」に掲載された美しいイラストの数々がアップされていて、“小池ワールド”を思う存分堪能することができる。

  → CLASSICAL AEROPLANES

同サイトにある小池さんの言葉に思わず感動。

「これらは飛行機を描いているのではありません。周りの大気や背景を描き、そういったものを通じて、飛行機の性格を表現しています。」

小池繁夫さんのボックスアート_b0039141_0324923.jpg

カレンダーに載った作品の一つ「デグジュベリの空」。う、美しい・・・・。
飛翔体の絵を描かせたら小池さんと宮崎駿監督が世界の双璧(オレッチ認定)。
© 小池繁夫 / 富士重工 / CLASSICAL AEROPLANES


小池繁夫さんのボックスアート_b0039141_0393859.jpg

そして「疾風」。こちらの絵もいい!
小池さんのイラストの特徴は、本来影で暗くなる部分を、
逆に明るい色で描いている点にあるらしい。
なるほど、それで機体が背景に馴染みつつも浮き上がっているように見えるわけだ。
© 小池繁夫 / 富士重工 / CLASSICAL AEROPLANES





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