チャンピオンがとりあえず今季1勝目。 でも、開幕戦とは表彰台の面子が入れ替わってる。今季は乱戦になるのかな? 開幕戦から一転、強いフェラーリが帰ってきた。 Photo © xpb.cc / Motorsport.com 冷静にレースの流れを読みきったライコネンが今季初優勝。 タイトル連覇に向けて、まずは1勝目。 Photo © F1grandprix.it Rd.2 Grand Prix of Malaysia @ Sepang, Malaysia, March 23, 2008 ■ Final Classification : 56Laps / Dry [Pos.] # Driver (Nat.); Const. Chassy; Tyre Time/Gap (Grid) ------------------------------------------------------------- [ 1] 1 Kimi RAIKKONEN (FIN); Ferrari F2008; BS 1:31’18.555 ( 2) [ 2] 4 Robert KUBICA (POL); BMW Sauber F1.08; BS +19.570 ( 4) [ 3] 23 Heikki KOVALAINEN (FIN); McLaren MP4-23; BS +38.450 ( 8) [ 4] 11 Jarno TRULLI (ITA); Toyota TF108; BS +45.832 ( 3) [ 5] 22 Lewis HAMILTON (GBR); McLaren MP4-23; BS +46.548 ( 9) [ 6] 3 Nick HEIDFELD (GER); BMW Sauber F1.08; BS +49.833 ( 5) [ 7] 10 Mark WEBBER (AUS); Red Bull RB4; BS +1’08.130 ( 6) [ 8] 5 Fernando ALONSO (ESP); Renault R28; BS +1’10.041 ( 7) [16] 18 佐藤 琢磨 (JPN); Aguri SA08; BS +2 Laps (19) [17] 8 中嶋 一貴 (JPN); Williams FW30; BS +2 Laps (22) Race Leader Lap 1~: 2 F.MASSA ; Ferrari Lap17~: 1 K.RAIKKONEN ; Ferrari Lap19~: 4 R.KUBICA ; BMW Sauber Lap22~: 1 K.RAIKKONEN ; Ferrari Lap39~: 4 R.KUBICA ; BMW Sauber Lap44~: 1 K.RAIKKONEN ; Ferrari 32 Laps - 1 K.RAIKKONEN ; Ferrari 16 Laps - 2 F.MASSA ; Ferrari 8 Laps - 4 R.KUBICA ; BMW Sauber Pole Position 2 Felipe MASSA (BRA); Ferrari F2008; BS 1'35.748 Fastest Lap 3 Nick HEIDFELD (GER); BMW Sauber F1.08; BS 1'35.366 @ Lap 55 いえ~い。 Photo © F1grandprix.it Photo © Red Bull Racing ■ Race Digest 開幕戦で惨敗したフェラーリが一転して快心の勝利を決めた。 フェラーリの逆襲は予選から始まった。マッサがPP、ライコネンが2番グリッドで予選1-2。フェラーリのフロントロー独占は昨季ベルギーGP以来。いよいよ冬季テストでの下馬評どおり、真価を発揮し始めたか? でもライバルのマクラーレンも、コバライネン3番手、ハミルトン4番手でセカンド・ローに並ぶ。決勝レースはいよいよこの2強のガチンコ勝負になりそうだ。 ところが、予選終了後にマクラーレン2台が5グリッド罰退処分を受けた。予選中に他のマシンのアタックを邪魔したことに対するペナルティだ。 前戦ではとっちらかったレースした跳馬だけど、今回はツイてるかも? 開幕戦で見事入賞した中嶋は3Q突破できず&前戦でクビサに追突したペナルティで最後尾スタート。こちらはツイてない。 セパンが得意なマッサが2年連続PPゲット。ライコネンも2番グリッドでフロント・ロー独占。 いよいよ紅馬団の逆襲が始まるのか? Photo © xpb.cc / Motorsport.com お、岡村さん? Photo © xpb.cc / Motorsport.com 決勝レースのコンディションはドライ。気温30度を超えるムシ暑い中、レースがスタートした。 フロントローのフェラーリが好スタート。仲間同士のくせにちょっと牽制し合ったりして、マッサ、ライコネンの順で1コーナーに入っていく。もし接触してたらクビだろクビ! 3番グリッドのトゥルーリと5番グリッドのハイドフェルトもまずまずのスタートを切るが、フェラーリ2台に続いて1コーナーに飛び込んだところで運悪く接触。その隙に4番グリッドのクビサ、6番グリッドのウェバーがそれぞれ3位、4位に浮上した。 さらに、ペナルティを受けたマクラーレンのハミルトンが5位につけ、後退したトゥルーリ、コバライネンがそれに続く。 ヨーイ、ドン! Photo © xpb.cc / Motorsport.com 好スタートのフェラーリ2台。なんとマッサがライコに幅寄せ! 危ねっ!! もし相手がライコネンじゃなかったら、チームを割る遺恨騒動になってるところだぞ・・・ Photo © Ferrari S.p.A. 冷静なライコが一歩下がって、ホールショットはマッサが押さえた。 後方ではトゥルーリとハイドフェルトが接触。クビサが3番手に浮上した。 Photo © xpb.cc / Motorsport.com 波乱続きだった開幕戦と違って今回は落ち着いたレース展開になった。 トップを走る跳馬2台はファステスト・ラップを更新しながらグングン後続を引き離していく。開幕戦の不調が嘘のような力強い走り。これが新型F2008の真の実力か? 3番手クビサ、4番手ウェバーもなかなかいい走りで順位をキープ。5番手ハミルトンにつけいる隙を与えない。 開幕戦で圧勝したハミルトンだけど、ここでは打って変わって勢いが感じられない。ウェバーが健闘しているのも事実だけど、7位コバライネンも6位トルゥーリを抜きあぐねているところを見ると、クラーレンMP4-23は評判ほどにはスピードが無いのかも・・・? ライバルが足踏みしている間に、フェラーリはさらにリードを拡大していく。 2台の跳馬がレースをリード。後続をグングン引き離していく。 Photo © xpb.cc / Motorsport.com ウェバーを抜けないハミルトン。開幕戦のあのスピードはどこいった? Photo © xpb.cc / Motorsport.com 優勝争いはフェラーリ2台の一騎打ち。 ライコネンが静かに追走しながら、虎視眈々と逆転のチャンスを伺う。 hoto © xpb.cc / Motorsport.com レースが3分の1に差し掛かるところで1回目のピットイン・ラッシュが始まった。 1-2体勢のフェラーリはまずマッサがピットイン。続いて翌周にライコネンもピットインするが、逆転を狙ってインラップをしゃかりきに飛ばす。果たして再びコースに戻った時にはマッサの前に出ることに成功した。そして上位陣の1回目のピットストップが終わったところで、ライコネンが遂にトップに浮上。マッサに替わってレースをリードする。 ライコネンに逆転されたマッサは、再逆転を狙って追走する。ところが30周目、オーストラリアに続いてまたもポカをやらかした。単独スピンだ。グラベルに嵌って出られなくなり、開幕2戦連続リタイアする。 翌日、当然の如くイタリア中のメディアに袋叩きにあってマッサ涙目。これでライコネンは独走一人旅。2位に浮上したクビサとのギャップをコントロールしながら余裕のクルージングでチェッカーを目指す。 一方、ライバルのマクラーレンの2人は、前戦とは互いの立場が逆転した。先にピットに入ったウェバーを抜いて4番手を走っていたハミルトンは、最初のピットストップでフロントタイヤの交換に手間取り10秒以上をロス。7番手に後退してしまった。対してコバライネンは順調にピットワークを追えて4番手に。さらにマッサのリタイアで3番手に浮上し、表彰台を目指す。 マッサが先にピットに入ると、ライコネンが猛スパート。 翌周ピット作業を済ませてコースに戻った時の位置はマッサの前。アタック成功。 Photo © xpb.cc / Motorsport.com フェラーリの1-2は変わらないもの、前後の顔が入れ替わった。 先に1勝をあげて、タイトル争いで優位に立つのはどっちかな? Photo © F1grandpirx.it ・・・と思ったらマッサが自爆 (T∇T) 翌日、イタリアのメディアから袋叩きの目に遭ったのは言うまでも無い・・・ Photo © xpb.cc / Motorsport.com 開幕戦ウィナーのハミルトンはピット作業のミスで万事休す。 この後、とくに浮上するキッカケも無いまま、最後まで5位前後のポジションを走り続けた。 Photo © Hazrin Yeob Men Shah / Motorsport.com その後は特に波乱も無く、20秒近い大差をつけてライコネンが今季初優勝。王者らしい圧勝だった。 2位には終始単独走行をしてたクビサ。2年ぶりの表彰台は自己ベスト。 3位にもこれが2回目の表彰台となるコバライネンが入った。 以下、4位にはセパンに強いトゥルーリが入り、最後までトゥルーリのブロックを破れなかったハミルトンは5位に終わった。それでもハミルトンはなんとかポイント首位をキープした。 6位にハイドフェルド、7位にウェーバーと続き、元王者アロンソは8位がやっとだった。 前戦ポイントを獲得して今回も期待してた我らが中嶋は、2ndスティントでタイヤ・トラブルに見舞われてペースを上げられず最下位の17位。まぁ、そんなこともあるさ。 20秒近い大差のブッち切りで、ライコネンが今季初優勝。 マレーシアGP優勝は5年ぶり。このまま勢いにのれるか? Photo © xpb.cc / Motorsport.com 2位は、これが自己ベストのクビサ。 BMWは開幕戦のハイドフェルドに続いて連続表彰台獲得。 Photo © xpb.cc / Motorsport.com Photo © Associated Press ■ Point Standings Driver [ 1] 22 Lewis HAMILTON (GBR); McLaren 14pts. [ 2] 1 Kimi RAIKKONEN (FIN); Ferrari 11pt. (-3) [ 3] 3 Nick HEIDFELD (GER); BMW Sauber 11pts. (-3) [ 4] 23 Heikki KOVALAINEN (FIN); McLaren 10pts. (-4) [ 5] 4 Robert KUBICA (POL); BMW Sauber 8pts. (-6) [ 6] 7 Nico ROSBERG (GER); Williams 6pts. (-8) [ 7] 5 Fernando ALONSO (ESP); Renault 6pts. (-8) [ 8] 11 Jarno TRULLI (ITA); Toyota 5pts. (-9) [ 9] 8 中嶋 一貴 (JPN); Williams 3pts. (-11) [10] 14 Sebastian BOURDAIS (FRA); Toro Rosso 2pts. (-12) [NC] 18 佐藤 琢磨 (JPN); Aguri 0pt. Constructor [ 1] McLaren ; Vodafone McLaren Mercedes 24pts. [ 2] BMW Sauber ; BMW Sauber F1 Team 19pts. (-5) [ 3] Ferrari ; Scuderia Ferrari Marlboro 11pt. (-13) [ 4] Williams ; AT&T Williams F1 Team 9pts. (-15) [ 5] Renault ; ING Renault F1 Team 6pts. (-18) [ 6] Toyota ; Panasonc Toyota Racing 5pts. (-19) [ 7] Red Bull ; Red Bull Racing 2pts. (-22) [ 8] Toro Rosso ; Scuderia Toro Rosso 2pts. (-22) [NC] Honda ; Honda Racing F1 Team 0pt. [NC] Super Aguri ; Super Aguri F1 Team 0pt. ドライバー、コンストラクターともに首位をキープしたマクラーレン。 でも次はフェラーリ優位が予想されるバーレーン。巻き返せるか? Photo © xpb.cc / Motorsport.com 2戦連続表彰台ゲットでランク2位につけるBMW。 冬季テストで不調だったけど、ありゃあ一体なんだったんだろう?やっぱり三味線弾いてた? Photo © xpb.cc / Motorsport.com ようやく前評判通りの速さをみせたフェラーリ。 でもマッサは2戦連続ノーポイントでランキングは3位。喜びも半分だね。 Photo © xpb.cc / Motorsport.com ■ Statistics and Notes ポールポジション(PP)記録
マッサは相変わらずセパンには強いな。一発の速さもある。でも・・・ Photo © Hazrin Yeob Men Shah / Motorsport.com 集中力に波があるところは、やっぱラテン系のドライバーだからかなぁ? ポカさえなければ、いいドライバーなのに・・・ Photo © Associated Press 優勝記録
開幕戦での失点を取り返して余りある完勝。これぞ王者のレース。 Photo © xpb.cc / Motorsport.com っしゃああああああ! Photo © xpb.cc / Motorsport.com 表彰台記録
大柄な身体の不利を考えて、オフ中に9kgもダイエットしたクビサ。 その甲斐あって自己ベスト2位表彰台だけど・・・・、ちょっとやり過ぎじゃない? 恐いよ・・・ Photo © xpb.cc / Motorsport.com 早くも移籍後初表彰台をゲットしたコバライネン。 いいよいいよ~。エース気取りのあの野郎に絶対負けんな。 Photo © xpb.cc / Motorsport.com 入賞(ポイント・フィニッシュ)記録
セパンが得意なトゥルーリは今季初入賞。 最後までハミルトンを押さえ切ったのはGJ! Photo © xpb.cc / Motorsport.com ユニークな空力処理で注目されたレッドブルも今季初ポイント・ゲット。 いよいよニューウェイ・マジックを発揮し始めたのかな? Photo © F1grandprix.it V2王者アロンソを持ってしても8位入賞がやっとのルノー。 そろそろ、マクラーレンから抜けたこと後悔し始めてんだろうナァ。 Photo © xpb.cc / Motorsport.com 中嶋は完走17台中最下位。 ロズベルクも14位に終わって、今回はウィリアムズは散々なデキ。一体どうしたん? Photo © F1grandprix.it ファステストラップ(FL)記録
意外にもハイドフェルドはこれが初のファステストラップ。 開幕戦表彰台に続く今季2つ目の勲章。あとはもう、とにかく優勝だけだねぇ。 Photo © Hazrin Yeob Men Shah / Motorsport.com チャンピオンシップ
Notes
※記録は全て色んな資料をもとにOretchが集計したものなので正確性を必ずしも保証するものでは無いっす。 ※記録は全て1950年代のアメリカGP(インディ500)のものを含む。 ※各コンストラクターの記録は買収された前身時代を含まない。 ※ドライバー名の後ろの( )内はチャンピオン獲得年。 Photo © BMW Sauber F1 Photo © GEPA pictures / Motorsport.com Photo © xpb.cc / Motorsport.com ■ 過去、開幕2戦の表彰台がバラけたシーズン シーズン 開幕戦のトップ3 (1)-(2)-(3) 第2戦のトップ3 (1)-(2)-(3) ---------------------------------------------- 1950年 開幕戦 (1)G.Farina-(2)L.Fagioli-(3)R.Parnel 第2戦 (1)J-M.Fangio-(2)A.Ascari-(3)L.Chiron 1967年 開幕戦 (1)P.Rodriguez-(2)J.Love―(3)J.Surtees 第2戦 (1) D.Hulme-(2)G.Hill-(3)C.Amon 1987年 開幕戦 (1)A.Prost-(2) N.Piquet―(3)S.Johansson 第2戦 (1)N.Mansell-(2)A.Senna-(3)M.Alboreto 1997年 開幕戦 (1)D.Coulthard-(2)M.Schumacher-(3)M.Hakkinen 第2戦 (1) J.Villeneuve-(2)G.Berger-(3)O.Panis 2008年 開幕戦 (1)L.Hamilton-(2)N.Heidfeld-(3)N.Rosberg 第2戦 (1)K.Raikkonen-(2)R.Kubica-(3)H.Kovalainen ←いまここ 表中、太字のドライバーがそのシーズンのチャンピオン。 過去4回のうち、第2戦ウィーナーが2回、開幕戦ウィナーと開幕戦2位ドライバーが各1回ずつ、そのシーズンのチャンピオンになっている。 ライコにとっては縁起がいいデータ? 次は冬季テストでバッチリ対策済みのバーレーン。連勝狙っとけ。 Photo © xpb.cc / Motorsport.com ■ 表彰台独占or複数ゲット・ランキング [表彰台独占] 1位 11回 イギリス 2位 6回 イタリア 3位 3回 フランス (参考)11回 アメリカ ※ ※ 11回全てF1シリーズに組み込まれていた当時のインディ500 [表彰台2つ以上同時ゲット] 順位 合計 国 内訳(独占、1-2位、1-3位、2-3位) ---------------------------------------------- 1位 81回 イギリス (11回、28回、25回、17回) 2位 35回 イタリア ( 6回、10回、 5回、14回) 3位 31回 フランス ( 3回、 8回、 7回、13回) 4位 28回 ドイツ (無し、9回、11回、 8回) 5位 21回 ブラジル (無し、11回、 5回、 5回) 6位 12回 アルゼンチン(無し、 6回、 4回、 2回) 7位 9回 アメリカ (無し、 3回、 2回、 4回) ※インディ500記録は含まず 8位 4回 NZランド (無し、 1回、 2回、 1回) 9位 2回 フィンランド(無し、 無し、 1回、 1回) 10位 1回 スウェーデン(無し、 無し、 1回、 無し) やっぱりイギリスが断トツだ。フランスはチャンピオンを1人(プロスト)しか輩出していないわりに健闘してると言えるかな。 フィンランドはまだ、昨季日本GPと今回の2回しかないけど、どちらも勿論ライコネンとコバライネンのペア。きっとこの2人で今後かなり稼ぐんじゃないかな? 日本は・・・・・・ Photo © xpb.cc / Motorsport.com Photo © xpb.cc / Motorsport.com
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| 2008-04-15 01:06
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